SHOP

内祝い

  1. トップ
  2. 赤ちゃん・育児
  3. 赤ちゃんの病気・トラブル
  4. 3児の母インリン。ひどいぜんそく症状に悩んでいた長男の意外な今の様子。「子どもはちゃんと見ているんだと感じます」

3児の母インリン。ひどいぜんそく症状に悩んでいた長男の意外な今の様子。「子どもはちゃんと見ているんだと感じます」

更新

その美貌とスタイルで、平成のグラビアを彩ったインリンさん。2009年に結婚後、現在は、日本で不定期に芸能活動をしながら、3児の母として台湾で忙しく暮らしています。お子さん3人のうち、長男は赤ちゃんのころから年中咳をしているような子で、のちに小児ぜんそくと診断され、治療を続けてきました。また、長男誕生から3年後に生まれたのは男女の双子。そのうち、二男も小児ぜんそくと診断されたそうです。眠れない夜を過ごしながら、長男のぜんそくや双子の育児に向き合ってきたインリンさんに、治療や大変だった日々のこと、そして現在の様子について聞きました。全2回インタビューの後編です。

▼<関連記事>前編を読む

ぜんそく症状のピークは年長から小学校低学年。それから徐々に…

長男くんは3歳のころ、双子の弟と妹が生まれ、お兄ちゃんに。インリンさんは長男の治療と並行して、双子育児を

不定期に日本で芸能活動を続けながら、3児の母として、台湾で忙しい日々をおくるインリンさん。そんなインリンさんの長男は赤ちゃんのころから年中咳(せき)をしているようなお子さんで、後に小児ぜんそくと診断されました。

ぜんそくは発作が起きたときの対応だけでなく、発作が起きないように毎日継続して吸入などの治療を行う必要があります。泣いて嫌がっても、子どもの体のために薬も続けなくちゃいけないし、必要なときには緊急で受診もしなくてはならない。そんな長男の治療に必死に向き合う日々を送ってきたというインリンさん。大変な日々にようやく終わりが見えたのは、長男が小学校5年生ごろだったと言います。

「最初は見るだけでも泣いていた吸入薬ですが、毎日続けていると、長男もだんだん慣れてきて、小学校に入るくらいかな?『なんだ、吸入ってたいしたことないじゃん』と思えるようになってきたみたいなんです。そこからは、嫌がらずに自分で吸入をしてくれるようになり、少し楽になりましたね。

ぜんそくの症状は、幼稚園年長から小学校低学年くらいがピークで、いちばんひどかったように思います。そのころは、長期管理薬のステロイド吸入を毎日して、発作の症状が出たら、緊急用の薬を飲んで様子をみる、というのを継続していました。

あと、ぜんそくならやったほうがいいのではと思い、水泳を始めました。本人は小さいころからインドア派で運動はあまり好きではないんですが、たまたま仲のいいお友だちも一緒だったので、無理なく続けられたみたいです。

長期管理薬であるステロイドの吸入や水泳の継続、そして本人の成長とともに抵抗力がついてきて体が強くなったのかな。いろんなことを少しずつ積み重ねていった結果だと思うんですが、気がつくと、小学校5年生あたりからすーっと症状が緩やかになって、ぜんそくの症状が出なくなってきたんです。

以前はほぼ年中咳をしていたのに「あれ?最近あんまり咳をしていないね」ということが増え、ちょっと咳(せ)き込んだとしても「あれ?もう症状が治まったの?」とあまり長引かずに済むように。本当にびっくりしました。

新型コロナウイルスが流行したときも、『長男はぜんそく持ちだから大丈夫だろうか。重症化するんじゃないか』とものすごく心配で。私は、買い物に行くのも最低限にしていたし、マスクもしっかりしてすごくビクビクして、構えていたんです。

結局、私が最初にかかってしまい、そこから長男を含め、家族全員にうつってしまったんですが、長男も発熱こそあったものの、そこまでひどい症状にはならずに回復できました。このときは本当にホッとしました。そして驚くことに、15歳になった今では家族の中でいちばん風邪をひかない子になっているんです。

小さいころは、吸入をしたり、ほかの薬を飲ませたりもものすごく大変だったし、今も薬を飲むのはあまり好きじゃないみたいですけれど、本人がもう『薬は飲めばよくなるもの』ってわかっている年齢ですからね。しかたなくという感じではありますが、強制しなくても、言えばちゃんと薬を飲んでくれるようになりました(笑)。成長しましたよね」(インリンさん)

そんな長男くんは現在中学3年の受験生。小さいころからインドア派だったそうですが、部活ではテニスをやっていて、ゲームが大好きな今どきの男の子です。

「本当にゲームが大好きで。もともと頑固な性格だから、ゲームを始めるとかたくなにやめてくれないんですよ。だから、そんなにゲーム好きならと習わせてみたプログラミングは、じっと作業するのが好きな彼に合っていたみたいで、長く続きましたね。

親としては、この技術を将来にうまく生かしてくれればと思っていたんですが、『やれることはもうやった』といって、今では辞めてしまいました。

長男は、すごくこだわりもあるタイプで、服のコーディネートに興味を持ち始めたと思ったら、最近は服のデザイン画を描いたりしていて、将来はアパレル関係で起業したいと思っているんだそうです。お金に関しても意外と堅実派で、去年くらいからは欲しいものがあると、おこづかいを自分で貯めて買うようになりました。

あんまり勉強しないわりにはどうやって起業できるのかとか、お金はどうやって稼ぐのかとかについてはよく調べていて、驚きます。頑固だけれど、その分興味があることに対しては集中力を発揮できるタイプみたいですね。

小さいころは本当にいろいろ大変だった子で、3人の中でいちばん心配もしていたんですが、中学校に入ったら急に成長して、親子でぶつかることもなくなったし、穏やかになって。周囲に『大丈夫か?』って言われるくらい、ママが大好きな長男でいてくれています(笑)。

今思えば、小さいころにこちらが大変なくらいたくさん甘えていたから、不満はすべて発散し終わった、ということなのかな(笑)」(インリンさん)

子どもたちは全員アレルギー持ち。だけど現在の症状は…

3人のお子さんは成長し、現在、長男は中3の受験生、双子の長女・二男は小6に

インリンさんには、長男のほかに、双子で生まれた長女と二男もいます。長女はアトピー性皮膚炎と咳ぜんそく、二男は長男と同じく小児ぜんそくと診断された過去があります。

「二男も風邪をひくと、咳がなかなか収まらないし、幼稚園のころは咳き込むと吐くこともよくありました。ただ、長男のかかりつけ医だった先生にも診てもらったんですが、二男の症状は長男よりはかなり軽いですね。がっつり治療をしなくても、そのまま運動を続けていれば、成長によってゆっくりよくなるでしょう、ということでした。

私も長男の症状を見ていたからか、急に咳き込むことがあっても、長男のときほどあせらずに対処もできています。ただ、やっぱり長期管理薬の吸入などをしていなかったせいか、小6になった今でも風邪をひくとちょっと咳が長引く感じはありますね。

長女は、咳ぜんそくの症状がありましたが、小学校3年生くらいで咳ぜんそくの症状は落ち着きましたね。今は特別な治療はしていません。

ちなみに、二男はちょっとぽっちゃりしているんですが、運動が好きで、足も学年で2~3番目くらいに早いらしくて、運動会ではリレーの選手にも選ばれたいと張りきっています。最近は筋トレも始めていて、握力は学年1位なんだそうです。長女は、私がびっくりするくらいきれい好きのしっかりした女の子に育ちました。

長男と3歳差で双子がいると、だれか1人が風邪をひくと、同時か1~2日ずれて、みんなかかっちゃうんですよね。だから、小さいころは家の中で年中咳音がしていたし、症状も長引くことが多かったから、咳き込んで誰かが吐いちゃうんじゃないかと、常に気を張っていた気がします。だから、今でも私は『咳恐怖症』じゃないけれど、他人の子であっても小さい子どもが咳をしていると、必要以上に心配しちゃうんですよね。

子どもたちが風邪をひく頻度が減って、順番に具合が悪くなるという状態がなくなってきたと感じたのは、最近のことです」(インリンさん)

子育てをしていると、子どもの成長にしたがって、悩みはどんどん変化していき、いくつになっても心配は尽きません。でも、お話を聞いていると、インリンさんは子育ての大きな壁をひとつ乗り越えたようなそんな感じがします。そんなインリンさんが子育て中のみなさんに伝えたいこととは…。

「小さいころはどうしても病気にかかりやすいし、心配だし、夜も眠れなくてつらいということも多いと思います。でも、必ずよくなる日が来ると思うし、子どもも成長によって少しずつ強くなるんだと感じています。

そして、ぜんそくやアトピー性皮膚炎など、アレルギー症状のある子も増えていると聞きます。これもすごく心配だし、体質だから、症状が抑えられていたとしてもいつまで続くのかと不安に思うこともあると思います。

でも、必ずよくなる日が来ると信じる。信じて、夫婦で協力しながら乗り越えるしかないのかなと思っています。うちは下が双子だったこともあって、夫に協力してもらわないと回らなかった。夜中でも、夫をたたき起こして一緒にお世話をしていたので、夫もひと通りのお世話はできましたし、胃腸の弱い長男のおむつ替えをしょっちゅうしていたので、本当にお世話上手だったなと感じます。夫が協力的で私もすごく心の支えになりました。

双子育児はもちろん大変でしたが、今はびっくりするくらい楽なんです。男女の双子ですけど、仲がいいので2人で遊んでくれるし、勉強もわからないところを教え合ったりして、私の出番が本当にない(笑)。

けんかをしているなと思って仲裁に入っても『私たちはけんかなんかしてないから。ママ、あっち行ってて!』って言われて、見てみると普通に笑って遊んでるし。双子には、母親でも入れない2人だけの世界があるみたい。そうやって、今は本当に手がかからなくなって『双子でよかったな』って思えるようになりました。

そんな双子以上に、手のかかった長男(笑)。今振り返っても、あんなひどい泣き方をするのは、うちの長男くらいなんじゃないかと…。いつかんしゃくを起こすかわからないので、小さいころは長男と外出するのが恐怖だったくらいだったんです。

小さなころは甘えん坊で、頑固で、こだわりが強い子で、私も一緒に『ギー!』ってなったこともありましたけど、ときには『ギー!』ってなったっていいと思うんです。育児は思い通りにならないものだから、平常心でいられない日があっても当たり前だと思います。

ただね、子どもは必ず見ていると思うんです。親からこういう対応されて育ってきたな、ということをちゃんと見ている。だから、子どもに全力で向き合っていたら、必ず理解してくれる日が来る、そう思います。

うちの長男もそんな感じである日突然ふっと大人になりました。親はこうやって怒ってくれていたんだ、大変だったんだなって理解したからこそ、今では私が言うことにあまり反抗しなくなったんじゃないかなとも思っています。

私も大変だなと思う時期は長かったし、長男に関しては小学校に入ってからも『この子はこの先はどうなっていくんだろう』と悩んでいたんです。でも今は、心も体も成長した長男に、できる限りやりたいようにやらせて、本当にダメなときだけ『それは違うよ』って言えるようになりました。

そんな日は必ずやってくる! だから、一緒に子育てを頑張っていきましょう」(インリンさん)

お話/インリンさん  取材・文/藤本有美、たまひよONLINE編集部

本文では触れませんでしたが、ぜんそくの症状だけでなく腸重積にかかったり弱視だったりと、心配事がたくさんあった長男くんの育児。そのあとに生まれた双子ちゃんの育児も重なって、聞けば聞くほど大変な日々を過ごされたように感じました。でも、そんな毎日があったからこそなのか、現在の長男くんの様子は、中3男子とは思えないほど、落ち着いていて大人なんだそうです(なのに、ママ大好きというところが、ギャップがあってとてもかわいい!)。泣きたくなるほど大変で、自分を見失うくらいイライラしてしまうこともある子育て。でも、長い人生からすると、その時期は意外と短いのかもしれません。今を大切に、精いっぱい子どもと向き合っていきたいなと思えるインリンさんのお話でした。

インリンさん(いんりん)

PROFILE
1976年2月15日生まれ。台湾・台北市に生まれ、10歳のときに家族で日本に移住。1995年にデビュー後、グラビア活動で一世を風靡。タレントとして、テレビ・雑誌などで広く活躍をした。2009年に結婚後、2010年に長男、2013年に双子の長女・二男を出産。現在は、出身地である台湾で3児の母として暮らしながら、不定期に芸能活動を続けている。

インリンさんのInstagram 

インリンさんのX(旧Twitter)

インリンさんのAmeblo

インリンさんのYouTube

●この記事は個人の体験を取材し、編集したものです。
●掲載している情報は2025年11月現在のものです。

赤ちゃん・育児の人気記事ランキング
関連記事
赤ちゃん・育児の人気テーマ
新着記事
ABJマーク 11091000

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 第11091000号)です。 ABJマークの詳細、ABJマークを掲示しているサービスの一覧はこちら→ https://aebs.or.jp/

本サイトに掲載されている記事・写真・イラスト等のコンテンツの無断転載を禁じます。