職場で、子どもの話はOK?NG? ワーママに求められる「雑談力」
かわいいけれど四六時中目が離せない乳幼児を育てていると、頭の中は育児のことでいっぱい。職場でもつい子どもの話ばかりしてしまう――。そんな経験、ありませんか?でも、相手によっては「また子育ての話?」と捉えられてしまうことも......。今回はワーママが心がけたい「雑談力」についてです。
今年3月に開催され、大好評を博したイベント「ベネッセ共催 立教大学公開講座 育休復帰準備完璧1Day講座」で行った先輩ママたちの座談会から、「職場の同僚に子どもの話はOK?NG?」の話題についてご紹介します!
職場で子どもの話はNG!? TPOをよくわきまえて
育休からの職場復帰後、何か気をつけなければいけないことはありますか? という質問に、5才の男の子を育てるSさんがこんな話をしてくれました。
「育児に没頭する毎日なので、復帰後は職場の同僚たちとの雑談の話題がなくって、気がつけば子どもの話をしてしまいがちです。でも、ところかまわずそんな話をしていると、『私には子どもがいて、こんなに大変な思いをしているの』とアピールしているようで、押しつけがましく感じる人もいるかもしれません」
たとえば女性の同僚とバレンタインデーの義理チョコをどうするのか話しているときに、「うちの子の園にも義理チョコの習慣があってね…」という話題に振るのは、一見たわいのない雑談のようですが、注意が必要だとSさんは言います。
「もちろん、たまになら問題はないのですが、職場にはずっと独身でいる人、子どもが苦手な人、不妊治療中の人など、さまざまな立場の人がいます。自分がその人の立場なら子どもの話題をどう感じるのだろうかと想像することも大切だと思います」
一方、2才の女の子を育てるOさんは、女性が多数を占める職場で働いていますが、子どもの話題は極力しないように配慮しているといいます。「私自身、まだ子どもがいないときに、同僚の子どもの話題にうんざりすることがありました。育休明けからはきっぱり割りきって、職場で自分からは子どもの話は一切しないようにしています」。
育児以外の雑談を意識することで、もっと毎日が楽しくなる
子育て中なのに子どもの話も思うようにできないなんて…。そう残念に感じるママもいるかもしれません。ただ、前出のSさんは、あえて意識的に子どもと関係ない話題をインプットすることも大切だと教えてくれました。
「私は仕事のストレスを子育てに向き合うことで緩和できていて、さらに育児で生じるイライラも仕事で緩和されています。仕事と育児それぞれがリフレッシュの要素であり、ふたつあるからこそバランスがとれます。自分のためにも、ここでは子どもの話題、ここではあえて別の話題と、話題の選び方・広げ方をコントロールすることで、コミュニケーションがもっと楽に、かつ楽しくなるんじゃないかと思います」
子育て以外の話題を広げるために、休日はパパに育児を代わってもらって1人で外出したり、雑誌や本などを読む時間をつくったり、SNSで旬のネタを探したり…。まずは身近なところから、リフレッシュも兼ねて、雑談のためのネタ探しをしてみてはいかがでしょうか?
「ママtomoパパtomoカレッジ 2016年秋1Day講座」9月3日(土)、立教大学で開講!
この記事は、今年3月に開催された「育休復帰準備完璧1Day講座」の内容を抜粋し、構成したものです。
「ママtomoパパtomo カレッジ」は、ママになっても学びたい!を実現した新しいかたちのカレッジです。ママがパパと一緒に赤ちゃん連れで大学で学ぶ1日。
(文・たまひよONLINE編集部)
※この記事は「たまひよONLINE」で過去に公開されたものです。