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実は栄養満点?! エビフライの尻尾「食べない派」が半数以上!でも…【管理栄養士】

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アジアの女性の箸で食べて
Toonzzz/gettyimages

今回のテーマは「エビフライを食べるとき、尻尾まで食べるか?」についてです。
「たまひよ」アプリユーザーに聞いたアンケート結果とともに、管理栄養士の清水加奈子さんに聞きました。

尻尾は「食べない」が半数以上

Q あなたは、エビフライを食べるとき、尻尾まで食べますか?

食べる 41%
食べない 54%
その他 5%

「食べない」人の方が多い結果となりました。

それぞれの理由について聞いてみると…。

■食べる派の理由

「歯応えが好き。たまにささるけど…」(みはるママ)

「これ、エビフライの中で1番好きです!」(かなめ)

「カリカリに揚がっていたら、香ばしくて美味しい」(ちかこ)

「むしろ尻尾が美味しい。尻尾だけでもいいレベル」(はなまる)

「昔は絶対食べなかったけど、今はカルシウムだと思って食べています」(りんご)

「ゴミ箱に捨てるのが面倒くさいから」(ははしば)

「エビせんみたいでカリカリして好き」(あめみめい)

■食べない派の理由

「のどに刺さったことがあるから」(ぴ)

「カラのシャリシャリ感が苦手。尻尾の中の身は食べる」(ネム子)

「以前は食べていたが結婚して、夫にエビの尻尾は“G”と同じ成分だから気持ち悪いと言われて食べなくなった」(たぬきさん)

「かたいから」(みぃみ)

「食べるものなの?」(ヒカル)

エビの尻尾はそもそも、海外でも食べられているのでしょうか。栄養があるのなら、ぜひ摂りたいですね。そこで、管理栄養士であり、国際中医薬膳師の清水加奈子さんに、お話を伺ってみました。

「エビの尻尾の栄養【キチン・キトサン】は漢方薬の原料にも」と専門家

■エビの尻尾を食べる文化は…
欧州ではあまり食べる文化はなく、残すことが多いようです。
日本では、鉄板焼きのエビも、尻尾だけでなく頭もまるごとカリカリに焼いて食べますよね。日本のシーフードは諸外国に比べ、衛生的にも綺麗で、味付けも繊細で、おいしく食べられるということもあるかもしれませんね。

中国では、エビではないですが、カニの殻の粉を練って、腫物・おできに軟膏薬の生薬(キチン・キトサンの働き)として用いていたと、16世紀の明の時代の漢方薬の書物に書かれています。
薬膳の歴史のある中国は、食べ物には捨てる部分はなく、すべて使い食すという考えが多いので、もちろん同じ栄養成分を含む、エビの尾も捨てずに食べるとも言えますね。

■エビの尻尾の栄養
エビの尻尾には以下のような栄養成分が含まれています。

「キチン・キトサン」は、エビの殻や尻尾のほかに、カニの甲羅など「甲殻類」の殻に含まれる多糖類の一種です。人の消化酵素で消化されないために不溶性食物繊維に分類され、食物繊維と同じような働きをします。

そのほかに「カルシウム」「たんぱく質」や、赤い色素のもとである「アスタキサンチン」という抗酸化物質なども含みます。

このように栄養満点のエビの殻は「エビせん」がお好みの方にはわかるように、香ばしい独特な風味があり、旨味があるので食べておいしいのが特徴です。

お子さんに食べさせるときは、しっかり尻尾の先に斜めに切り込みを入れて包丁でしごき、その中の水や汚れをを綺麗に抜いたうえで加熱すること。
小学生以下の年齢だと噛む力の発達が未熟で、歯や口腔内、喉に刺さったりすることもあるので、食べさせないようにしてください。中学生くらいになってから、好んで食べる場合には栄養も摂れるので気を付けながら食べさせてもよいと思います。

油でしっかり揚げたり、焼いて水分を飛ばしてカリカリにさせると、かみ砕きやすく風味もおいしくなります。

「甲殻類」というと、「あの昆虫(G)とも一緒では?」と少しびっくりする方もいますが、ある意味では正解です。実は「節足動物」という共通点があり、外骨格という堅い部分を外に持つ仲間です。
ただ、カブトムシや、皆さんが苦手なあの虫は「昆虫類」で、エビやカニの「甲殻類」とは違います。

最近、昆虫も未来の食糧不足をすくう救世主になるかもしれないと話題になるほど、栄養満点です。今でもイナゴなども食べられていますし、重要なたんぱく源で貴重です。

エビの殻もたんぱく質源として同じ成分を含むといえばそうですが、栄養源としてはどちらも貴重です。

ぜひ、エビも無駄なく食べることに挑戦してみてくださいね
(管理栄養士 清水加奈子さん)

実は私もエビの尻尾は家族の分、みんなもらうほど好きなのですが、あまり深く考えずに食べていました。多彩な栄養があると聞くと、うれしくなりますね。
(取材・文/メディア・ビュー 橋本真理子)

清水加奈子さん

PROFILE
管理栄養士、フードコーディネーター、国際中医薬膳師/国際中医師。テレビや雑誌で料理監修を行うほか、薬膳コンシェルジュ協会講師も務める。料理のおいしさ、シズルを伝える調理、盛り付け、食器のセレクトなどのスタイリングだけでなく、カロリー計算されたダイエットレシピの作成・アイディアレシピの提案、中医学に基づいた薬膳レシピの提案、講師などを行う。

※文中のコメントは「たまひよ」アプリユーザーから集めた体験談を再編集したものです。
※調査は2023年6月実施の「まいにちのたまひよ」アプリユーザーに実施ししたものです(有効回答数324人)
※記事の内容は2023年8月の情報であり、現在と異なる場合があります。

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