ママたちのスキンケアを調査!皮膚科医おすすめの美容アイテム&やってはいけないスキンケアを解説
「たまひよ」アプリユーザーのママたちに日頃のスキンケアについて聞いてみると、千差万別な答えが。
化粧水と乳液などの基本的なスキンケア派から、念入りにしている人、ほとんどしていない人、化粧水だけ、という人などなど。
また産後はゆっくり時間をかけられないので、基礎化粧品も変わったという意見も多数。
そこで、ママたちの出産後のスキンケア事情を聞くとともに、皮膚科医の松浦佳奈さんに、時間がない中でもできる正しいスキンケアについてお聞きしました。
産後は時間をかけられない!が多数
最初に、「たまひよ」アプリユーザーの声からご紹介します。
「何もしてません」(ささみフライ)
「出産するまでは、いろんな美容液を買ってみたり週1でパックしてみたりと、いろいろとしていましたが、出産してからはドラッグストアの化粧水1本で生きてます(笑)。
産後はニキビ知らずで、今のところラッキーと思って乗り切っています」(はなこ)
「朝と入浴後に化粧水、乳液、美容液を。1分以内に終わります!」(ぴぴ)
「毎日、化粧水、美白美容液、乳液、です」(みみ)
「自分の気分も上げるために、好きな匂いのクリーム塗ってます」(あこ)
「とりあえず、導入美容液、化粧水、美容液、保湿クリームは朝晩塗ってるけど、出産前みたいにゆっくり丁寧にやってる時間はない」(maco)
「サキナのクレンジングマッサージ、洗顔、化粧水、エッセンス、たまに美顔器。毎日のケアは塗るだけなので1分ほど。たまに時間がある時に、美顔器で3分間スチームあたってのフルコースをする」(ひまごさん)
スキンケアの時間がとれないので、使うようになったというアイテムも目立ちました。
「朝は化粧水、美容液、乳液。短時間で済ませています。夜は15分ほどシートマスクをのせています」(まめ)
「産前はサロンへ通い、セルフケアは全然しなかったのですが、子どもが生まれてからは友だちからもらったフェイスマスクを週1でするのが楽しみになりました。経済的でありがたいです」(magic)
「子育てに忙しい今は、オールインワン一択!おかげで全部揃えるよりは安くつくので、その分ちょっと良いものを使うようにしています」(きゃすぱー)
「オールインワンのゲルを使用してます。目元などクリームやたまに保湿のパックを週1でするかしないかです」(ちこ)
「ミスト化粧水が楽です。お風呂上がりにすぐシューっとするだけ」(よん)
「ゆっくり時間をかける時間がないので、お風呂上がりに、とりあえずミスト。子どもが体を拭いてる間にコットンに化粧水を含ませ、おでこかほっぺたに貼り付けて、着替えさせながらコットンの貼り付け位置を変えつつ、終わって乳液…というような合間合間スキンケア。
忙しいと化粧水だけで終わり…」(ジェラート)
ちなみに、アトピー性皮膚炎などで処方されるヒルドイドクリームが話題になったこともありました。ママの声を聞くと、子どもの保湿クリームを使っている人も多いようです。
「化粧水、乳液、ヒルドイドを使用しています!」(えこぴぴ)
「子どもの保湿剤を顔にぬる」(ちぇるしー)
「お風呂上がりにオールインワンすらぬれてない!たまに子どもの保湿クリーム塗るくらい」(らむね)
ほとんどの方が、出産前のように時間をかけていられないのが実状のよう。ではそんな短い時間だったら、何を重点的にすればいいのでしょうか。
皮膚科医の松浦佳奈さんに、忙しい中てもできる、効果的なスキンケア法を教えていただきました。
多くの化粧品を使うからいいわけではありません
スキンケアの基本には3つの柱があります。
「洗顔」「UVケア」「保湿」です。
この3つはどんなに忙しくても守っていただきたいポイントです。
とはいっても、朝は子どもの支度もするので時間がなかなか取れないし、夜は子どもと一緒に入浴することが多く、ゆっくりとスキンケアの時間が取れないことが多いのが現実ですよね。
ここだけは守っておくとよいポイントやおすすめのスキンケアアイテム・成分をご紹介します。
今は化粧品も多機能になっていますし、必ずしも多くの化粧品アイテムを使うことが美肌を作ることにつながるわけではありません。
むしろ、できるだけアイテムは少ない方が良いことも。スキンケアの工程はあまり多すぎるとたくさんお肌に触ることにもなりますし、また成分同士が反応してしまうことも考えられ、逆にお肌に負担になってしまう可能性もあります。
高機能の化粧品が増えていますので、本当に忙しい時はオールインワンゲルでもかまわないです。
また、取り入れると良いスキンケア成分やアイテムについて朝晩で分けてご紹介します。
ポイント1「洗顔」
洗顔については、できればママ世代の方であれば、極度の乾燥肌でない方以外は朝晩洗顔料を使用することをおすすめします。
朝は、ビタミンCを配合しているアイテムを取り入れることで紫外線対策、美白、アンチエイジング効果が期待できます。朝は時間が取れないことも多いと思いますので、洗顔後にビタミンCが配合されているオールインワンゲルでスキンケアをすると良いでしょう。
ポイント2「日焼け止め」
そして大切なのは日焼け止めです。
日焼け止めは外出しない時も、冬でも必ず塗るように心がけましょう。子どもにも日焼け止めを1年中塗ることをおすすめしています。子どもも一緒に使用できる、紫外線吸収剤フリーのお肌に優しい日焼け止めを、毎朝できれでば歯を磨いた後などのタイミングで一緒につけることで、子どもにもスキンケアを習慣づけることができると考えています。
ポイント3「保湿」
夜は子どもとと入浴するママが多いと思います。入浴した後すぐが一番お肌が乾燥しやすくなります。子どもと一緒に使用できるような保湿剤(ポンプ式だと簡単でおすすめ)を浴室や浴室から出たすぐのところに置いておいて、顔含め全身をまず保湿するように。
その際、子どもが病院で処方されたヒルドイドクリームなどを使用されている方も多いようですが…。病院で処方されるヒルドイドはあくまで処方薬ですので、ママが一緒に顔にも外用することは基本的には推奨していません。
今はヒルドイドにも配合されているヘパリン類似物質を含む、市販の化粧品がありますので、そちらを使用することをおすすめします。
私のおすすめの保湿成分は親子で使えるセラミドです。
子どもの寝かしつけの後、時間を取れるタイミングで美容液、クリームと言ったスペシャルケアをするとよいですね。
授乳が終わっているようであれば※、ビタミンAであるレチノール配合の美容液やクリーム使用することをおすすめします。ビタミンAはアンチエイジング効果が高く、ママ世代に是非取り入れていただきたい成分の一つです。
スペシャルケアとして、シートパックやコットンパックを行っている方も多い方と思います。いずれも長時間おいておくことで、逆に乾燥を招いたり敏感肌となってしまったりすることもありますので、10〜15分程度にとどめておきましょう。
週に1、2回のスペシャルケアとして取り入れることをおすすめします。
※授乳が終わるまではレチノールは避けた方が安心です。
基本的には高濃度のレチノールを大量に外用するようでなければ、授乳に及ぼす影響はほぼないと考えられますが、明確な安全性を示す試験は行われていませんし、お肌が敏感になっているので、レチノールは避けた方が安全だと思います。
朝使うといいアイテム、お風呂上がりの緊急ケアなど、時間のない時はそれなりに、そして時間ができた時はぜひ自分のために、スペシャルケアができるといいですね。
(取材/文・橋本真理子)
松浦佳奈さん
PROFILE)
皮膚科専門医。聖マリアンナ医科大学の皮膚科学教室で助教、皮膚科医長を務め、大学病院で培った知識と技術は折り紙付き。自身も美容好きということもあって美容皮膚科にも精通。明るく飾らない気さくな雰囲気は、悩める女性のみならず男性からも評判を得ている。現在、パソコンやスマートフォンを使ったオンライン診療も実施。
※文中のコメントは「たまひよ」アプリユーザーから集めた体験談を再編集したものです。
※記事の内容は2023年1月の情報で、現在と異なる場合があります。