見知らぬ人に助けられ…「あのときのお礼が言いたい」ママたち体験のエピソード
口コミサイト「ウィメンズパーク」に「昔、見知らぬ人に助けられたのに、ちゃんとお礼を言えなかった。この場をかりて“ありがとうございました”と、言いたい」という声が届きました。そして“私もありがとうを言いたい”と、同じ体験をした感動エピソードが届きました。
嘔吐してぐったりしている私を、自宅に招いて介抱してくれた見知らぬ女性
「私が小学校低学年だった頃、下校途中で体調を崩し嘔吐。道にうずくまっていました。通りがかった女性が『あら、大変』と、私を団地の自宅まで連れて行き、毛布をかけてホットココアを作ってくれました。
母は仕事で不在のため姉が迎えに来ることに。わかりやすい近所の公園で待ち合わせて、自宅へ帰りました。
私はぐったりしていたし、仲の悪い姉はめんどくさそうな表情。女性にお礼を言わずに帰ってしまいました。
後日、お礼を言おうと女性の自宅へ向かうも団地群のどの建物かわかりません。母や学校に相談すれば探し出せたはずですが、幼い私は思いつかず、お礼を言えぬまま今日に至ります。
今、女性は70歳代でしょうか。あのときは汚れた私を家に招き、介抱してくださってありがとうございました。
自己満足ですが、この場を借りてお礼を言わせてください」
すると、同じように見知らぬ人から助けられたエピソードが届きました。
窮地に陥った私を、自宅まで送り届けてくれたタクシー運転手さん
「私が19歳の頃の話です。友人Aとその彼氏(以下B)と飲んでいた時、たまたまBの会社の社長と出くわして一緒に飲むことに。
すると社長から『今度、会社で日帰りで慰安旅行へ行く。Aさんも来るから君もおいで』と、誘われて参加することに。
当日、待ち合わせ場所へ行くと社長とAとBしかいない。そこから最悪です。
私は社長の車の助手席に乗り、遊園地の乗り物は必ずペア。まるでWデート状態で、それでも空気を壊すまいと必死でニコニコ。
夕ご飯を食べたら帰路につく予定が、社長が『もう遅いし、ここにお泊まりしよう』と言い出したのです。
トイレに逃げ込んで大泣きしていたら、AはBを気遣って『大丈夫、なにもないよ』と、助けるそぶりなし。
従業員にお願いして裏口から逃げて、通りかかったタクシーに飛び乗りました。運転手さんは泣いている私から事情を聞いて『いくらもってる?』と。
『2万円』と、言うと『なら自宅まで送ってやる。高速代もいらない』と。自宅まで約80kmです。全然たりないのに、途中でコンビニ寄ってお弁当を買ってくれて『食べなさい』と。
自宅の玄関前では事情を知った母が泣きながら待っていて、運転手さんにお金を渡すのですが頑なに拒否して走り去って行きました。
名前も聞かず本当に後悔しています。運転手さん、あの時は本当にありがとうございました」
失くしてしまった思い出の品が、奇跡に戻ってきた感動エピソード
「8年前、2歳の娘は会社近所の保育園だったので、娘と一緒に電車で通勤していました。
慌ただしい朝、電車に飛び乗ると娘の手には小さな猫のぬいぐるみが握られていました。
それは昨年亡くなった愛猫のおもちゃでした。あぁ、持ち出したのかと思いましたが、娘が機嫌よく遊んでいたのでそのままにさせていました。
下車駅に到着してバタバタと保育園に向う途中、ふと娘の手元を見ると……おもちゃを持っていない。
頭が真っ白になりました。愛猫との大切な思い出がつまった、私にとってかけがえのないぬいぐるみだったからです。
もう半泣きです。私が娘の手が届くところに置いていたのが悪いんだ、娘を責めても仕方ないと思いつつ、『なんで持ってないのー』と、言ってしまいました。
凹みに凹んで立ち直れないまま翌朝、いつもの時間、いつもの電車でいつもの駅で降りると、乗り込もうとしていた女性が『昨日お忘れになりませんでしたか?』と、あの猫のぬいぐるみを差し出してきたのです。
乗降時だったので『ありがとうございます!』と、言うのが精一杯でした。
いつも同じ電車で同じ座席に座っている私たちのことを覚えていて、渡そうと持っていてくださったのでしょう。
失くしたものが戻ってくるのも奇跡ですが、その日は私の退職日。その時間の電車に乗る最後の日でした。
あのときの女性の方、本当にありがとうございました。愛猫のかわいい写真の横に、今もそのぬいぐるみはあります。あなたのおかげです」
世の中、捨てたもんじゃないよなって、思わずウルっとした感動エピソードが届きました。
文/和兎 尊美
※文中のコメントは「ウィメンズパーク」の投稿を再編集したものです。個人が特定できないよう、一部改変してあります。
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