洗濯物を家族が集うリビングに干すのはあり? 「生乾き臭が気になる」なし派 VS 「雨の日は仕方ない」あり派 それぞれのママの言い分と専門家アドバイス
みなさんは屋内に洗濯物を干すとき、どこに干していますか?
普段、家族がいるリビングに干すのはありだと思いますか?
リビング干しのあり・なしについて、「たまひよ」アプリユーザーへのアンケート結果をご紹介するとともに、家事代行サービスのパイオニアであるベアーズの高橋ゆきさんに、部屋干しの悩みについてアドバイスを聞きました。
ママの声
最初にアンケート結果から、ご紹介します。
「洗濯物をみんなが過ごしたり、お客さんが来たりするリビングに干すのは、ありだと思いますか?」という問いに対して、「リビングに干すのはなし」と答えたのは、有効回答345人中61人。
その理由として、主に以下のようなものがあがりました。
「リビングに干すとゴチャゴチャした雰囲気になるので、干したくないです。特にお客さんが来たら、下着などを干していると恥ずかしいので人目につかない所に干したいです」(うなまま)
「生活感が出るからなし」(さーちん)
「ナシだと思う! 生乾きのにおいが気になるため」(ふるさと)
「なしだと思います。食べ物のにおいが洗濯物についたり、生乾きのにおいが気になるのと、お客さんの来る空間はなるべく生活感を出したくないので」(そた)
一方、ありの回答は284人。ただし、「お客様がいなければ」「他に干す場所がなければ」などの仕方ない派もいれば、積極あり派まで、いろいろな意見がありました。
「雨の日は仕方がない」(きぬ)
「一戸建ての二階に住んでいるので居住スペースにしか干すところがないです」(ぎん母ちゃん)
「仕方ないけど、お客さんが来る日は片付ける」(もも)
「干す場所がなければ全然ありだと思う」(ボス秘書)
「普段からリビングに干し、天気が良い時は外に干します。昔からそーなので気になりません」(しお)
「自分は来客時に目につく場所には干さないが、他人が各々の家庭でどうしていようが、訪問時気にはしない」(C)
「湿度が低い日はあえて寝室やリビングに干して、赤ちゃんが過ごしやすい湿度になるようにしていました。お客さんが来る時はさすがに恥ずかしいので夫の部屋に持って行っています」(すずママ)
換気扇や除湿機、サーキュレーターなどを使って少しでも悩みの低減を
一緒にとったアンケート結果では、半数以上の人が普段は外干しをしているという実態からもうかがえるように、雨の日や乾き切っていない場合の干し場所が悩みのタネのようですね。
せめて、リビングに干す場合に気がかりになっている、臭いや生活感だけでも解決したいところです。
そこで、リビングに干す場合の工夫について、家事代行サービスのパイオニア・ベアーズの高橋ゆきさんに聞きました。
■隣接するキッチンの匂いがうつるのがいやという悩み
「この悩みは、換気で解決しましょう。
料理をしている際に蒸発した空気や煙に食べ物の匂いが含まれているので、焼き物や煮物をする際にはしっかりを換気扇を使用しましょう。
その上で料理が終わってからもしっかりと換気をし、空気を入れ替えてから干すようにすると匂いうつりが防げます」
■リビングに洗濯物を干すと生活感が出るのでいやだという悩み
「リビングに洗濯物を干さなくてはいけない場合は、干すタイミングを意識してみましょう。日中など、家族がリビングを使用する時間帯際に干すのではなく、家族がいないタイミングに干すのがオススメです。
リビングを使用しない時間帯なら、視界に入らず、ストレスが軽減されます。
なお、外に出して干せる場合は日に当てて干すのがベストです。
■リビングに生乾き臭が漂うのがいやという悩み
「洗濯物に汚れが残っていたり、乾くまでに時間がかかったりすると、菌が繁殖しやすい条件が揃い、生乾きのイヤなニオイが発生する原因となります。部屋干しで早く乾かすポイントは、空気の流れを作ることです。エアコンを使用したり、キッチンの換気扇や窓を開けたりすることで、空気の流れを作ることができます。衣類乾燥除湿機やサーキュレーターもオススメですが、ない場合は扇風機などで洗濯物に風を当てましょう。新聞紙は吸水効果があるので、丸めた新聞紙を洗濯物の下に置いて置くこともオススメです。
また、干すときは洗濯物同士が密着しないよう間隔をあけ、アーチ状に干すことで上昇気流が発生し早く乾きます。風の通る場所に干すなど全体的に空気が通りやすくなるようにして生乾き臭の悩みを減らしましょう」
■来客のときに困る・恥ずかしいという悩み
「気になる方は夜など、来客が来る時間を避けて干しましょう。
寝室などリビング以外の部屋に物干しロープや衣類ハンガーを設置し、洗濯物を移動できるようにしておくと、急な来客の時に便利です。
寝室など空気がこもりがちな場所に干す場合は、エアコンや衣類乾燥除湿機を使用すると生乾き臭を防ぐことができます」
雨など、事前に外に干せないことがわかっているときは、干すタイミングを普段と変えるのも1つの手ですね。
(取材・文/橋本真理子、たまひよONLINE編集部)
高橋ゆきさん
PROFILE)
家事研究家。家事代行サービスのパイオニアでありリーディングカンパニーである、株式会社ベアーズの取締役副社長。家事代行サービス業界の成長と発展を目指す一般社団法人全国家事代行サービス協会の会長を務めるほか、家事研究家、日本の暮らし方研究家としても、テレビ・雑誌などで幅広働く活躍中。
※この記事は「たまひよONLINE」で過去に公開されたものです。
※文中のコメントは「たまひよ」アプリユーザーから集めた体験談を再編集したものです。
※調査は2022年5月実施の「まいにちのたまひよ」アプリユーザーに実施ししたものです(有効回答数345)
※記事の内容は2022年7月の情報で、現在と異なる場合があります。