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パパになるあなたへ伝えたい事

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パパは子育てプロジェクトのパートナー

 子育てはママとパパとの協同作業です。つまり、お互いが子育てというプロジェクトの大切なパートナー。共に育児をしていくことで、家族や夫婦の絆が深まり、仕事一辺倒ではない、楽しい生き方を発見できます。パパとしての人生をぜひ楽しんでほしいと思います。

 パパにできることは、産前からあります。
 
 妊娠初期は、つわりのほか、ホルモンバランスの変化による影響で、ママはとても不安定な精神状態にあります。そんなママの様子を理解し、いたわり、不安な気持ちを聞いてあげましょう。それだけでもママは安心し、妊娠生活を前向きに送ることができます。

 妊婦健診に同行したり、産院や自治体が開催する両親学級にも参加しましょう。妊婦健診に毎回付き添う必要はありませんが、おなかの赤ちゃんの成長を感じることで、パパになる実感がわいてくるはずです。

 また、妊娠中から、育児休業の取り方や、仕事と育児の両立のしかたなどについても考えておきましょう。最近では数週間程度の育休を取得するパパもいます。育休取得が難しい場合でも、出産時や産院退院後に数日間の有休を使えたり、定時に帰る曜日を決めたりできる職場もあるようです。

 産後3カ月までは、家事・育児面でも精神面でもママをサポートする体制を整えておく必要があります。実家の親からのサポート、パパ自身の休暇や定時退社によるサポート、市町村の家事支援や産後ケアなど利用できる外部サポートなど、自分たちが使えるサポートは何か、いつだれからサポートしてもらうのか、妊娠中から2人でよく調べて計画を立てておくことをおすすめします。

 計画を立てると、産院入院中にパパがお休みを取るのではなく、退院してからのサポートが重要なことがわかりますね。有休や育休を取るときはご注意くださいね。

子育ての楽しさも大変さも、夫婦で共有して

 パパの力がとくに必要となるのは産後です。

 出産後のママは、体力が完全に回復しないまま育児をし、ゆっくり睡眠も取れない状態。しかも、急激なホルモンバランスの変化で心も不安定です。そんなママの状態を理解し、ママをしっかりサポートしましょう。家事を引き受けるだけでも、ママは喜んでくれるはずですよ。

 ちなみに、産後に気持ちの揺れが激しくなることを「マタニティブルーズ」といいます。女性ホルモンの急激な変化によるもので、ピークは一般的に産後2~3日後。1カ月くらいたつと、ほとんどのママが自然におさまります。もし1カ月以上たっても続くときは専門医に相談してください。

 育児も家事も、とにかく経験あるのみです。おっぱいをあげるのはママにしかできませんが、ミルク作りや抱っこ、おむつ替え、沐浴や入浴、寝かしつけ・・・パパにできることはたくさんあります。最初のうちは馴れなくても、回数をこなせばグンと上達します。

 ママの話に耳を傾け、夫婦で共感し合う時間を持つことも、立派な育児協力です。子育ての楽しさはもちろん、苦労やしんどさも共有してこそ夫婦の信頼関係が強まります。ぜひ夫婦で同じ方向を向いて育児をしていってください。


市川香織 先生
文京学院大学保健医療技術学部看護学科准教授 一般社団法人産前産後ケア推進協会 代表理事 日本助産師会出版 取締役、助産師

大学病院、助産師学校教員、厚生労働省、日本助産師会事務局長等を経て、2014年4月より現職。大学での教育・研究活動のほか、産前・産後の女性のケアをはじめとした、女性の生涯の健康を支援する活動を行っています。

※この記事は「たまひよコラム」で過去に公開されたものです。

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