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腰痛、尿もれ、おしり太り・・・!? 妊娠・出産で、”ショーツゾーン”にはどんな変化が起きるの?【医師監修】

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自宅でソファに痛みを伴う腹を持つ妊婦
●写真はイメージです。
Mykola Sosiukin/gettyimages

妊娠中はおなかが大きくなるにつれて、腰痛や尿もれに悩まされる妊婦さんは多いですが、産後はもっと深刻になることが…。でも、妊娠中からできるケアもあるんです!! そこで、腰、骨盤・おしりまわり、デリケートゾーン、骨盤など、妊娠・出産で起こる‟ショーツゾーン“トラブルとその対策を紹介します。

※‟ショーツゾーン“とは『たまひよ』が考えた造語です。

産後に起こる、ママたちのショーツゾーンのお悩みランキング

まずは、産後のママたちが悩むショーツゾーンのトラブルにはどんなものがあるのか紹介します。『たまひよ』の読者アンケートでわかった、ママたちのお悩みランキングを発表します。

1位 おなかのぽっこりやたるみ…298票
2位 腰痛…224票
3位 下半身がやせない・体形が戻らない…217票
4位 骨盤のゆるみ…214票
5位 骨盤のゆがみ…207票
6位 尿もれ…182票
7位 腰の違和感…173票
8位 おしりの大きさや形が戻らない…162票
9位 腟のゆるみ…110票
10位 恥骨の違和感…103票

※複数回答。ランキングの結果は、0カ月~1才11カ月の赤ちゃんを持つママ516人にインターネット調査を行い、アンケート結果をまとめたものです。(2024年5月実施)

医師が解説! 産後、ショーツゾーンのトラブルが起こる理由

産後、ショーツゾーンのトラブルに悩むママたちが多いことがわかりました。その理由を、女性骨盤底医学会認定専門医で、泌尿器科専門医の中村綾子先生に聞きました。

体形や姿勢の変化に加えて ホルモンの変化も影響

妊娠中はおなかの赤ちゃんが大きくなることで骨盤を圧迫。姿勢や重心も変化し、骨盤周辺に負担がかかりやすい状態に。さらに、妊娠中はリラキシンというホルモンが分泌され、このホルモンが、お産に向けて産道を広げるために、骨盤周辺の靱帯(じんたい)をゆるめるので、骨盤は不安定に。

 さらに、お産のときは、骨盤が広がり、赤ちゃんを押し出すときには骨盤まわりの筋肉にダメージが。また、母乳を出すために分泌されるホルモンにも腟をゆるめる作用があるので、産後は骨盤まわりも腟も広がってゆるんだ状態になります。

産後の女性特有のトラブルのケア、 日本は遅れている!

お産で受けた骨盤まわりのダメージは3カ月ほどで回復してきますが、元に戻るまでには1年ほどかかるといわれています。そんな状態で、赤ちゃんの抱っこや授乳など、骨盤まわりに負担がかかる動作をしなければいけないので、産後はショーツゾーンのトラブルが深刻になりがち。

 オーストラリアやフランスでは、産後のママのための理学療法クリニックがあり、骨盤まわりや腟のトラブルがあればケアが受けられます。日本ではまだそのようなクリニックは非常に少なく、産後の体のケアはとても遅れています。

医師がレクチャー! 産後のショーツゾーンのお悩みを軽くするためにできること

産後のショーツゾーンのトラブルを軽くするために、妊娠中の今、そして産後すぐにできることが! 中村先生に教えてもらいました。

【妊娠中の今、できること】体重を増やしすぎないことと、日常の動作や姿勢に気をつけて

 まず、骨盤まわりに負担をかけないためにも、体重が急激に増えすぎないように気をつけて。
 座るときは、姿勢をまっすぐに保ち、腰や骨盤に負担をかけないことも大切。
 長時間立ちっぱなしでいることや、重いものを持つことはなるべく避けましょう。骨盤を動かすストレッチや、腟や肛門を意識して締める骨盤底筋のトレーニングも効果的。インナーマッスルを鍛えるようなマタニティヨガ・ピラティスもおすすめです。

【産後、すぐできること】抱っこや授乳で腰や骨盤に負担をかけないで

産後すぐは重い荷物を持ったり、腹圧がかかったりするような動作は避けたいところ。赤ちゃんの沐浴、日用品の買い物、掃除などは、なるべくパパやほかの家族にやってもらいましょう。

 赤ちゃんを抱っこしたり、授乳したりするときも、姿勢や動作に注意し、骨盤まわりに負荷をかけないようにして。赤ちゃんをベッドやベビーカーから抱きあげるときは腰をかがめて腕の力だけで持ちあげようとせず、片ひざを立てて座った状態で赤ちゃんを胸に密着させてから立ち上がるようにすると◎。授乳のときは前後や左右に体が傾きすぎないように、授乳クッションなどを使ってなるべくまっすぐな姿勢を保つといいでしょう。

 また、産後のママの1カ月健診が終わったら、少しずつ体を動かすのがおすすめです。骨盤まわりのストレッチや、骨盤底筋を鍛えるようなトレーニングを始めましょう。

監修/女性医療クリニック LUNAネクストステージ 院長 中村綾子先生
取材・文/渡辺有紀子、たまごクラブ編集部

産後は育児に追われて、なかなか自分のケアができないというママの声もよく聞きますが、トラブルを長引かせないためには、体の状態をよく知って、ちゃんとケアをすることも大切です。「後期のたまごクラブ秋号」の「妊娠・出産で起こるショーツゾーンの変化」特集では、妊娠中からできる簡単トレーニングや、産後の育児や生活で気をつけたいことなどを具体的に紹介。ママたちのショーツゾーンのお悩みや気がかりに医師が答えるQ&Aもあるので、ぜひcheckしてみてくださいね。

●記事の内容は2024年7月の情報で、現在と異なる場合があります。
参考/『後期のたまごクラブ』2024年秋号「妊娠・出産で起こる‟ショーツゾーン“の変化」

お知らせ

★10月19日(土)東京ビッグサイトにて開催のフェムテックイベント「Femtech Tokyo(フェムテック トーキョー)」にたまひよは参加します。お近くの方はぜひブースにお立ち寄りください!

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中村綾子先生profile

女性骨盤底医学会認定専門医。泌尿器科専門医。横浜市立大学医学部卒業後、横浜市立大学泌尿器科に入局。横浜市立大学附属病院勤務などを経て、現職。小学生と未就学児の2人のママ。腟医療のエキスパートとして、SNSでも、尿失禁や骨盤臓器脱などに悩むママたちに情報を発信中。

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