「まさか!必要になるなんて思わなかった…」みんなが捨てて後悔したもの15選
今回のテーマは、「捨てて後悔したもの」についてです。「たまひよ」アプリユーザーに聞いたみんなのエピソードとともに、断捨離®アンバサダーの川畑のぶこさんにアドバイスをもらいました。
思い出のものから実用的なものまで…。集まったみんなの“後悔”
最初にみんなの声からご紹介します。
アンケートで「これまでに、捨てて後から後悔したものはありますか?」と質問したところ、様々なエピソードが集まりました。
「レシート。返品することもないだろうと思っていたら、サイズ違いで返品したくなり、でもレシートがないからできず…涙」(あーと)
「QUOカード残高の記載されているレシート。レシートは何も考えず買っですぐに破棄する癖が身についているため、いただいたQUOカード使用時もよく確かめずにノールックで捨ててしまう。そのため残高がわからない」(しろうさぎ)
「金融機関から発行された書類で後々必要になったものがあった。独身時代の写真も捨ててしまい、結婚式の準備で小さい頃の振り返りをしたいと思っても思い出せるものがない…」(とりっぴー)
「昔の写真をほとんど処分した。普段見ないけど、やっぱり置いておけばよかった」(ナッツ)
「小学生のとき、親友と交換日記をしていましたが、先日その話になったときにお互い処分してしまっていて、いろいろと思い出したくても思い出せませんでした…」(ぽんすけ)
「洋服をかなり捨てたが、売ればよかったと後で思った」(ぽんし)
「ハイブランドのコート。買ったものの着るタイミングを逃して2回しか着ないまま…。年齢を重ねた今、コートを着る機会が多いのでとっておけばよかった」(huey)
「独身時代に着ていた服を一気に処分してしまったけど、産前産後は家にいる時間が増えて、ルームウエアになる服がいっぱいあったのに捨ててしまって後悔してる」(yuki)
「息子の新生児の頃の服。あの頃の小ささはもう味わえないから、せめてお洋服をとっとけばよかったなあって…」(はるママ)
「小さめのカバン。子どもが生まれてから小さいカバンなんて使わないでしょと断捨離をしたのですが、最近リュック+小さいカバンで外出してるので、あのときのカバン、ちょうどよかったのにって思いながら同じようなカバンを購入しました」(maa)
「子どもの創作物。手形を使ったものなどは、とっておけばよかった…と後悔」(コウノトリ)
「ずっととっておいていた幼少期のおもちゃ。5年前に実家の引越しの際にすべて処分したけれど、娘が2年前に生まれ、きっと喜んだだろうなぁと捨てたことを後悔」(yuuukamama)
「『もう読まないかな』と思った漫画を処分しましたが、やっぱり後から読みたくなって後悔しました」(かず)
「小説です。以前何度も読んで『もういいかな?』って思って捨てたんですが、日が経って『また読みたいなぁ~』って思うと中古屋さんにも並んでなくて…後悔です」(ちぃ)
「ピアノと楽譜。結婚を機に片付けてしまったけど、今こそ子どもと一緒に弾けたかも…」(つむ)
捨てたからといって、決して取り返しのつかないことにはならない
捨てて後悔したものの経験談では「なるほど…」と思うものがずらりと並びました。そこで、断捨離®アンバサダーの川畑のぶこさんに、後悔せずにすむようなものの手放し方や後悔したときの自分の気持ちとの向き合い方について聞いてみました。
「後悔先に立たずとはよく言ったもので、みなさんのコメントに『うんうん、そうそう』と頷いてしまいます。
まず、後悔するものには単純に誤って捨ててしまったものと、熟考した結果手放したのに後から必要と感じたものがあると思います。
単純に誤って捨ててしまったものは、いうまでもなく、その反省を活かして次回は捨てずにとっておけばよいですし、購入できるものは決して取り返しがつかなくなったわけではありませんから学びの機会ととらえてください。
ただし、不安だからとすべてを取っておくと、整理がつかなくなり、大事なものが不要なものに埋もれて見つからなくなるリスクも増えますから、やはり常に取捨選択は必要です。
レシートの断捨離なら、たとえば私の場合は個人事業主なので、スーパーやコンビニのレシートはお店のゴミ箱で即捨てますが、確定申告で必要な経費関係はとっておきます。
買い物で返品の可能性のあるレシートであれば、クーリングオフ期間はとっておくことが賢明ということになりますね。
ポイント残高は紙でとっておかずとも、その場で確認してから捨てる習慣をつけることができます。
金融機関の書類も署名や捺印のある契約書など原本は当然のことながらとっておく必要のあるものですが、説明書などはネットで確認したり、後から取り寄せたりすることもできます。
思い出のものは捨てにくいですし、捨てた後に後悔しやすいものですね。
写真については、印刷したものはかさばったり劣化したりするので、デジタルデータでとっておけば保管が楽です。
古いアルバムや印刷された写真をデジタル化してくれるサービスもたくさんありますので、自身でスキャンするのが手間な人はリーズナブルなサービスを利用するのもよいでしょう。
子どもの作品や思い出、思い入れのある衣類なども、同様に写真で撮ってデジタル保存しておくのもひとつです。服は人形サイズのものにリフォームしたり、その布でマスコットをつくるなどして、それらに触れることで思い出に浸ることもできます。
たとえばランドセルの皮を再利用してミニチュアランドセルと財布や筆箱などの革製品に変えるサービスを利用する人もいます。
このようにスペースを多く使わずに保管する方法はいくつかありますが、思い出のものは何より心や記憶という収納スペースにしまっておくことができるということも忘れないでほしいです。
ものでとっておかなければ忘れてしまうような思い出は、もしかしたら、さほど重要なものではないのかもしれません。
私たちにはイマジネーションというすばらしい能力が備わっています。ものがなくても記憶をたどることで、あたかもそれらに触れているような体験もできます。
後悔のない人生というのはありません。たとえ捨てずにとっておいたとしても、スペースを無駄にしていることを後悔することもあるわけです。
私たちは失敗を免れない存在ですし、つねにそこから新たな学びをもって前進できます。
できることはその時点での最善をつくすことのみです。多少の損失があったとしても、その分、空間のゆとりやすがすがしさは確保できたし、決して取り返しのつかないことにはならないこと、人生はそれなりに機能することも信頼してみてください」(川畑のぶこさん)
確かに、後悔のない人生を送れるわけではないので、その時々で最善を考えていくしかないのですね。
(取材・文/橋本真理子、たまひよONLINE編集部)
川畑のぶこさん
PROFILE)
心理療法家、断捨離®アンバサダー。米国マサチューセッツ州エンディコットカレッジ卒(AA)後、経営コンサルティング会社、貿易会社勤務を経て、通訳・コーディネーターとして活動。2002年に日本帰国後、複数の医療機関において、メンタルケア、心の悩みやストレスを抱える人々に対して日々カウンセリングを行う。また片付けを通した心と気持ちの整え方などのセミナーなども行う。著書に、『「心のガラクタ」を捨てる生き方:「自分は自分」と言い切る強さをつくる本』(三笠書房)、『モノを捨てればうまくいく 断捨離のすすめ』(同文館出版)などがある。
※文中のコメントは「たまひよ」アプリユーザーから集めた体験談を再編集したものです。
※記事の内容は2024年4月の情報で、現在と異なる場合があります。