日本でも3才までに始めたい!世界一幸せな国・フィンランドの子どもの習慣
毎年発表される国連の「世界幸福度ランキング」で3年連続1位に輝くフィンランド。学費は無料、医療費も18才まで無料という福祉国家で、男女平等社会...そんなフィンランドで子どものころからの習慣になっていることが今、日本でも注目されています。その習慣とは?
保育園で食事のあと必ず、子どもたちに配られるのが…
ご紹介するのは、取材で訪れたフィンランドの様子。世界幸福度ランキング3年連続第1位というだけあって、豊かな自然と美しい街、新鮮な食材あふれる朝市に、人々が集い楽しむさまざまなイベント…。フィンランドの幸せの理由を探し求める中で、とくに注目されたのが、ある家庭で子どもたちが食後に口にしたものでした。
食後に子どもたちが口にしたのが、キシリトール!
取材班が訪れたのは、2人の女の子とママ・パパの4人家族のお宅。家の中にはブランコがあり、地下にはなんとサウナ! 熱い石に水をかけて温度を調節しながら家族でサウナを楽しむのだとか。
そして、サンドイッチと果物の夕食のあと、子どもが「ねえ、あれ食べたい」とおねだりしたのが、キシリトール入りのガム。「僕も子どものころから食後にキシリトールを食べていたよ。習慣みたいなもんだね」とパパは言います。
フィンランドの人ほぼ全員が日常的にとるキシリトール。そのメリットとは?
写真の大きな缶に入っているのがキシリトール。保育園での昼食のあと、子どもたちに1粒ずつ配られていました。
さらに、街ゆく大人に聞いてみると、食後にキシリトールを食べるのは子どもだけの習慣ではないようで、みな「食後は必ず食べている」と言い、常に持ち歩いている人もいました。
幸せの元には、キシリトールによるお口のケアがあった!?
フィンランドの人々の生活に、なくてはならないキシリトール。どうしてそこまで普及しているのでしょうか。
キシリトールとは、白樺や樫の木などを原料とする天然甘味料。食べることで、むし歯の原因となるプラーク(歯垢)を抑止したり、歯のエナメル質を保ってくれたり、むし歯の予防に効果があることが実証されています。プラークから血液中に雑菌が入るという研究データもあって、キシリトールでプラークを抑制することは健康のためにもとても大切なのです。
フィンランドでは、子ども(小学生)の場合、1日約5~10gを3回に分けてとることがすすめられ、とくに3才未満の時期から摂取することが大切だといわれています。そのころからとっていれば、生涯健康な歯でいられる可能性が高いとか。ただし、キシリトールを習慣にするのは、大人になってからでも遅くないし、1日2回(朝・晩)の歯磨きもやっぱり必要なようです。
国をあげてキシリトールを活用したむし歯予防に取り組んでいるフィンランド。お口のケアが健康で、充実した幸せな日々を送ることにつながっているのかもしれません。日本でもぜひ見習って、食後のキシリトールを習慣にしましょう!
知っておきたいことがいっぱい
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