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3児を育てながらカフェ経営『その家事、いらない。』山田綾子さんインタビュー

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写真/本人提供

ほぼワンオペで4才、8才、10才の3児を育てながら、神奈川県・藤沢市で親子カフェを営む山田綾子さん。カフェにやって来るママたちから「どうやって育児と仕事と家事を回しているの?」と聞かれることが多かったそう。
「何もやってないんだけどな…。そうか、やらなくなったからだ。すべてやろうとしすぎて、悩んでいるママたちが頑張りすぎなくていいということを伝えたい」という思いから、昨年末に初の著書『その家事、いらない。』を出版。子どもと楽しく過ごす時間を最優先に、山田さんがやらなくなった家事とその理由、代わりにやっていることがわかりやすくまとめられています。家事・育児コンシェルジュでもある著者の山田さんにお話を伺いました。

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鏡に映った、怖い顔の自分を見て反省

――家事のしすぎを自覚して、やめようと思ったきっかけは?

「長男が生まれる前に母を亡くしていて頼れる実家がなく、夫も仕事が多忙なので、ほぼずっとワンオペ育児なんですけど、1人目のときは大変だなと思いながらも何とか1人で家事も回せていたんです。

『今のままのやり方では無理』って思ったのは2人目の産後。昼夜を問わない0才児のお世話をしながら、2才児につき合って公園遊びも行かなきゃいけない、自分が食べたくなくても、栄養のある食事を作って食べさせなきゃいけないっていう日々に限界がきて。

いちばん『このままじゃいけない』って思った瞬間が、子ども2人連れて出かけようとしてすぐに、上の子の忘れ物に気づいて取りに帰ったとき。鏡に映った自分をふと見たら、眉間(みけん)にしわが寄ってすっごい怖い顔していたんですよ! 全然怒っているつもりはなかったのに。『私、子どもにこんなひどい顔で接していたんだ』と反省し、負担になっている家事を見直すことにしたんです」

最初にやめた家事は“つくりおき”

――手始めにやめた家事は何でしたか?

「つくりおき! 長男が2才にして、ものすごくよく食べる子だったので、週末に1時間くらいかけて買い出しをし、半日キッチンにこもって1週間分の調理をしていたんです。そんなことしていたら、週末全然出かけられなくなっちゃって。

さらに、週末がくるたびに『やらなきゃ』って義務感でユウウツになっていたんですよ。ラクになるはずの作り置きが負担になっているのなら、いっそのことやめちゃえ!って。まったく作らないのは大変なので、夕食のときに多めにおかずを作って翌日以降にまわすなど、その程度しかしなくなりました。それだけのことですが、気持ちがグンと軽くなったんです」

――本の中に、離乳食作りは「包丁」「まな板」「撹拌機(ミキサー)」があれば十分とありましたが。

「うちは全然それでたりましたよ。天然のものでだしをとったみそ汁を作って、その中の具を赤ちゃんに取り分けたり、カジキマグロを焼いて、赤ちゃんにはほぐしたものを食べさせ、大人はソースをかけて食べるとか。

特別な道具を使ったり、こったことをしなくても、大人の食事をちょっと離乳食寄りにし、取り分けるので十分。北海道産のフリーズドライの野菜フレークも活用したりしていました」

「子どものため」に縛られすぎなくていい

――やめたことリストの中には「夫に期待しすぎるのやめた」なんてものも。

「2人目を産んだあとに、『私はこんなに生活が変わったのに』って、なんにも変わっていない夫に対してイライラを募らせていた時期がありました。この大変さ、わからせてやりたい!って。

でも、イライラの原因は夫が外で仕事をしている間、私は家でラクしていると思われたくない。私は私で家族のために頑張ってるってことを認めてほしい、ねぎらわれたいって欲求からなんだなと気づいて。

夫の仕事の大変さを私が100%理解するのが無理なように、私のやっていることも夫に100%理解してもらうのは無理。察してなんて思わずに、一つ一つわかってほしいこと、やってほしいことをきちんと伝えていこうと思いました」

――育児に、家事にと奮闘するママたちにいちばん届けたいメッセージは?

「今のお母さんたちは情報や便利な道具が増えたぶん、頑張りすぎてしまっているかなと。“いい母親”を目指さなくても、あなたはもう立派なお母さんですよと伝えたいですね。

子どもって、親がすべてやってあげなきゃ!と気負わなくても、そばで見守って楽しくつき合っていれば、自然と伸びていくかなと。何かトラブルが起きたら、そのときに対応できる体力だけあれば大丈夫。

家事にしても、作り置きが好きで、それで達成感が味わえるならそれでいいし。子どもにすべきだ!って気負わずに、自分が子どもにしてあげたいこと、楽しめること、大事にしたいことを見つけて、自分が笑顔でいられるように工夫してみてほしいと思います」

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「子どもを産んだからって、突然、山田綾子から“いい母親”という別人格になれるわけがない。私は私でしかないので、私らしく、笑顔でいられる方法を模索した結果、今の家事スタイルに落ち着きました」と山田さん。
確かに! 子を持ったとたん、「わが子のため」という気持ちも相まって、自分に課すハードル設定が必要以上に高くなりがち。子育てと家事の両立に悩んだときは、自分のキャパシティーを見つめ直すチャンスとも言えそうです。(取材・文/ひよこクラブ編集部)

Profile
山田綾子●家事・育児コンシェルジュ。実家なし、夫の手助けなしのワンオペ状態で3人の子どもを育てる。ママたちが息抜きできる場所として2011年に「親子カフェjoy」を開店。スポーツインストラクターとしてのキャリアを生かし、子連れOKの骨盤矯正ピラティスなどのワークショップも行う。

『その家事、いらない。』山田綾子/著
(ワニブックス)1296円
不要な家事を省き、子どもと触れ合う時間を増やした著者の体験に基づき、自分らしく暮らすために“やめた”37のことを掲載。炊事、掃除、洗濯などのやり方の見直しから、「プレゼントを物であげるのやめた」といった子どもとのかかわり方のアイデアまで。育児、仕事、家事etc.あれもこれも完璧にやらなきゃ!と1人で抱え込みがちなママに読んでほしい一冊。

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