思わず言ってしまった…。できるものなら取り消したい!私の黒歴史な言動エピソード
今回は「たまひよ」アプリユーザーに聞いた「自分の残念な言動」を紹介します。また最後に、残念な「黒歴史についてはいろいろとある…」と語る作家の鳥居りんこさんにもお話を伺いました。
いつまでも忘れられないという声から、ありすぎて覚えていないという声も…
最初にみんなの声から紹介します。
「夫が沐浴してくれようとしましたが、体がかた過ぎて浴室でしゃがめなかった時に『ポンコツ』と言ってしまい、すごく後悔。以降、衝動的に言葉が出ないよう気を付けています」(つーくん)
「育児をやってくれる夫に自分の方が大変と言ってしまう」(koharu)
「産後の育休中に家事のことで夫と喧嘩。自分の家事のやり方を押し付けたら、全部直してくれたので、逆に申し訳ない気持ちになった」(ねてまる)
「パートナーの収入が不透明なため、妊娠後に養ってもらえるのか不安ということをオブラートにも包まず、そのまま言ってしまった」(のこのこ)
「夫にボソッと『うるせーよ』と言ってしまう。聞かれた時はケンカに発展」(Yu)
「『お久しぶりですね!』と娘を預けているこども園で声をかけたら、『実は、先月クビになっちゃってね。無職だったのよ、ハハハ』と返されてしまった…」(あーと)
「おばけが見える人は精神疾患だという研究の話をしたら、おばけが見えるという人がその場にいた時。心臓が止まるかと思いました」(huey)
「子どもが思うようにおっぱいを飲んでくれなかったり、ずっとぐずぐずしていて寝てくれない時などにイライラしてしまい、子どもに怒鳴ってしまったこと。後からすごく後悔して、『ごめんね』と何度も謝って自己嫌悪に陥ります」(あんず)
「妊娠を友人に報告したら、後々、その友人は不妊治療中であることを人伝てに知り、後悔した」(さやか)
「言ってしまったその瞬間は後悔しますが、時間が経つと忘れてしまいます…。自分がしたことは覚えてなくて、されたことは覚えてるという…」(なっちゃん)
「よくありすぎて、覚えてない(笑)」(うね)
“気にしすぎない”。これが一番では?
つい本音をぶつけてしまったり、まったく悪気がなかったのにタイミングが悪かったり…いろいろなそれぞれの残念な言動が集まりました。「しまった!」と思った後はどうしたらいいのでしょうか。作家であり、多くの家庭の相談にのってきたという鳥居りんこさんに、ご自身の体験とともにお話を聞きました。
「みなさん、いろいろとありますね。
人間、生きていると黒歴史は増えるもの。自慢じゃありませんが、私などは日々、黒歴史を更新中です。
つい先日も『やらかし事件』が発生しました。
駅ビルのお洒落ショップで働いているご近所さんがいるんですが、そのショップの前を通りかかった際に彼女がいたので、私は遠くから手を振りながら『久しぶり~!』と近付いていったんですね。
ところが、彼女の反応が薄過ぎる。『おかしいな?』と思いながら、さらに近付いて分かりました。
全くの人違いだったわけです。今更、挙げた手をおろすこともできず、そのまま『変な人』として通り過ぎました。
私からの事後報告を受けた、そのご近所さんは大笑いしながら、『その同僚とは雰囲気が似ているって皆から言われてるの。私もその同僚に間違えられたことがあるから、気にしないで!』と言ってくれましたが、この手のミスには事欠かないとはいえ、凹みましたね。
まだあります。
こちらもご近所話。娘の幼馴染のAちゃんが新生児を抱っこしていた時のこと。深い思いもなく『男の子?』と聞いたんですよ。ところが、その子は女の子…。
その後、『Aちゃんがママに!』との喜びの報告を娘にしたところ、『今はね、性別とかもこちらからは聞かないほうがいい。そんな時代らしいから、今後は気を付けるように』との指摘を受けました。
オバちゃん、知らんかった…ごめんよ、Aちゃん…。
しかしなんですね、こんな風に相手を傷つける気持ちなんて露ほどもなくとも、結果的に『アチャー』ってことはあります。
ただ、その失敗にいつまでも引きずられるのは得策とは言えないので、してもされても、どちらの場合であっても、うねさんの『よくありすぎて、覚えてない(笑)』の“気にし過ぎない”という対処法がベストかもしれません。
私が唯一気になったのは、あんずさんの『イライラしてしまい、子どもに怒鳴ってしまったこと。後からすごく後悔して、“ごめんね”と何度も謝って自己嫌悪に陥ります』という声。
その気持ちはわかるけど、これは自分を責め過ぎなくていいと思いますよ。だって皆、そうだから。子育てを頑張っているからこそ、イライラもするし、自己嫌悪にもなるんです。
子育ては、子どもを成人させるまでの間、『何度、子どもの寝顔に謝れば…』というものなんです。
『やらかしの私』だから、偉そうなことは何も言えませんが、子どもに『ごめんね』って思えるママは絶対にいいママだから!
あれもそれも親のお仕事、親の通る道
自信を持つんだ、ママ&パパ!」(鳥居りんこさん)
たしかに子育てなどで、いっぱいいっぱいな時に、気にしすぎていると家庭で笑顔になれませんよね。相手を尊重する姿勢を大事にしつつも、過ぎたことにいつまでもとらわれずにいきたいと思いました。
(取材・文/橋本真理子、たまひよONLINE編集部)
鳥居りんこさん
PROFILE)
作家、介護・家族アドバイザー。2003年、学研より『偏差値30からの中学受験合格記』
でデビュー。実体験に基づいた『中学受験シリーズ』が人気。近著に『増補改訂版 親の
介護は知らなきゃバカ見ることだらけ』(双葉社)『女はいつもどっかが痛い がんばら
なくてもラクになれる自律神経整えレッスン』(小学館)など。執筆・講演活動などを通
じて、子育てや受験、就活、介護に悩む母たちを応援している。