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【医師監修】レンガ色のおしっこは熱中症の注意サイン?!睡眠時の気になる暑さ対策

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疑問その1:エアコンをつけて寝てもいいの?

 「寝ている間でも熱中症になるの?」と疑問に思われるかもしれませんが、睡眠中は大量の汗をかくため体内の水分が失われやすく、大人でも熱中症になることがあります。新陳代謝が活発な赤ちゃんは大人以上によく汗をかく反面、体温の調節機能が未熟。そのため熱中症にかかりやすく、夏は環境を整えてあげることが大切です。

 「エアコンは体によくない」と思っている方が多いですが、これは大きな誤解です。暑さは赤ちゃんの体力をひどく消耗させますから、エアコンで涼しい環境をつくることはとてもよいこと。エアコンを上手に使って快適な環境をつくってあげましょう。

 エアコンの温度は外気温との差が5度以内で、25~28度になるように設定します。明け方は気温が下がりますから、そのころにエアコンが切れるようタイマー設定をしておくといいでしょう。エアコンの冷風が直接当たる場所に赤ちゃんを寝かすのはよくありませんので、寝かせる場所には注意することが大切です。

 エアコンがないご家庭の場合は、換気をして扇風機を活用しましょう。エアコンと同様に風が直接赤ちゃんに当たらないようにします。扇風機を使うのは空気をかき回して温度を下げることが目的なので、天井や壁に向けて設置し、首を振る設定にしておくといいでしょう。

疑問その2:起こしてまで水分補給したほうがいい?

 熱帯夜は汗をたくさんかきます。さらに不感蒸泄(ふかんじょうせつ)といって、呼気や皮膚、粘膜からも水分は蒸発していますから、普段より多くの水分が体から失われます。熱中症を予防するには、水分補給をしっかり行うことが基本です。

 赤ちゃんに与えるのは、水分であればおっぱいでもミルクでもお茶(ノンカフェイン)でも大丈夫。状況や赤ちゃんの好みに合わせて選びましょう。まず寝る前にしっかり水分補給をし、その後は赤ちゃんが起きたら飲ませます。眠っているのを起こしてまで飲ませる必要はありません。回数や間隔は気にせずに赤ちゃんが欲しがったら飲ませましょう。

 眠るときの服装は肌着がいいでしょう。暑いからといっておむつだけの裸ん坊だと、逆に汗がたまって体によくありません。吸湿性の高い肌着でしっかり汗を吸い取ってあげましょう。夜中、肌着が汗でぐっしょりになっていたら、こまめに着替えさせるとさらにいいですね。寝返りして掛け布団から出てしまっても心配いりません。暑い夜は布団を無理にかける必要はありません。

 「氷枕や保冷剤を使ってもいいでしょうか」という質問を受けることがありますが、これはおすすめしていません。そもそも赤ちゃんはおとなしく氷枕の上で寝ていません。また、キンキンに冷えた保冷剤は、たとえタオルなどで巻いたとしても凍傷を起こすことがありますので注意が必要です。

疑問その3:就寝時の熱中症、どうやって見分ける?

 夏になると「おむつにオレンジ色やレンガ色のシミがあったのですが、血尿でしょうか」と心配して受診される方が増えます。たいていの場合、血液ではなく塩類の結晶です。体の水分がたりなくなっておしっこが濃くなり、おむつに出たときに塩分が結晶になってオレンジ色やレンガ色になるのです。

 結晶ができることは水分がたりていないという熱中症初期症状のサイン。熱中症はいきなり重篤な状態になることはなく、初期の段階で必ずこうしたサインがあります。それを見逃さずに早いタイミングでケアすることが大切です。

 ケアの方法は涼しい環境をつくってよく水分補給をすること。赤ちゃんの場合は脱水症状が心配なので、まずは水分補給を心がけましょう。軽い脱水症状になったときは体温が上がります。夏場の明け方にちょっと熱が上がり、朝、おっぱいを飲ませたら下がるというのも、軽い熱中症でよくある症状です。

 赤ちゃんが赤い顔でぐずっていても、汗や涙、おしっこ、よだれが出ているなら、水分を外に出す余力があるわけですからまだ大丈夫。この状態のうちに水分補給をしてあげることが大切です。逆に以下のような場合は、すぐに病院を受診して手当てを受けましょう。

●口の中がねっとりしていたりカラカラになって、ぐったりしている
●寝る前におむつを替え、朝起きたときもおしっこが出ていない
●肌がカサカサになっていて、指でつまんでも元に戻らない
●泣き声が弱々しく、ミルクや母乳をあげても飲めない

 室温調整と水分補給を上手にして、夏をのりきりましょう!

監修/【小児科医】片岡正 先生

※この記事は「たまひよコラム」で過去に公開されたものです。

初回公開日 2016/07/05

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