SHOP

内祝い

  1. トップ
  2. 赤ちゃん・育児
  3. 日記・マンガ
  4. まぼさん#赤ちゃん教授
  5. ママ×会社員×イラストレーター3足のわらじで日々奮闘していたまぼさんがフリーランスに。会社員を卒業した理由は?

ママ×会社員×イラストレーター3足のわらじで日々奮闘していたまぼさんがフリーランスに。会社員を卒業した理由は?

更新

育児漫画やイラストをインスタグラムに投稿し、人気のまぼさん。2022年には『よいたん3歳、ときどき先輩。』を出版し、2023年11月には『しおさん1歳、令和ギャル爆誕の道のり』を出版。どちらの本も執筆当時は会社員として働きながらイラストレーターとしても活動していました。育児×会社員×イラストレーターという生活を、パパのびぼさんとどのように協力して乗り越えたのでしょうか? 現在はフリーランスとして働くまぼさんに、育児と仕事について話を聞きました。

起床した瞬間から”ゴングが鳴る”忙しい日々…

――育児だけでも大変なのに、会社員として働きながら、雑誌やWEBメディアなどでイラストレーターの仕事もしていたまぼさん。忙しかったころの平日のスケジュールを教えてください。

まぼさん(以下敬称略) 起床した瞬間からゴングが鳴る感じでした。夫のびぼさんと手分けしながら、子どものお世話をして、朝一で掃除機をかけ、夜に回しておいた洗濯物を干します。帰宅後もあわただしく、子どもたちの夕食は、よくいえばコース形式(笑)。きゅうりをスティック状に切ったものと魚肉ソーセージとか、調理不要で食べるのに時間のかかる長い食べ物を先にあげるんです。

あとは食材の宅配サービスを利用し、そこで、ミールキットをよく注文していました。ミールキットは食材がカットされていて、調味料も付いているから、10分くらいで料理ができる。“手作りした感”もあり、かなり助けられました。

それから21時に子どもを寝かしつけて0時くらいまでイラストを描いて・・・というのが大方の流れでした。

第1子出産後限界が・・・。夫と話し合い水曜夜を「私の日」に

――普段、夫婦での分担はどのようにしていますか?

まぼ びぼさんは子煩悩で育児も家事も1人でこなせるのですが、びぼさんの仕事の都合上、平日夜はほぼ私のワンオペなんです。ただ、長男のよいたんの出産直後、だれにも頼れない状態に限界を感じたこともあり、水曜日だけはびぼさんに残業せずに帰ってきてもらう約束をしています。

いわば水曜夜は「私の時間」。これは子どもが2人に増えた今でも続いていて、水曜日の夜は保育園のお迎えから寝かしつけまでびぼさんにまかせ、その間に残業をしたりイラストを描いたり、時には飲みに行ったりしています。こうした時間が週1回だけというのは、完全に平等とは言えないとは思うのですが、家庭にはそれぞれに事情があるので、わが家ではこれがびぼさんと折り合えるぎりぎりのところだと理解しています。

――産休・出産・育休の流れで、いつの間にかママが育児家事のほとんどを担ってしまう、ということも多いので、パパとの話し合いは大事ですよね。

まぼ はい。そう思います。ママが産休に入ると、「私は仕事を休んでいるから、家事は全部やるよ」とつい言いたくなりますよね。なし崩し的に家の仕事はママ担当とならないように、あくまで一時的な役割だと互いに理解しておくと、産後の分担がスムーズかもしれません。なんとなく役割が決まってしまって、ママの職場復帰以降に家事育児分担の話し合いが進まないというケースも多いので、いっそ国に「一時的な役割ですよー」とアナウンスしてもらいたいくらいです(笑)

自分にとっての優先順位を考えてキャリアチェンジ

――現在は会社を辞めて、フリーランスとして活動されていると聞きました。キャリアチェンジした理由は何だったのでしょうか?

まぼ 会社の仲間も仕事内容も好きでしたし、理由は一つではありません。ただ、日々“世話”だけで子どもとの時間が終わってしまうことに疑問を抱いていたことが大きかったと思います。中でも大きなきっかけになったのは、よいたんの手術です。大きな病気ではなく、半年以上前から予定していたものだったのですが、ちょうど会社が忙しい時期と手術が重なってしまい、入院中に終日休みをとることが困難になってしまいました。

私自身、4歳のときに入院したことがあり、母が兄と姉の世話のために帰ってしまうことがとてもつらかったことを、今も覚えているんです。当時の私と同じような年齢のよいたんを、半日病室で1人きりにさせる度胸は自分にはありませんでした。

手術は結局、日程をずらしたので付き添うことができたのですが、このことをきっかけに私なりに改めて仕事と育児とのバランスに悩み、いったん会社員を卒業することに決めました。今はフリーランスに転向し、会社員時代にしていた内装インテリア関係の仕事を一部続けながら、イラストの仕事もしています。

ワーケーションにチャレンジ。8日間の山形での暮らしが人生の宝物に

 ――観光地やリゾート地で、テレワークなどを活用して働きながら休暇を取る「ワ―ケーション」。まぼさんも、山形で8日間のワ―ケーションを体験したことを著書に描いていましたね。

まぼ 山形での生活は宝物のような時間だったので、自然いっぱいの環境でのびのび過ごすよいたんとしおさんの姿を気合を入れて描きました。もともと自由人だったしおさんが、本当にいきいきと輝いていたんです。よいたんが「あの人は昔からずーっとこうやって生きたかったんだよ」と大人顔負けの発言をしたのですが、本当にそのとおりだなと思いました。

東京だと都会のルールの中で、ダメだよ、静かにしてね・・・と注意することが多く、それに対してしおさんも「イヤ」ばかり。一方、山形では好きな場所で、好きなように遊んでもしかられることはありません。エネルギーいっぱいのしおさんには最高の場所だったんです。

イヤイヤを言うこともなく、心底楽しそうなしおさんを見て、環境によって子どもはこんなに変わるんだと驚きました。

――最近は地方の保育施設で短期間過ごす「保育園留学」も話題です。まぼさんが、山形を選んだのはどんな理由があったのでしょうか?

まぼ まず私が東北大好きということ、初夏に行ったのでなるべく涼しいところがいいな〜という思い、さらには宿泊した宿を設計した建築家さんの大ファンだったという、完全なる私の都合です(笑)。

びぼさんの仕事の事情もあり、住む場所を変えることは難しいのですが「山形に移住したい!」と思うほど、わが家にとってはとても気づきの多い"いい体験"になりました。だれもが気軽にできることではないかもしれませんが、子育てや働き方に迷いがあるママ・パパに、短期間でもワ―ケーションを取り入れることをおすすめしたいです。

お話/まぼさん 取材協力/KADOKAWA 取材・文/中澤夕美恵、たまひよONLINE編集部

仕事と育児のバランスは、「正解がない」からこそ悩む人が多いのかもしれません。まぼさんのようにキャリアチェンジする人もいれば、働き方を変えずに折り合いをつけていく人もいるかもしれません。ママだけが悩むのではなく、夫婦でよく話し合って仕事と育児のバランスを考えられるといいでしょう。

●記事の内容は2023年12月の情報であり、現在と異なる場合があります。

まぼさん

PROFILE
2018年生まれの息子・よいたん、2021年生まれの娘・しおさんの二児の母。2023年に会社員を卒業し、現在はフリーランスとして活動中。X(@yoitan_diary)やInstagram(@yoitan_diary)に育児漫画を掲載。書籍『よいたん3歳、ときどき先輩。』『しおさん1歳 令和ギャル爆誕の道のり』(ともにKADOKAWA)が発売中。

『しおさん1歳 令和ギャル爆誕の道のり』

2児を育てるワーキングマザー・まぼさんの目線で描かれる子育てコミックエッセイ。天真爛漫で、食いしん坊のしおさんや、個性豊かな家族との日常エピソードが満載です。まぼ著/1375円(KADOKAWA)

赤ちゃん・育児の人気記事ランキング
関連記事
赤ちゃん・育児の人気テーマ
新着記事
ABJマーク 11091000

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 第11091000号)です。 ABJマークの詳細、ABJマークを掲示しているサービスの一覧はこちら→ https://aebs.or.jp/

本サイトに掲載されている記事・写真・イラスト等のコンテンツの無断転載を禁じます。