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「2人目」あきらめる前に。年齢・お金・仕事・妊娠中の体調など2人目出産への不安の声が続出、でも…

更新

彼女の赤ん坊の弟と妹。自宅で子供と幼児子供家族。
LSOphoto/gettyimages

今回のテーマは「2人目」についてです。
「たまひよ」アプリユーザーへアンケート調査、そして、発達心理学が専門の菅野幸恵さんにアドバイスをいただきました。

「子どもは2人欲しい」と思っている人は少なくないけれど

1人目のお子さまを妊娠中、または1人目のお子さまを子育て中の方に、「2人目について考えていますか?」と聞いてみると、

2人目について考えている・つくる予定 62.0%
1人っ子の予定 22.4%
その他 15.6%

という結果になりました。「2人目」を考えている人が半数以上いました。
しかし、みんなのコメントを見てみると、2人目を考えているけど不安を抱えていたり、1人っ子予定の理由など様々な思いと事情が寄せられました。

年齢・お金・仕事…、1人っ子予定の理由

最初に、1人っ子を選択した人の声を聞いてみましょう。

「欲しいけど、年齢的に厳しい。会社も休みにくい」(そば)

「年齢的に厳しい」(りy)

「5年間不妊治療してきて、顕微授精でやっと1人授かった。
これ以上治療する気はなく、凍結してある受精卵がもう一つあるが、グレードが少し低いので、移植に10万かけるか、子どもに10万残してあげるか迷っている」(おしゃかな)

「自分が1人っ子でとても楽しい人生を送っているから。『1人っ子がかわいそうって、どこが?』と思うので、かわいそうと言われるとモヤモヤする」(ふーちゃん)

「しんどいし無理。職場も育休もらえないから無理」(いーたん)

「今いる子どもに、全力で愛情を注ぎたいから。1人っ子宣言をしていない実母以外の、親族や職場の人などに、きょうだいをつくる前提で話されることにモヤッとしています」(こてつ)

「私のつわりの重さや、これからかかってくるお金が…」(りりり)

「1人出産するまで6年ほどかかったし、高齢になったため。あとは経済的理由です」(きくぞう

「陣痛の辛さを知ったから」(Putin)

妊娠中の体調・出産の痛み・年齢差…、2人目を考えてはいるけど

2人目を考えているものの、不安を抱える人も。

「学費がどれくらいかかるか…」(なな)

「お金と、自分の年齢(体力)が心配」(はむおママ)

「2人目はいつがいいのか…あんな痛い思いをまたするのかと思うと怖い」(らいか)

「つわりがひどい日に連日休むことがあったので、産休に入るまでの仕事で迷惑をかけてしまうことが気がかりです」(sumi)

「1人目が生まれる少し前にマイホームを建てることになり、今、子育てとローンの返済をしていますが、もう1人増えて育てていける経済力が…。
お金があればすぐにでも2人目をと思いますが、今のままでは1人かなと考えています」(ばかみ)

「1人目でかなり大変だと思っているので、2人目は何歳差にしようか考えています」(エリック)

「子どもは2人欲しいと思っていたので、もう1人産めたらいいなと思っています。ただ上の子との年齢差は考えてます。また1人増えるだけでお金もかかってくるだろうから、夫と相談しながらになるかなと思います」(ともち)

「引っ越しをするか、実家に帰るかで迷っています」(シャオリン)

「授かりものとわかっていながらも誕生月も気になります。今の子と違う月の場合、出産後の環境や、お下がりの服が時期にあっているかなど考えてしまう」(ぷよ)

その他と答えた人の理由は、以下の通りです。

「出産して育児をしてみて、金銭面や体力面のことを実際に把握して考える予定です。でも3人目は考えていません」(まちち)

「赤ちゃんができる前は産んでも1人と思っていたが、夫婦ともに複数人いてもいいと思い始めています」(ぴーとぅま)

「まだ何も考えていない」(yun)

年齢や経済的な不安を抱える人が多かったですね。つわりの辛さや出産時の大変さ、きょうだいの年齢差への迷いなどを挙げる人もいました。そこで、親子関係や子どもの発達心理にくわしい青山学院大学コミュニティ人間科学部教授の菅野幸恵さんに、2人目の子どもを考える際に整理しておくといいことについてお聞きしました。

あきらめる前にできることもある

国立社会保障・人口問題研究所の調査(2021)によると、夫婦が理想とする子どもの人数は2.25人。実際に予定している子どもの数は2.01人です。

理想とする子ども数をもたない理由でダントツに多いのは、「子育てや教育にお金がかかりすぎる」で、「高齢で産むのがいやだ」「ほしいけれどできない」「これ以上、育児の心理的肉体的負担に耐えられない」が続きます。今回のお母さんたちの声に重なりますね。

今回、積極的に1人っ子と決めている方もいましたが、いろいろな事情で結果的に1人っ子になる場合も多そうです。周囲は悪意なく、「2人目はまだ?」「きょうだいがいないとかわいそう」という言葉をなげてくるかもしれませんが、プレッシャーに負けず、堂々と1人っ子、子育てを貫いてください。

1人っ子のメリット・デメリットについていろいろな発言がありますが、子育てはメリット・デメリットでするものではありません。子どもが生まれてよかったと思えるようになるのに、きょうだいがいる・いないは関係ありません。1人っ子だからと考えすぎないようにしましょう。

ただ本当は2人目がほしいけれど、いろいろな理由であきらめている方は、簡単にあきらめないでいただきたいなと思います。国も子育てへの経済支援に本腰を入れようとしているようですし、自治体も独自の支援をしているところも増えていますから、調べてみてください。ただ、経済支援が充実していることが、子どもの利益につながるとは限りませんから、注意も必要です。

つわりの大変さ、陣痛の大変さは、誰も代わることができず、どうしようもないことです。一時といえば一時ですが、渦中にいるときは、いったいいつまで続くのだろうと思うでしょう。それを乗り越えてこそ出会える命でもありますが、当事者にしかわからない辛さもあるので、パートナーとじっくり話して決められるとよいと思います。

きょうだいの年齢差はこれがベストというものはありません。それぞれの家庭の都合で決めるのがよいと思います。また〇歳差と決めても授かるとは限りません。2人目の出産後は、どうしても下の子どもの世話にかかりきりになります。その時こそパートナーの出番です。上の子のフォローは家族で協力することが大切です。

悩みとして心理的負担をあげている人は多くはありませんでしたが、子どもが何人だろうと、子育てはひとりではできません。パートナーは当然ですが、周囲の人の力を借りて育ててください。体力的な不安を挙げている方もおられましたが、なおのこと周囲に頼れるといいと思います。

悩んであきらめてしまう人もいますが、考え方ややり方次第で、大変さや不安を減らすこともできるようです。大変な時期は頼れる時は人やサービスの力を借りて、なんとか乗り切りたいですね。
(取材/文・メディア・ビュー 橋本真理子)

菅野幸恵さん

PROFILE
青山学院大学コミュニティ人間科学部教授。専門は発達心理学。研究テーマは、乳幼児期の親子関係、地域コミュニティでの子育てについて。著書に『あたりまえの親子関係に気づくエピソード65』(新曜社)などがある。

※文中のコメントは「たまひよ」アプリユーザーから集めた体験談を再編集したものです。
※調査は2023年3月実施の「まいにちのたまひよ」アプリユーザーに実施ししたものです(有効回答数326人)
※記事の内容は2023年6月の情報であり、現在と異なる場合があります。

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