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共働きの家計は「夫婦別財布」が主流。けれども思わぬ落とし穴が⁉ 別財布のメリットデメリットを専門家が解説

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家族、父親、母親、息子は、テーブルの上にコインの積み重ねに芽を出します。
William_Potter/gettyimages

「たまひよ」アプリユーザーで共働きの夫婦に「普段の家計管理」について質問してみました。すると「夫婦別財布」が52%と最多となりました。また、別財布夫婦の家計管理の方法は「支出別・項目別でそれぞれが負担」41%が最多に。夫婦別財布について、注意すべき点をファイナンシャルプランナーの畠中雅子先生に伺いました。

共働き夫婦は「家計は別財布で管理」し、分担は「支出別・項目別」が最多

共働き夫婦の増加を受けて、「家計は別財布」が主流となっていることがわかりました。分担方法はさまざまなようです。

意外と多い「とくにルールは決めていない」ゆるっと夫婦

別財布の夫婦に家計の管理・分担について聞いてみると、

1位 支出別・項目別でそれぞれが分担 41.9%
2位 とくにルールを決めずになりゆきで分担 26.1%
3位 共同口座にそれぞれが決まった額を入金して管理 24.9%
4位 その他 7.1%

となり、「とくにルールを決めずになりゆきで分担」が約26%と、意外に多い結果となりました。

支出別・項目別でそれぞれが分担の声

「夫が家賃と水道・光熱費を負担。私は生活費として、ほぼ同等の金額を共同の口座に入金するシステムです。夫の負担金額の方が多いので、毎回生活費が残り、それを貯金にまわしています」(まちこ)

「夫はネットやサブスクの動画をみたり、洗車好きなので食費・通信費・水道代を担当。私は寒がりなので家賃と光熱費の担当です。お互い使う頻度が高い項目を負担するって感じです」(由裕)

とくにルールを決めていない&その他の声

「月末になんとなく、ある程度まとまったお金をもらってます」(千秋)

「食費と子ども用品は私ですが、それ以外のほとんどは夫が負担しています」(AT)

「基本は私が管理していますが、毎月必要な分を申告して折半したり、相談して負担分を調整しています。残りはお互いのお小遣いです」(かきのたね)

「共有の口座もありますが、ネット購入は私の口座、保育代と電気代は夫の口座と、ゆるいルールです」(さゆ)

共同口座にそれぞれ決まった額を入金して管理

「お互い同額を共同口座に入金し、電気・ガスはそこから引き落とし。そこから私が食費(外食含んで4万円)をもらい、家具家電などの大型の購入もそこから出しています。将来、子ども費用もそこから出す予定です。残りは貯金しています」(まんじゅう)

「共同口座はありませんが、引き落とし系(家賃など)は夫の口座から落とされるので、その半額ほどを毎月夫に渡しています。さらに個別で支払ったものはメモって、月末にお互いの総額を計算して調整しています」(おみず)

夫婦別財布はお互いの金銭感覚が尊重される一方で、「子どもの成長と共にトラブルになることも」と、懸念するのはファイナンシャルプランナーの畠中雅子先生です。
夫婦別財布を継続するうえでの重要なポイントを伺いました。

「夫婦別財布を続けるのなら、早急に子どもの教育費の負担プランを立てましょう」と、専門家

「夫婦別財布とは、夫が15万円、妻が10万円のように、それぞれ決まった金額を出し合ったり、住宅費と光熱費は夫側が、食費と生活用品は妻側が負担するなど、一定のルールのもとで家計運営をしていく方法です。共働きのご家庭において、『夫婦別財布』はやりくり方法として便利だと思われます。

ですが、夫婦別財布にはデメリットもあります。お子さんが小さいときは教育費がかかりませんが、お子さんが成長するとともに、問題点が浮き彫りになっていきます。夫婦別財布は、あくまでも『生活費を分担するシステム』であって、教育費の分担方法をきちんと決めてからスタートするご家庭はほとんどないからです。

たとえば、お子さんが塾に通い始めたとします。とりあえず月謝は夫側、あるいは妻側が出すと決めたとしましょう。塾に通い始めると必要になってくる夏期講習代や冬期講習代などは、どちらが負担しますか? 
その後、高校の入学金はどちらが出すのかなど、ルーティンの生活費とは異なる特別支出が発生し始めると、家計は混乱しがちなのです。

夫婦別財布の場合、特別支出に当たるお金が発生するたびに、どちらが出すのかを決めなくてはなりません」(畠中雅子さん)

夫婦別財布は、貯蓄額がブラックボックス化に

「また貯蓄額についても、定期的に相手に報告するようなルールを作らない限り、金額がブラックボックス化しやすいのも、夫婦別財布の特徴と言えます。

いっぽう、どちらかが家計を管理する方法は、相手に収入や貯蓄額などをある程度さらけ出さなければならないため、抵抗を感じる方もいるでしょう。どちらかが管理する方法は、夫、あるいは妻が2人分の収入を管理して、必要な支出を支払ったり、貯蓄する方法だからです。ですが、夫婦のどちらかが管理する方法の場合、塾の夏期講習代や冬期講習代などの特別支出も、家計を預かっている人が長期的に考えてやりくりができます。

『自分の収入は自分の自由に使いたい』とか『収入を相手に管理されたくない』と考える方にとっては、どちらかが家計を管理する方法は気が進まないかもしれませんが、長い目で見ると、家計の収入のすべてを、どちらかが預かってやりくりする方法がお薦めです。夫婦別財布の方法で管理をしていて、その方法を継続したいご家庭では、教育資金の負担プランについて、なるべく早めに考えることをお薦めします」(畠中雅子さん)

畠中雅子

ファイナンシャルプランナー(CFP)
FP技能士1級、マネーエッセイスト。マネーライターを経て、1992年にファイナンシャルプランナーに。FP資格取得後、大学院に進学し、修士課程では生命保険会社の会計システムに関する研究を、博士後期課程では金融制度改革に関する研究をおこなう。2男1女の母。実体験に基づくアドバイスに定評があり、新聞や雑誌など多数のメディアでの執筆や、セミナー講師など幅広く活躍。

畠中雅子 Facebook

高齢期のお金を考える会のブログ

文/和兎 尊美

※文中のコメントは「たまひよ」アプリユーザーから集めた体験談を再編集したものです。
※調査は2022年9月実施の「まいにちのたまひよ」アプリユーザーに実施ししたものです(有効回答数431人)
※記事の内容は記事執筆当時の情報であり、現在と異なる場合があります。

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