約7割が経験「ママチャリでの危ない!」 ヘルメットは買い換え必須?
さすがに最近は「危ないから赤ちゃんを自転車に乗せないほうがいい」という極端な意見は影をひそめてきましたが、赤ちゃんをいわゆるママチャリに乗せている方で、転倒、もしくは転倒しそうになったことのある方は約7割(ひよこクラブ本誌の読者アンケートより)と、多くのママがヒヤリとした経験を持っています。
ヘルメットのお下がりはNG!?
保育園の送り迎えはもちろん、スーパーへの買いだし、児童館にいくのだって、ママチャリは重要な移動手段です。とくに都心では、免許は持っていても交通量の多さや道の狭さから運転を控えるママが多いという現状もあります。
そこで重要なのがヘルメット。ひよこクラブでもまずはSGマークなどの安全基準をクリアしているかどうかを誌面でも伝えてきました。が、読者の中には、「ママ友からお下がりもらえてラッキー」という方や、「お兄ちゃんのをとっておいてよかった」という方も多くいらっしゃいます。
でも、ちょっとまって!
実はヘルメットは、あちこちぶつけているうちに、内部に見えない傷があったり、保護材の経年変化による劣化があるものなのです。見た目はなんともなくても、いざというとき頭部をまもるクッション性が衰えている場合も!!!
安いものではないので、躊躇する気持ちも本当によくわかりますが、きれいと思われる状態でも、異常がなくても3年以内に新しいものに買い替えるように心がけてください。(メーカーによって買い替え期間は異なりますので購入の際に確認を)
急いでいるときは本当にあせる! でも・・・
ほかにも「ママチャリ」で怖い思いをしないように、ひよこクラブより、赤ちゃんと安全に自転車に乗るためのルールを紹介します。(2014年8月号より抜粋)
1) 初めて赤ちゃんを乗せる前に広い場所で練習をする
2) 赤ちゃんのヘルメット、シートベルトは必ず着用する
3) 歩道は歩行者優先。やむを得ず走る場合は、すぐに停止できる速度で
4) 交差点や路地から出るときは信号を守って安全確認
5) 雨が降ったら傘ではなくレインコート
6) 子どもを座らせたらハンドルから手を離さない
7) 自転車を移動の手段と考えるとあせるので親子で楽しむ時間と考える(あせらない)
もちろん、道路交通法でも規制対象となっている、運転中の携帯電話やスマホ、イヤホンの利用は絶対にしてはいけません。
2016年5月に東京都内で1才未満の赤ちゃんをおんぶして自転車に乗っていたママが、車との接触で転倒。赤ちゃんが亡くなってしまったという痛ましい事故が起こりました。赤ちゃんをおんぶして自転車に乗るなんてという非難も巻き起こりましたが、都では赤ちゃんをおんぶして自転車に乗ることを認めています。実際に上の子のお迎えなど自転車に乗らなければならないシーンもあると、読者ママから多くの声があがっています。
忙しいときこそ乗る場合が多いという状況もあります。読者も本誌編集部も深く深く考えた事故でした。これ以上、悲しい事故がおきないよう、上記8つのことを、心のどこか片隅にでもとどめていただければとこの原稿を書いています。赤ちゃんをしっかり守って楽しい自転車ライフを送ってくださいね。 文/ひよこクラブ編集部
※この記事は「たまひよONLINE」で過去に公開されたものです。
●記事の内容は記事執筆当時の情報であり、現在と異なる場合があります。