有料だからってケチっちゃだめ!新生児のための大切な検査とは!?
生まれたばかりの赤ちゃんに、たとえ有料でも受けさせてあげてほしい検査があるってご存じですか?赤ちゃんのその後の人生に関わるかもしれない大切な検査について、ご紹介します。
赤ちゃんは生まれてから退院するまでに、体調のチェックやさまざまな手当を受けます。身長、体重、呼吸や脈拍などを計測したり、感染予防に目薬を点眼されたり...。先天的な代謝異常などについての検査は、どこの産院でも無料で実施しているので、だれもが受けることができます。
一方、先天性の聴覚障がいを調べる「新生児聴覚検査」は、自費診療で約5000円かかります。平成26年度の調査によると検査の実施率は約8割にとどまっており、無料の検査と比べるとややハードルが高いものとなっています。
先天性の聴覚障がいは1000人に1~2人と、先天性代謝異常より高い確率で起きますが、早く異常を見つけられれば、効果的な治療につなげることができ、その後の音声言語の発達等へのリスクを最小限に抑えることができるといわれています。
ドクターの間でも「早期発見が大切。もし出産した産院で検査を行っていない場合は、相談してくれれば実施している病院を紹介するので、必ず受けてもらいたい」と思われている検査なのです。
この新生児聴覚検査については、厚生労働省でも自治体などに積極的な取組を奨励しています。有料で任意受診の検査ではありますが、大切な赤ちゃんのために、ぜひ受けてほしい検査です。(たまごクラブ編集部)
参考/新生児聴覚検査の実施に向けた取組の促進について(厚生労働省)
※この記事は「たまひよONLINE」で過去に公開されたものです。