みんなのつわり対策#3【医師が解説】私だけの”あの手この手”、効果を検証
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なんとか乗りきりたい「つわり」。先輩ママ達はどうやって乗りきってきたの? そんな疑問にお答えして、今回は先輩ママが「実際につわりを乗りきった”あの手この手”」を集めて、そのポイントについて産婦人科医の小川隆吉先生に解説していただきました。
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先輩ママたちの「つわりがラクになる」あの手この手7
先輩ママがつわり中に試して、効果があったという「私だけの方法・あの手この手」について、ラクになる理由、どんな症状の人に向くか、取り入れるときのポイントなどを、小川先生に伺いました。
【あの手この手1】とにかく横になって休む
「気分が悪いときは、横になって体を休めるのがいちばん。体が疲れると症状が悪化しやすいので、『家事をしなくちゃ』と無理しすぎないで。家族にも理解してもらいましょう」
【あの手この手2】好きなアロマの香りをかぐ
「自分が心地よく感じる香りを漂わせると、気になるにおいをシャットアウトできるうえ、リフレッシュに効果的です。お気に入りのアロマオイルをハンカチに落として持ち歩くのもいいですね」
【あの手この手3】締めつけない下着に替える
「胸や下腹部を締めつけて血行が悪くなると、体調不良に影響しがちです。ノンワイヤのブラジャーや、ゆったりとしたマタニティショーツに替えると、締めつけ感がなくなって楽になるでしょう」
【あの手この手4】パパに背中をさすってもらう
「パパに背中をさすってもらうと安心感が得られて、胸のムカムカが緩和されます。気持ちが安定してリラックスすると症状が和らぐことが多いので、パパに甘えるのがおすすめ」
【あの手この手5】蒸しタオルを目や首元に当てる
「頭痛を伴うつわりがあるときは、目からこめかみのあたり、首の後ろや肩のあたりを蒸しタオルで温めましょう。肩、首、頭の血行がよくなると、頭痛を軽減する効果があります」
【あの手この手6】ストレッチをする
「深い呼吸をしながらゆっくりペースでストレッチをすると、血液やリンパの流れがよくなります。体の代謝がスムーズになるとリラックスできて、気持ち悪さが軽減される効果も期待できます」
【あの手この手7】赤ちゃんが元気な証拠と考える
「つわりは妊娠』経過が順調なしるし。通常は胎盤が完成するころには治まるので、『必ず終わりがくる!」と信じましょう。家族と産後の育児の楽しい話題を語り合って気分転換を!」
妊娠中のアロマは慎重に
精油には、子宮収縮を促す作用があるものも。妊娠中に使用できるとされる精油でも、妊娠5ヶ月までは避けたほうが安心なものもあるため、購入時はアロマショップで確認しましょう。
★妊娠初期に使える精油
・グレープフルーツ
・マンダリン
・ティートリー
・スイートオレンジ など
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つわりがつらいときは無理をせず、横になって休むのがいちばんです。横になれないときは、いろんなリラックス法でつわりを楽にしましょう。アロマには、子宮を収縮させる効果があるものもあるので、妊娠中は使っていいものかどうか確認してから使用してください。(文・たまごクラブ編集部)
■監修:小川クリニック 院長 小川隆吉先生
1975年日本医科大学卒業。同大学産婦人科講師、都立築地産院産婦人科医長を経て、1995年より現職。セックスカウンセラーセラピスト協会会員、日本不妊学会会員。
■参考:たまひよブックス「いつでもどこでもHAPPY妊娠・出産ガイドBOOK」(ベネッセコーポレーション刊)
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