赤ちゃんがいつでも快適に過ごせるお部屋づくり、押さえたい3つのポイントって?【専門家監修】
産前に始めておきたいことの1つに、赤ちゃんと暮らすためのお部屋づくりがあります。ポイントは3つ。まずは、赤ちゃんが「快適」に感じる環境に整えること。次に赤ちゃんが「安全」に過ごせるかどうかをチェック。さらに、ママ・パパが動きやすい家具・家電、お世話グッズの配置を考え「育児動線」を整えること。産後しばらくは慣れない育児で、大変になるため、妊娠中にママ・パパで話し合いながら、準備をしておきましょう。
監修/中村真奈美先生
PROFILE:保健師・助産師・看護師。病院勤務を経て、地域で新生児訪問、乳児健診、母乳沐浴訪問に携わる。現在、育良クリニックで母乳外来を担当しながら、出張専門助産師として母乳相談、育児相談を行う。これまでのべ7000人以上の母子をケア。2児のママ。
赤ちゃんが快適に過ごせる環境にしよう
赤ちゃんの日中の居場所は、冷暖房の風や日光が直接当たらない位置に。赤ちゃんは体温調節が苦手なので、冷暖房をうまく使って、過ごしやすく整えてあげましょう。室温は、秋・冬は日中なら20~23度、春・夏は24~28度、夜間は18~19度が目安です。とくに低月齢の時期は室内で過ごすことが多いため、室内環境を快適に整えてあげることが大切。空気清浄機能つきのエアコンを活用するなど、便利アイテムを取り入れてみて。
赤ちゃんにとっての安全を考えよう
お部屋の中に、赤ちゃんにとって危険なものがないかチェックしておいて。とくに赤ちゃんが多くの時間を過ごす、ねんねスペースは要注意。低月齢の時期は、「あまり動かないから大丈夫」という思いから、ふと目を離しがちですが、そのすきにソファなどから転落する事故も。また、ねんねスペースの近くに物を置いていると、それが落下してけがをしたり、顔を覆われて窒息したりする危険があります。安全に過ごせるよう、対策しておきましょう。
育児がしやすいスペース・動線を考えよう
生まれてすぐは、ママ・パパは昼も夜も赤ちゃん中心の生活になります。できるだけスムーズにお世話ができるよう、家具やお世話グッズの配置を考えましょう。どんなお世話をどのスペースで行うかで、必要なグッズも変わってきます。まずは妊娠中に、できるだけお世話をイメージして準備し、産後、実際に育児を行いながら、よりお世話がしやすいように整えていきましょう。
1 お世話をする場所を考える
沐浴、おむつ替えや授乳など、毎日するお世話をどこで行うか考えておきましょう。赤ちゃんは、決まった場所でお世話をされると、安心できます。新生児期以降も継続して「お世話をする場所」として設定できるスペースを考えて。
こんなところを確認!
・昼と夜のねんねスペース
・おむつ替え・着替えスペース
・授乳スペース
・沐浴スペース
2 お世話のしやすさを考えて、家具や家電の配置を見直す
それぞれのお世話スペースをイメージしたら、動きやすいよう、家具や家電の配置などを見直して。赤ちゃんを抱っこして移動するときにつまずかないように、足元の整理・整頓も。見落としがちなポイントです。
こんなところを確認!
・ママ・パパが動きやすい動線になっている?
・キッチンにいても、赤ちゃんの様子を確認できる?
・床につまずきやすいものを置いていない?
3 使いやすい位置にお世話グッズを収納する
お世話スペースが整ったら、お世話ごとに必要なアイテムを、取り出しやすい場所にまとめておきましょう。同時に、かさばるストック類の収納スペースも考えておくのがgood。
こんなところを確認!
・お世話グッズの出し入れはしやすい?
・だれにでもわかりやすく収納できている?
・ストックの置き場所を考えた?
それと、大切なことですが、産後のママは体力を回復するまでに、少し時間がかかります。個人差はありますが、「産後1カ月は、あまり掃除などの家事はできない」点を、夫婦で理解しておきましょう。妊娠中から物を減らし、最低限の掃除で済むように部屋を整えておくことも必要です。
編集部が選んだ、おすすめアイテム
■お部屋の環境を整えるためにはコレ!
ルームエアコン「大清快 K‐DRシリーズ」
11月発売予定のルームエアコン「大清快 K‐DRシリーズ」オープン価格/東芝ライフスタイル
赤ちゃんに直接風が当たらない「無風感空調」機能や、24時間自動で見守る空気清浄機能がついたエアコン。フィルター掃除は自動掃除機能で、ホコリを自動で集めてくれます。お手入れがラクな点もママ・パパにはうれしいポイント。※集めたホコリは、付属のノズルを装着した掃除機で吸うシステムです。
編集部が選んだ、おすすめアイテム
■お世話をしやすくするにはコレ!
抗菌 ジョイントマット スター
抗菌 ジョイントマット スター[195×195㎝] 8980円(税込)/アイラブベビー
フローリングなどの上に敷いて使うジョイントマット。おむつ替え・着替えスペースとしてはもちろん、日中赤ちゃんが過ごすスペースに。高密度EVAフォーム素材なので、成長してはいはいするようになっても赤ちゃんのひざを守ります。また、抗菌仕様なので、赤ちゃんにも安心。
編集部が選んだ、おすすめアイテム
■お世話をしやすくするにはコレ!
おむつストッカー(お世話BOX)
おむつストッカー3490円(税込)/PUPPAPUPO
おむつ替えやスキンケア用品は、ひとまとめにしておくのが正解。これはナチュラルなコットンロープ編み×合皮の持ち手のおむつストッカー。3個の仕切りかごもしっかり自立するので、取り出して使うときに便利。持ち手つきなので、違う部屋や、車内で使うときも、そのままサッと持ち運べます♪
監修/中村真奈美先生
取材・文/たまひよONLINE編集部