写真に撮られたくない!40代の薄毛&ぺたんこ問題。プロにが教えるケア方法5選
ファッションのこと、お肌のこと、プレ更年期などアラフォー女性の悩みは尽きないもの。その中でも今回のテーマは薄毛についてです。口コミサイト「ウィメンズパーク」のママの薄毛の悩みを紹介するとともに、薄毛ケアについてヘア・メイクアップアーティストの広瀬あつこさんに聞きました。
髪のお悩み「薄毛のカバー」はどうしてる?
まずは、ママたちの薄毛の悩みとケア方法について紹介します。
■出産後薄毛に
「出産したあたりから、髪が細くなった実感がありました。何とか騙し騙しやってきたけど…、あれから10数年、ここ1年ぐらいでグッと進行したような。もう前髪も地肌が透けてきたし、てっぺんもぺっちゃんこ。写真なんて絶対、撮りたくないです」
■パーマをかけてふんわりに
「私も薄くて、1年くらい前から地肌が見えはじめて気になっています。でも先日、パーマかけたんです! ちょっと強めに根本からスパイラルパーマを。ボリュームも出て地肌見えもマシになりました」
■頭皮マッサージで少しマシに
「私も一時、薄くなった気がしていましたが、シャンプーをする時に地肌をしっかり揉んでマッサージする様にしてから、マシになってきました」
■美容室で相談
「とにかくマメに美容室行っては、なんとかならんかと相談しまくり、美容師さんもありとあらゆるハゲ対策をしてくれます(笑)。『伸ばすな、結ぶな、ちゃんと乾かせ』、この3箇条はどの美容師さんからもアドバイスされました」
■育毛剤などを使ったケアを継続
「育毛剤もいろいろと試し、今は女性専用のものを継続しています。そのほかにも、微弱な振動刺激が発毛によいと聞いたので頭皮マッサージ機を使うように。どちらのおかげなのかはわからないですが、気持ちましになってきているので、継続しています」
■ウイッグを使っています
「アラフィフですがウィッグを使っています。通販で買った5千円くらいの安いやつですが、意外にわからないみたいです。(家族がわからなかったので、多分他人もわからないと信じています)。デパートのサロンで何十万もするのを試着したこともあります。それはホントに自然でよかったのですが、やはり手が出ず…」
プロが教える!気になる薄毛ケアとカバー方法とは
ヘア・メイクアップアーティストの広瀬あつこさんに薄毛のケアとカバーする方法についてアドバイスいただきました。
「年齢を重ねると頭頂部や生え際、つむじの部分が薄くなるというお悩みを持つ方もいらっしゃいますね。
私が美容師をしていた頃、60代以降のお客様は、頭頂部がペタンとするのでパーマをかけたいと、オーダーされるという方が多かったです。
髪が少なくなったと感じても、実は、はげてきてしまっているわけではなく、今まで1つの毛穴に2〜3本生えていた髪の毛が1〜2本になってしまい、髪自体も細くなっているのが原因です。さらに、つむじ部分は髪が地肌に沿って生えていることが多く、立ち上がりがないので、髪が薄いかのように見えるということもあるようです。ママの体験談にもありますが、『伸ばすな、結ぶな、ちゃんと乾かせ』の3箇条は、その通りだと思います。
また、部位によって髪の毛の伸びる速さも変わってくるので、ロングにすると毛先がすかすかになりやすいので、まめにカットするほうが、薄毛が目立たないということもあるようです。
薄毛のケア方法は、マッサージをして頭皮を柔らかくする、運動をしたり、湯船に入ったり、体を温めて血流をよくするということが大事ですね。そのほか、頭皮用セラムをつけたり、毛髪用サプリなどを飲んだりして栄養に気をつけるという方法も。
血流がよくなった状態で頭皮用セラムをつけると、すごく浸透しているのがわかります。わたしの場合かもしれませんが、気になる生え際の分け目だけではなく、全体的につけたほうが、ボリュームがでるのが早かった気がします。顔の場合も同じなのですが、目元が気になるから、目元だけに化粧水を塗るよりは、全体にぬって、さらに目元に重ねづけしたほうがいいですよね。それと、一緒なのではないかと思います。
薄毛を予防するために、やってはいけないことは、白髪ケアの時と一緒で、紫外線をあびすぎないことと、ストレス過多、添加物の多い食べ物を摂らないこと。これらの活性酸素を発生させる行動は、細胞にダメージを与えるのでなるべく避けたほうがいいと言われています。
さらに、無理なダイエットや睡眠不足も髪によくないです。髪や皮膚 爪などは、最後に栄養が届いて、最初に栄養が足りなくなるところだからです。私も多忙すぎたり、間違ったダイエットをしたり、お粗末な食事が続いたり、サプリを飲むのをさぼっていると、顔がしわしわになって、爪が欠けたり、床に抜けた毛が多く落ちていることが多くなります。日々、自分の生活習慣を見直して反省しています。無理はよくないなと思う今日この頃です」(お話/広瀬あつこさん)
薄毛が気になる時のケアポイント
広瀬さんに、日常にできるケアについて教えてもらいました。
分け目を変えるだけでも、ボリュームUPに
分け目の広がりや、M字が透けているのも薄毛に見えてしまうので、ボリュームは前から見た時の髪の厚みはもちろん、つむじから後頭部の頭の形のよさが大事。
例えば、分け目はいつもと反対にすると立ち上がりが出て、ボリュームヘアが簡単にできます。朝セットする時も、本当は右分けだけど、洗って乾かす時は左にしておいて、朝セットする時に右分けに戻すというように、いつもの分け目だけどボリュームも出るし、分け目の負担も軽減に。また、同じところで分けているとその部分が薄くなったり、立ち上がりがなくなったりするので、ヘアスタイルは、たまに変えるということも大事です。
M字部分は、美容院で厚みが出るようにひと言添えて
分け目やつむじの部分を1cm角でとって短くすると、重みがなくなりボリュームが出るだけでなく、髪が長いためにおこる負担の軽減に。美容院で前髪を切る時は、剃り込み部分が厚くなるようにと、ひと言添えてみては。どうしても、分け目や生え際が気になる時は、ヘアーファンデーションや、薄毛や白髪かくしのパウダー「スーパーミリオンヘア」、「フジコのデコシャドウ」などをつけるという方法も。
後頭部はマジックカーラーでボリュームアップ!
後頭部はつむじ部分だけカーラーなどを巻いておくと、外した時頭の形がキレイになります。トップにクルンと大きめのマジックカーラーで巻いておくだけでも前髪は根本が立ちあがり、シルエットが華やかになります。マジックカーラーは、100円ショップのものが、巻くのも簡単で、巻いている時も軽いのでオススメです。
パーマをかけてボリュームを出す方法も
パーマもかけると全体的なボリュームが出てくるので薄毛隠しにはオススメ。ショートの人は、後ろに流すのではなく、まず、キャップスタイルにして、前髪を長めに残しウェーブを作ると、前頭のボリュームがでてお顔も立体的に見えます。
ウイッグを選ぶなら、全頭タイプを
ウイッグはなかなかつけるのが難しく、敷居も高いのですが、つけるなら全頭のもののほうが、自然に見えることも。前髪やもみあげ、人工皮膚のところを工夫していたり、わざと切れ毛をつくって地毛の感じに近くしたりする工夫があるようです。全体的にイメージが変わるのでイメチェンにもなって楽しいかも。
ポイントでつける場合は、担当の美容師さんと相談をして、髪色や長さ、髪自体のウエーブなどを近いものにするか、なければ、ウイッグに髪型を合わせるように工夫を。
髪のボリュームなど薄毛は、女性にとっても白髪と同様に老け見えの原因に。髪のボリュームダウンを阻止するためには、スキンケアと同様のお手入れは必須ですね。
(取材・文/メディア・ビュー 酒井範子)
広瀬あつこさん
PROFILE
ヘア・メイクアップアーティスト。誰でも簡単にきれいになれるメイク&美容テクニックを教えてくれると、女性誌などで人気。女優から人気モデル、美容家までヘアメイクの指名も多い。著書に『スマイルメイク −5歳で引き寄せ力アップ!』(世界文化社)がある。2児の母。
※文中のコメントは「ウィメンズパーク」(2022年1月末まで)の投稿を再編集したものです。
※この記事は「たまひよONLINE」で過去に公開されたものです。
※記事の内容は2022年4月の情報で、現在と異なる場合があります。