「義両親に合鍵を要求された。穏便な断り方を探してたのに夫が…」最後の最後に待っていた怒涛の展開に、ママたちの声は?
「義両親に合鍵を渡したくありません。上手な断り方を教えてください」という声が、ママ向けの口コミサイトに寄せられました。投稿主さんは多くのアドバイスをうけて、完璧なシナリオで臨んだのですが……最後の最後で夫がすべてを台無しにする、怒涛の展開が待っていました。
アポなし訪問で勝手に家に入った過去がある義両親から、合鍵を要求された
「玄関をリフォームしたので、家の鍵が変わりました。近居の義母から『何かあった時のために』と、合鍵を渡すよう言われました。
実は以前は渡していました。私たちが不在の時にアポなしで2回、入られたことがあります。1回は帰宅したらテーブルの上に惣菜がのっていて、2回目はテーブルにあったコーヒーカップが洗ってあり気がつきました。
10数年で2回ですが、正直ぞわっとしたし、滅多に喧嘩しない夫とも喧嘩になって、絶対に渡したくありません。いい断り方はありますか?」
という投稿主さん。ちなみにお子さんは小中学生の2人。鍵は4本ありますが、お子さんにはまだ渡しておらず、2本余っていることは義母さんは知っています。
「何かあった時のために」は、合鍵が欲しいだけの口実
「『これまで”何か”は起きなかったから、大丈夫です』はどうですか?
10数年で合鍵が活躍したシーンは、義母が勝手に入った時だけですよね。絶対に阻止でしょう」
「『子どもはもう大きいですし、私に何かあっても家のことは各自でできる年齢です。困ったことがあったら、こちらから連絡します』は?」
「『これから鍵を子どもたちに持たせる予定なので、余らないんですよね〜』
もしくは『キーボックスを設置するので、”何か”の時は暗証番号教えます』でもいいのでは」
「”何か”は、合鍵を持ちたいだけの口実ですよね。実際は生涯起こらない確率の方が高い。その家の住人が不在なのに、勝手に入るなんて信じられません。
『お気遣いありがとうございます〜。でも大丈夫です!』ニコッと笑っておしまい」
「私なら真顔で『何かって、具体的にどんなことですか?』と、聞いてしまいそう。
我が家は二世帯住宅です。一度、義父だけ残して出かけて帰宅したら、なぜか家の暖房が入っていました。
激怒しましたよ、私。夫は『寒いから気遣いだよ』と、言ったけど、極寒の時期ではなかったんです。
でも夫や義父には、この不快感がわからないんですよね。そこが難しいところです」
「みなさん、ありがとうございました。夫と話し合うと前回のことはすっかり忘れていて、逆に『悪くとらえすぎ』と言われました。でも私の気持ちを伝えて、合鍵を渡さないことに同意してくれました。
明日、義実家へ行きます。きっと合鍵の話も出てくると思うので、みなさんのアドバイスをもとにやんわりと、でもはっきりと断ってきます」
と、投稿主さんは〆ました。
が後日、投稿主さんから波乱に終わった顛末の報告がありました。
綿密に考えたシナリオだったのに、夫の余計な一言ですべてが台無しに
「もう見ている人はいないかもしれませんが」で、始まった投稿主さんの報告によると。
義実家では、夫がトイレで席を外したタイミングで義母が「合鍵の件だけど、預かっておくから」と、予想通り要求してきました。
「『子ども達も大きくなり、急に何かをお願いすることもない』『鍵は4本しかなく、いずれ子どもに持たせる予定なので』と、やんわり断ったのですが『何かあった時に困る』『孫に持たせるまで私が預かっておく』と、食い下がります。
『鍵は複製できないし、いざ必要というときに手元にないと困る』と、話しているタイミングで夫が戻ってきて、いきなり『鍵なら5本あるよ』と。
どうやら親キー? マスターキー? みたいなものが自宅の金庫にあるらしいのです。私は初耳でした。
私の驚きの表情をみて夫は慌てて『あー、でも話し合って渡さないことにしたから』と、これまた余計なことを言います。しかし義母は『じゃあ、その親鍵をうちの金庫で預かっておく』と、言い出したので
『以前、2回ほど鍵を使って家に入ったことありますよね? 申し訳ないんですが、あまりいい気持ちはしなかったんです。なので合鍵は預けられません』と、正直に言いました。義母は『……あーそう、わかったわ』と言い、合鍵の話は終わりました。
罪悪感が残りましたが、合鍵を渡さずに済みました。みなさんのおかげで冷静に伝えられました。ありがとうございました」
と、〆ました。しかし、あまりにひどい展開に慰めの言葉が続々と届きます。
「夫〜!!! 何してくれんのよー!!! 投稿主さんが罪悪感を持つ必要はない! お疲れ様でした」
「安心しちゃだめですよ。親鍵は投稿主さんが保管してください。
そこまで食い下がる義母なら、夫の優しさにつけこんで親鍵を手に入れようとするかも」
というアドバイスも届きます。
さらに翌日、投稿主さんが三たび登場し、夫と話し合ったことを報告してくれました。
「みなさん、本当にありがとうございます。励ましの言葉に涙が止まりません。あの日、いつも玄関先まで見送る義母はスネて立ち上がることはなく、『お邪魔しました』と言ってもだんまり。私ひとり悪者でした。
吐き捨てるように言われた『……あーそう、わかったわ』が、私の頭の中でエンドレスで再生されています。今日はパートが休みでしたが、何もする気力がなくずっと横になっていました。
でもみなさんの励ましをうけて、再度夫と話し合いました。
『5本ある』は、余計なことだったと謝罪してくれました。親鍵も私に渡してくれました。
兄弟の中で一番可愛がられている夫なので(本人にも自覚あり)、義母には強く言えません。本当に誰にでも優しくバカ正直な人なんです。
そしてキーボックスを早速注文。これで”何か”問題も解決です。
みなさんの優しさが心にしみました。本当にありがとうございました」
と、本当に〆ました。
文/和兎 尊美
■文中のコメントは口コミサイト「ウィメンズパーク」(2022年2月終了)の投稿を抜粋したものです。