匂い、音、光もダメ!眠りつわり、食べづわり、吐きづわり…私の壮絶“つわり”体験
3歳と0歳、男の子兄弟の育児に奮闘するママライターの“森山ゆう子”です。排卵障害の1つである「多嚢胞性卵巣症候群」と診断された私が、不妊治療を経て待望の第1子を授かったのは32歳のときでした。夢にまで見た憧れのマタニティライフでしたが…。
喜びもつかの間、妊娠3ヶ月からつわり地獄へ突入!
不妊治療をしていたため妊娠の判明は早かったのですが、「これは“つわり”かな?」という症状が始まったのは妊娠5週目頃からでした。ひたすら眠気に襲われる“眠りつわり”に続いて、妊娠7週頃にはおなかがすくと気持ちが悪くなる“食べづわり”が始まりました。
当時の私はフルタイム勤務。デスクワークの合間にお菓子をつまんだり、仕事帰りに急いで職場近くのレストランへかけ込んで、気持ちが悪くなる前に夕飯を食べたりしていました。
それから日を追うごとに“つわり”は悪化していき、妊娠3ヶ月に入る頃には全く起き上がれない寝たきり状態に。においはもちろんのこと、音や光までダメになってしまったのです。一番驚いたのは、今まで大好きだったピンク色を視界に入れるだけで気持ちが悪くなってしまったことでした。
真っ暗な部屋で、全てを遮断して、ただひたすら目をつぶって横たわる日々。私のこれまでの人生の中で一番つらい暗黒期の始まりでした。
終わらない“つわり”にボロボロになった妊娠4ヶ月
妊娠4ヶ月に突入しても、“つわり”は全くおさまる気配がありません。この時期は、“においつわり”、“吐きづわり”、“食べづわり”の他に、“よだれつわり”と名付けたものが始まっていました。溢れる自分の唾液を呑み込むことも、吐き出すこともできずに、常にティッシュを口の中に詰め込む毎日。
そのせいで唇の両端が乾燥して切れてしまい、生気のない目やボサボサの髪と相まって、容姿はまるでお化けのようでした。
妊婦健診の際に「どうして自分はこんなにボロボロなのに、あの人はあんなにキラキラしているのだろう」と周りの妊婦さんを心底うらやましく、ねたましく感じるほど、精神状態も悪化している時期でした。
あれ大丈夫かも! 希望の光が見えてきた妊娠5ヶ月
妊娠5ヶ月に入っても、しばらくはつらい日々。しかし、この頃から少しだけ庭を散歩できるようになってきました。ずっと寝たきりで運動不足なことと、“食べづわり”であったため体重増加を心配した夫が無理やり外に連れ出してくれたのです。
それが功を奏してか、今までダメだった音や光や色などを徐々に受け入れられるようになってきました。希望の光が見えてきました。
結局、私の“つわり”は、妊娠6ヶ月頃にやっと落ち着きました。“よだれつわり”が1番最後まで残りましたが、それも妊娠6ヶ月も後半になると落ち着いて悪夢のような日々は終わりを告げたのです。
“つわり”が終わったのに、食べられない妊娠後期
しかし、ほっとしたのも、つかの間。“食べづわり”だった私は、なんと妊娠前より9kgも体重が増加し、助産師さんからも体重増加に注意するよう指導が入りました。
また、おなかが大きくなったことで胃が圧迫されて、食事が入らない状態になっていました。
“つわり”が終わったら食べたいものが沢山あったのに、食べられない!
“つわり”の暗黒期からは抜け出せたものの、また新たな試練の日々の始まりでした。
妊娠初期から中期にかけて壮絶な“つわり”のオンパレードだった妊娠生活でしたが、妊娠38週には、身長50.5cm、体重3406gの元気な男の子を無事出産。出産の痛みは、ほとんど覚えていないのですが、“つわり”のつらさだけは、今でも昨日のことのように思い出せます。“つわり”が怖すぎて、次の子についてはしばらく考えられなかった私ですが、この出産の2年後に第2子を授かることになります。そして、第2の暗黒期を迎えることになるのですが、その話はまた別の機会にご紹介できればと思います。
[森山ゆう子*プロフィール]
やんちゃ盛りの3歳差男の子兄弟の育児に奮闘する2児のママです。
主に子育てに関する情報を発信するライターとして活動中。
最近は、子どもたちを寝かしつけた後に食べるご褒美コンビニスイーツ探しにハマっています。
※この記事は個人の体験記です。記事に掲載の画像はイメージです。