「口周りに太い毛が生える」「産毛と髪の境目がフサフサ」今さら他人に聞けない…顔の産毛処理、どうしてる?正解を専門医が解説
みなさん、顔の産毛の処理、どうしていますか?周囲の人に聞いたところ、「顔は自分で剃っちゃダメよ!」という人もいれば、「だって1週間もしたら、結構目立っちゃうんだもん」という人も。
そこで、「たまひよ」アプリユーザーにママたちの産毛処理事情を聞くとともに、皮膚科医の松浦佳奈さんに、正しいお手入れ方法について伺いました。
処理はしているものの、自分の方法に自信のない人も多数
まず、「たまひよ」アプリユーザーに「産毛の処理をしていますか?」と聞いてみました。
「産毛処理をしている」が67%、「していない」が32.6%でしていない人が意外に多い結果に。
さらに、産毛処理の頻度を聞いてみると、
毎日 1.9%
2~3日に1回 11.9%
1週間に1回 27.5%
2~3週間に1回 24.7%
1ヶ月に1回 24.4%
その他 9.4%
となり、上位3位までに大きな差はありませんでしたが、「1週間に1回」が最も多い結果となりました。
ちなみに、「その他」と答えたかたの事情は以下の通りでした。
「気になったら」(タンコ)
「出かける時のみ」(もい)
「大事な予定の前」(ほるん)
顔の産毛の処理をする/していない、その頻度もかなりバラバラな印象です。
産毛の処理についての悩みを聞いてみると…。
「目の下の部分が処理しづらい」(ちな)
「眉毛とか眉の間とか、めっちゃ剃りにくい。それから、フサフサすぎて髪の毛と産毛の境目がめちゃくちゃわかりにくい! 剃った後に保湿し忘れると100%痒くなります!」(かんずめ)
「口周りに太い毛がよく生えてくるので、剃ったり抜いたりしているのですが、どのように処理するのが最適なのだろう」(ぴーちゃん)
「気づくと顎から太い毛が1本だけ生えます。いつも同じ場所なのですが、理由などあるのでしょうか」(ぴよ)
「髭が生えます。医療脱毛したいくらいだけど綺麗になるのかな…」(luka)
「カミソリを使うとかぶれてしまう」(まめこ)
「肌が荒れやすいので、処理前後のケア方法を知りたい」(ほるん)
「自分のやり方があっているかどうか、よく分からない」(ちょすこ)
「いつもうまく剃れないのですが、剃り方のコツとかありますか?」(すみぃ)
「産毛を剃る時に顔に塗るクリームはどのようなものがいいのか…」(めぐみ)
「うなじが見えないので自分でできない」(さやきち)
いろいろな悩みがありますね。
剃る頻度や、どんな道具を使うといいのか、剃り方のコツや処理の際に使うクリームなどなど、顔の産毛の正しいお手入れ方法について、皮膚科医の松浦佳奈さんにお聞きしました。
間違った方法で肌を傷めるのは厳禁
「日本人の産毛は黒っぽいため、毛が比較的濃い方はくすんで見えたり、毛穴が目立ってしまいます。ニキビを繰り返してしまう原因になることもめずらしくありません。
しかし、間違ったシェービング方法をしてしまうと、かえってお肌を傷つけてしまうことに。
基本的には電気シェーバーで顔剃りをする事をおすすめします。
やむを得ずカミソリを使う場合は必ずシェービングクリームやジェルを塗布してから毛の流れに沿って優しく歯を動かすように意識してください。
洗顔料をつけてのシェービングはお肌を傷つけてしまう可能性が高まるので控えましょう。
また、入浴中に顔剃りをしている方が多い印象ですが、こちらもあまりおすすめしません。肌が濡れて柔らかくなった状態で顔剃りをすると、女性の産毛は細くて柔らかいので深剃りになってしまう可能性が高く、お肌のバリアを壊してしまう危険が高くなります。
カミソリを使用した後は必ず清潔に保管し、適切なタイミングで新しいものに交換しましょう。錆びてしまったものや、繰り返し使用して切れ味が悪くなってしまったものを使用するとお肌を傷つけてしまうことにつながります。
電気シェーバー、カミソリ、いずれのセルフシェービング後もお肌のバリア機能は低下している状態なので、必ずしっかり保湿することが大切です。セラミドなどお肌に刺激が少なく、バリア機能を保持してくれる成分のクリームで十分に保湿しましょう。
顔を剃る頻度は2週間に1度程度までにとどめ、日に焼けてしまった後や生理周期の前や生理中など、お肌が敏感になっている時期は避けるようにしましょう。
口や顎まわりは比較的太い毛が生えやすい部位です。ホルモンがバランスが影響しているといわれています。
太い毛が1本あるからといって毛抜きで抜くのは絶対に避けましょう。毛根を傷つけてニキビに発展してしまったり、逆に毛が太くなって生える間隔を短くしてしまうことにつながります。
セルフシェービングでお肌が荒れてしまいやすい方や産毛が濃い方は、特に医療脱毛をすることを強くお勧めします。
回数は月に1回、10回程度必要となりますが減毛効果だけでなく、肌のハリを出してくれるなどの美肌効果も。
うなじの脱毛に関しては、自身で剃る部分を目で確認することが難しいので、セルフシェービングで傷つけてしまうことも多いです。シェービングする際のデザインも大切な場所なので、あわせて医療脱毛を検討してみてもいいと思います」(松浦佳奈さん)
私もこの方法でいいのか、不安に思いながらも、何年も経ってしまいました。これからは、「正しい方法」で行うようにします。
(取材/文・橋本真理子)
松浦佳奈さん
PROFILE)
皮膚科専門医。聖マリアンナ医科大学の皮膚科学教室で助教、皮膚科医長を務め、大学病院で培った知識と技術は折り紙付き。自身も美容好きということもあって美容皮膚科にも精通。明るく飾らない気さくな雰囲気は、悩める女性のみならず男性からも評判を得ている。現在、パソコンやスマートフォンを使ったオンライン診療も実施。
※文中のコメントは「たまひよ」アプリユーザーから集めた体験談を再編集したものです。
※調査は2022年9月実施の「まいにちのたまひよ」アプリユーザーに実施ししたものです(有効回答数524人)
※記事の内容は記事執筆当時の情報であり、現在と異なる場合があります。