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夏に気になるニオイは内・外の両側からケア!夏のニオイ対策を管理栄養士が解説

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暑い日が続く夏。汗をかくことが増え、「汗のニオイが気になる……」と悩んでいるママやパパは多いのではないでしょうか。

今回は、夏のニオイの原因や対策のための食事、服の選び方、洗濯方法などを管理栄養士がご紹介します。

夏のニオイの原因

実は、汗そのものにはニオイがありません。ニオイは、皮膚に常在している細菌によって汗が分解されることで発生します。夏は汗をかく機会が増えて皮膚に残ることが多いため、ニオイが発生しやすい状態になるのです。

また、汗で濡れた服をそのまま着ていると、服についている雑菌が汗によって繁殖し、ニオイにつながることがあります。

さらに、ワキガや生活習慣が原因でニオイを発する汗が出ている場合もあります。

ワキガの原因は、主にわきや乳輪、陰部などに存在するアポクリン腺から分泌される汗です。アポクリン腺から分泌される汗は、脂肪酸や尿素、アンモニアなどさまざまな成分を含んでいます。その成分が細菌に分解されたり酸化したりすると、不快なニオイになります。(※1)

疲労やストレス、脂質の多い食事、過度の飲酒などの生活習慣の乱れも、ニオイを発する汗が出る原因のひとつです。

ニオイ対策におすすめの食材

ニオイ対策には、抗酸化作用や腸内環境を整える食材を食べましょう。

抗酸化作用のある食材

抗酸化作用のある食材は、汗の成分が酸化されるのを防ぎ、ニオイの原因であるノネナールの発生を抑制する効果が期待できます。

そのため、ニオイ対策には、ポリフェノールやビタミンA、C、Eなどの抗酸化作用のある成分を含んだ食材を食べましょう。

代表的なポリフェノールには、赤ワインやブルーベリーの「アントシアニン」やコーヒーの「クロロゲン酸」、緑茶や紅茶の「カテキン」などがあります。

ビタミンAの含有量が多い食材には、レバーやうなぎなどが挙げられます。ビタミンAは1日の耐容上限量が設定されていますが、一般的な食事であれば上限を超えることはありません。うなぎやレバーを毎日食べるなどのような食生活を続けていなければ、食材からの過剰摂取はあまり心配いらないでしょう。

ビタミンCは、いちごやキウイフルーツ、赤ピーマン、ブロッコリーなどに多く含まれています。ビタミンCは水に溶けやすく熱に弱いため、熱時間を短くしたり、生のまま食べたりすると効率よく摂取できます。

ビタミンEの含有量が多い食材は、モロヘイヤやサケ、大豆製品などです。ビタミンEは酸化しやすいのでなるべく空気や光を避けて保存し、鮮度が落ちる前に使い切りましょう。

腸内環境を整える食材

腸内環境が悪くなると、悪玉菌が増えたり便秘になったりしてニオイが発生しやすくなります。腸内環境を整えるには、プロバイオティクスとプレバイオティクスを摂りましょう。

プロバイオティクスとは、ビフィズス菌や乳酸菌などの善玉菌のことです。キムチや納豆、ヨーグルト、みそなどの発酵食品に多く含まれています。

一方、プレバイオティクスは、腸内にいる善玉菌の活性化や腸の活動をよくする働きを持つ物質のことです。プレバイオティクスを摂るなら、オリゴ糖を含むごぼうやバナナ、大豆、食物繊維を含むオートミールやこんにゃく、きのこ類、海藻類などがおすすめです。

なお、プロバイオティクスとプレバイオティクスはいっしょに摂ると、より効果が高まるといわれています。きな粉ヨーグルトやごぼうときのこの味噌汁など、取り入れやすい組み合わせを考えてみましょう。

食事以外のニオイ対策

食事での対策は汗のニオイに対して根本から改善する効果が期待できますが、すぐに実感できるものではありません。食事以外の方法でも対策していきましょう。

通気性のいいインナーの着用

夏はなるべく薄着でいたい人も多いでしょう。しかし、インナーを着ないと、汗で蒸れて雑菌が繁殖し、ニオイが発生しやすくなります。

また、通気性のいいインナーは汗を吸収してすぐ乾くため、汗蒸れ防止になり、ニオイだけでなくじめっとした不快感を軽減する効果も期待できます。

ニオイ対策はもちろん、快適に過ごすためにも通気性のいいインナーは必ず着用しましょう。接触冷感や消臭機能がついているものだと、さらに心地よく過ごしやすくなります。

消臭効果のある洗剤や柔軟剤での洗濯

服についた汚れやニオイをしっかり落としておかないと、汗をかいたときに服自体がニオイを発するようになります。消臭効果のある洗剤や柔軟剤などを使って洗濯しましょう。

今使っている洗剤や柔軟剤にプラスできる洗濯ビーズのような補助剤もおすすめです。

ただし、消臭効果のある洗剤や柔軟剤を使っていても、時間が経った汚れやニオイは落ちにくくなります。夏はその日着た服は当日に洗うなど、こまめに洗濯をしましょう。

また、乾かすときは生乾きにならないよう注意が必要です。洗濯物が湿った状態で時間が経つと、服についた細菌が繁殖しやすくなります。(※2)天気が悪い日は、乾燥機や除湿器なども活用して、洗濯物をしっかり乾かしましょう。

ニオイ対策をして夏を快適に過ごそう!

汗のニオイは、皮膚や衣服にいる細菌や汗に含まれる成分が原因です。対策には、汗そのもののケアといっしょにからだの内側からもニオイの原因にアプローチしていきましょう。

今回ご紹介した方法を参考に、汗のニオイに悩まないさわやかな夏を過ごしてくださいね。

<参考文献>

※1 総合南東北病院「夏になると気になる“わきが”」

※2 四国電力「体の外&中からケア! 夏のにおい対策」

PROFILE

あんしん漢方 管理栄養士
小原水月(おはらみづき)

管理栄養士・健康食育シニアマスター。社員食堂で300以上の料理を修得、ダイエット合宿所・特定保健検診の業務に携わり600人以上の食事と生活習慣改善を個別サポート。自身の出産後の体調不良から食事と漢方で体調改善/増進の経験を生かし、栄養学と漢方を合わせたサポートを得意とする。「心も体も食べたものだけで作られる」をモットーに簡単で時間もお金もかけずに元気になれる食スタイルを発信中。症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でもサポートを行っている。

●あんしん漢方(オンラインAI漢方)

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