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「ママのおなかは四次元ポケットじゃない!」 なんでもかんでも言ってくる家族にモノ申す!

更新

ViDi Studio/gettyimages

休みのない家事や育児、「お金をもらいたい!」と思うくらいのことがたくさんあるようです。クチコミサイト「ウイメンズパーク」のママたちのリアルな声を紹介するとともに、家族関係に詳しい鳥居りんこさんのアドバイスをお届けします。

チャリーン、心の中で課金しています案件

――まずは、家族からの無理難題に応えるママたちの心の叫びをお届けします。

■ミッションインポッシブルな娘の案件
「小学生の長女と次女。小学校あるあるなミッションインポッシブル。『ね~、明日ペットボトル必要なんだけど」(本日プラごみの日)。『切ってない牛乳パック必要なんだけど』(乾いたら速攻でばらしますわ)。『鉛筆がない~』『消しゴムなくした~』(たいてい言われるのは午後7時過ぎ)。『母のおなかは四次元ポケットじゃねぇ!』って…。『入ってるのはちょっとの内臓とたくさんの脂肪だ!』ほんと、特急料金とか追加料金とか取りたくなります!」

■毎朝、子どもを起こすこと
「毎朝、絶対に自力で起きない長男。一階から声をかけること2回。2階の自室まで上がって声をかけること2回。ものすごく機嫌の悪い声で、『起きてやるよ』的な態度の長男。『そんなの放っておけばいい』と言われそうだけど、成績が悪い上に毎日遅刻じゃ行ける学校もなくなりそうで。仕方なく起こす毎日。あー、お金ください。ただでさえ反抗期で面倒くさいのに」

■毎日の日課?! 姑の話し相手
「毎朝、子どもを送り出す時に姑が待ちかまえています。挨拶と当たり障りのないことを喋って引っ込みますが、疲れます。夫は単身赴任、自分の親は遠方です。お金もらってもよくないですか?」

■時給換算すればかなりもらえるかと
「子どもにお手伝いを言うと、『じゃあ5000円ね!』とか冗談で言われます。私は反撃して、『じゃあ、今日の夕飯は3000円ね、洗濯は5000円で』と言うと、『やります!やります!』と慌ててやっています。家事・育児は、時給換算したらかなり貰わないと、ですよね!」

■運動部の息子の汚れた靴下の下洗い
「そのまま洗濯機入れられたくないから『自分で下洗いしなさい!』と言うけど、まあ、やらない。マジ、100円払え案件だと思う」

■明日の模試に三角定規が必要って!
「中3の子どもが先日、夜10時に明日の塾の模試で三角定規がいるかもと…。大学生の娘が車を出して出動してくれましたが…、これは有料案件ですな」

■義母の友人の話し相手
「携帯があるのに家電に頻繁に電話をよこす義母の友人。決して悪い人ではないのだけれど、お暇?なのか頻繁に電話が…。家電が鳴る度に『お母さん、お電話です~』と同居の義母に呼ばれ、私はそのたびに家事を中断…。手数料を頂きた~い!」

■夫の夜食づくり
「夫から夜遅くに今から帰るーなんか食べるもんない?と。LINEがきます。コンビニ行ったら700円はかかる!!と思ってうどんかそうめんを用意しています(笑)。金は貰わないけど、勝手に心の中で換算しています、チャリーン!」

便利なママに疲れたら、笑顔でひと言「そのお仕事、時給換算してよろしくて?」

「もう、家事を増やさないでよ」と思っても、結果的に何もかもしないといけなくなるのがママの悩み。そんなちょっとお疲れ気味なママたちに鳥居りんこさんの痛快なアドバイスをお届けします。

「ワーキングウーマンと話をしていると、こういう会話になることがあります。
『あ~!私も“ママ”が欲しいよぉ~!!(叫)』
いやね、厳密に言えば『おめ~にも(お年を召された)ママはいるべ?』って話になるんですけど、その“ママ”じゃなくて、この場合は、自分の衣食住のお世話をしてくれる“自分だけの便利なママ”って意味ですね。

いやね、母親ってだけで、なんでこんなに人の世話を焼かないといけないシステムになってるんですかね?まあ、赤ん坊は仕方ないです。大変ではありますが、可愛いから面倒も喜んでみられます。その続きで、小学校低学年あたりまでは許容します。
例え一瞬『このクソガキ!』と思ったとしても、『ママ、大好き!』とあの瞳で見つめられた日にゃ、『ママもだよ~!!』と号泣しながら、そのクソガキを抱きしめていることでしょう。いいんです、それで。それが正しい子育てです。

ところがですね、敵が反抗期モードに入ると、これはいただけない。こっちもその時は更年期なもんでね、機嫌が悪い者同士の戦い突入ですよ。敵は『そう言えば、これ今日、提出だった』なんてことを、その日の朝にシレッと言って来やがりますからね。
基本、ほっときゃいいんですよ。定規がなかろうが、牛乳パックがなかろうが、行って困って恥をかけ!ってなもんですわ。でもね~、私たち、すっごくいい母親だから、出来ないんですよね。先生を含めたよそ様に『ご迷惑をおかけしちゃならね~!』っていう鉄の刷り込みでもって生きていますからね。おなかの4次元ポケットをまさぐり尽くして、どうにかしますよね。まあ、いいです。それが母ってなものなんです。

『このアホガキのせいで血圧が上がる!』とムカついたとしても、それで時給換算する母は少ないでしょう。多分、母も心のどこかで『期間限定の無償の愛』を慈しんでいる部分があると思います。私個人のことで申せば、赤ちゃんだった息子には『テクマクマヤコン!マザコンになぁれ』という魔法をかけていましたからね。

人から見ればクソガキですが、可愛かったんですよ(遠い目)。しかし、時は流れ、今や息子はLINEの既読で生存確認。いいんです、期間限定の愛を楽しんだんですから、私。

ひとつ残る問題は『夫と老親』ですかね。一言『ママ!』と呼べば、あら不思議。メンドーなことはたちまち解決!って頭がバグっている“大人”が多すぎるってことですな。
『便利なママ』という立場に疲れたら、『私はおめ~のママじゃね~!』と心の中で絶叫しながら、笑顔でこう言いましょう。
『そのお仕事、時給換算してよろしくて?』
笑顔でキレる“ママ”ほど怖いものはないと思いますから、これ結構、効きますよ」

(鳥居りんこさん)

あるある!のエピソードに『そのお仕事、時給換算してよろしくて?』と言いたいママたちの気持ちが本当にわかります。一度、請求してみてもいいかも。
(文/酒井範子)


※文中のコメントは口コミサイト「ウィメンズパーク」の投稿を再編集したものです。
※記事の内容は記事執筆当時の情報であり、現在と異なる場合があります。

鳥居りんこさん

PROFILE
2003年、学研より『偏差値30からの中学受験合格記』でデビュー。実体験に基づいた『中学受験シリーズ』が人気。最新作は『親の介護をはじめる人へ 伝えておきたい10のこと』(学研プラス)。近刊に『たった10秒で心をほどく逃げヨガ』(双葉社)など。執筆・講演活動などを通じて、子育てや受験、就活、介護に悩む母たちを応援している。
ブログ「湘南オバちゃんクラブ」https://note.mu/torinko

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