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生後3週目の赤ちゃんはよく泣く!? 親が悩まされる「魔の3週目」って何?「魔の3カ月」もあるって本当?【専門家】

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赤ちゃんが泣くと、ママやパパは早く泣きやませようとあせるもの。とくに生後3週ごろに泣き方が激しくなったと感じて悩むママ・パパが多く、「魔の3週目」と呼ばれることがあります。また最近はSNSなどで「魔の3カ月」という言葉を目にすることも。この時期の赤ちゃんの”泣き”にママ・パパが戸惑うのはなぜなのか、乳児の泣きや神経生理発達を専門に研究している新屋裕太先生に聞きました。

「魔の3週目」ってどういうこと?

「魔の3週目」という言葉を聞いたことはありますか? 生後3週目になると、急に赤ちゃんが泣くことが増えたり、うまく入眠できずに泣き続けたり、眠ってもまたすぐにグズグズが始まったりしてママ・パパが戸惑うことも。今までにない大きな声で泣き叫ぶことも、ママ・パパを驚かせる要因になっています。

「欧米圏では、泣きやまない赤ちゃんのことを『コリック(疝痛)』と呼んできましたが、近年では、この時期の”泣き”についての科学的な理解が進み、『Purple crying』と表現することが増えてきています。この『Purple』とは上記の表の6つの言葉の頭文字を並べたもの。このことからも『魔の3週目』は普遍的なものであり、世界各国のママ・パパも、同じように悩んでいることがわかります」(新屋先生)

【魔の3週目が起きる原因1】睡眠と覚醒のリズムが定着していく時期だから

3週目以降、昼夜のリズムが定着する3カ月ごろまでがピークといわれる赤ちゃんの”泣き”。

「生まれてすぐの赤ちゃんは、1日の約7割を寝て過ごし、昼夜の区別はありません。しかし、2~3時間ごとの授乳を繰り返す中で睡眠と覚醒のリズムができ始め、1~2カ月ごろにかけて徐々に定着。3週目は、リズムの定着に向けて体内時計が不安定な時期のため、それまで寝ていた時間に目覚めたり、泣くことが増えるといわれています」(新屋先生)

【魔の3週目が起きる原因2】ママ・パパも睡眠不足に陥り、 疲労がピークを迎えるから

3週目ごろは、緊張感の中で昼夜を問わずのお世話が続き、ママ・パパの睡眠不足が常態化する時期でもあります。

「赤ちゃんの泣き方はそれまでと変わらなくても、疲労がピークを迎えたママ・パパにとっては、泣き声が一段と大きく聞こえてしまうものです。産後うつが急増するのもこの時期なので、無理のしすぎは厳禁です」(新屋先生)

「魔の3カ月」もあるって本当?

生後3カ月ごろになると、赤ちゃんの感情表現が豊かになり、泣いている理由もわかりやすくなります。さまざまな反応でママ・パパとコミュニケーションをとれるようになるのもこのころです。一方で、授乳やおむつ替えだけでは泣きやまないことが増える時期。泣く回数はぐっと減るものの、ママ・パパの対応は大変になることも。そのため、エビデンスはないけれど、SNSなどで「魔の3カ月」と呼ばれることもあるようです。

「赤ちゃんが泣いたとき、すぐに抱っこしないで少し様子を見てから抱っこしても愛着形成には影響しないことがわかってきています。3カ月ごろになると、赤ちゃんには“自分で泣きやむ力”が備わってきます。泣き始めたら、ひとまず2~3分は様子を見るなど、赤ちゃん自身の泣きやむ力を引き出す対応を心がけるといいでしょう」(新屋先生)

監修/新屋裕太先生 イラスト/カツヤマケイコ 取材・文/ひよこクラブ編集部

「“泣き”はママ・パパとのコミュニケーションのきっかけとなり、言語や社会性の発達においても重要です」と新屋先生。赤ちゃんの”泣き”にママ・パパが戸惑うことが多い「3週目」と「3カ月ごろ」ですが、それぞれの時期の発達の様子や泣く理由を知って、赤ちゃんの“泣き”と上手につき合えるといいでしょう。

参考/『初めてのひよこクラブ』2025年冬号「『魔の3週目』『魔の3カ月』の攻略法」

●記事の内容は2025年1月の情報で、現在と異なる場合があります。

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