【成長日記11カ月】じっとしているのが苦手で、自己主張もますます強く!<佐藤柊くん第13回>
赤ちゃんの成長や生活の様子を毎月リポートする連載企画「たまひよ成長日記」。
ますます手先が器用になってきた11カ月の柊(ひいらぎ)くん。筒状の容器や小さなボールを手先で押してころころ転がし、はいはいで追いかけて再び転がす遊びに夢中!
佐藤柊くん&椿さん&正樹さん
海外旅行先の出会いがきっかけで結婚し、柊くんが生まれました。ママはピアノ講師、パパはスポーツインストラクターをしています。
じっとしていていられず食事の椅子から出たがります
離乳食のときは、私が少しキッチンに戻るすきをねらって椅子から脱走しようとして大変! 「まだ食事中だから座ろうね」と声をかけても、動きたくてたまらないようで「自由にさせて~」とグズグズします。ベビーカーでお出かけしたときもずっと同じ体勢だと嫌になるのか、途中から「あ~」と叫び出します。おむつ替えや着替えをしようとしても動き回り、毎回「どうすればいいんだろう?無理だよ~」と思いながら何とかこなす日々…。とにかく「こうしたいの!」「今これはしたくないの!」という自己主張が強くなってきたと感じています。
つかまり立ちが安定して伝い歩きをスタート。ソファやおふろの湯船などで横歩きしています。立っちの姿勢から床にしゃがむのも覚えて、少しずつですが、危なっかしさが減ってきました。
つかまり立ちはもうお手のもの。余裕すら感じます
つかまり立ちにすっかり慣れ、片手をはなしたまま振り返ったり、ベビージムについたおもちゃのボタンを押して遊んだりしています。
色の名前を教えても、まだキョトン
カラフルなボールがお気に入り。まだ意味のある単語は一つも出ていないけれど、持っているボールを指さして「あーか」「あーお」などと色を教え始めました。
読むよりページめくりを楽しんでいます
最近は絵をじ~っと見るより、ページをめくること自体にハマっている様子。息子にとっては“見て楽しむ絵本”というより“手を使って遊ぶおもちゃ”になっているのかな。
縦にシュッとしてきた印象です
佐藤柊くんの発育曲線
佐藤柊くん11カ月 ある1日の様子(&ママ・パパの様子)
[小児科医・若江先生のアドバイス]思いどおりに体を動かせるようになったぶん、じっとするのが難しい時期
体の発達が進むことで、自分のしたいことが思ったとおりにできるようになってきます。それにより、以前よりじっとすることが難しくなる時期です。食事椅子から抜け出してしまうときは、追いかけて食べさせるのはNG。食事は食卓でするものというルールを崩さないほうがいいからです。食卓から離れたら「ごちそうさまね」と声をかけ、食事を切り上げる決まりを作っておきましょう。根気よく繰り返すことで、食事の場から離れると食べられなくなることを子どもなりに学んでいきます。
[小児科医・若江先生のQ&A]“気になるくせ・しぐさ・体の様子の気がかり”について教えて!
【Q】壁に頭を打ちつけます。なぜするの? 大丈夫?
壁に自ら近づいて頭をガンガン打ちつけるのにハマっています。そばで見ていると結構強い力加減で、しかも場所も頭なのでとても心配です。壁にクッションを立てかけ、なるべくできないように対策をしていますが、それでもしたがります。なぜするの? 何か問題があるのでしょうか。
【A】赤ちゃんにはよくある行動で、問題ありません
壁や床に頭を打ちつける子は少なくありません。実はうちの子もしていました。なぜするのか理由ははっきりしませんが、たいていニコニコしていてうれしそうなので、子どもにとっては楽しい遊びの一つなのでしょう。力加減が強く心配してしまいますが、頭蓋骨骨折や脳障害など深刻なことを起こすことはまずありません。異常な行動ではなく、ごく短期間の一時的なハマりごとでしょう。成長とともに遊びのブームが変われば、しなくなります。無理に止めさせようとするとおもしろがって余計にしたがることも。心配しすぎずしばらく見守っていていいでしょう。
監修/若江恵利子先生(小児科医・医療法人恵徳会 あさかクリニック 理事長)
まとめ/永井篤美、岩﨑 緑、ひよこクラブ編集部
●掲載している情報は2023年12月現在のものです。