【医師監修】赤ちゃんの予防接種「副反応」の気になるQに小児科医が回答
赤ちゃんの予防接種後、「大丈夫だろう」と思っていても、やっぱり気になる副反応。とくに多くのママが気がかりにしていることを、小児科医の山中龍宏先生に回答していただきました。
ワクチンによる副反応のギモンと気がかりにアンサー
「ワクチンによる副反応は
・発熱
・赤く腫(は)れる
・けいれんする
・下痢する
の4つがメイン。39度以上の高熱が出てぐったりしている、呼吸困難やけいれんを起こしている、意識がもうろうとしている、吐きけがあったり苦しがっているなど様子がいつもと違うといった場合は、夜間でも受診が必要です」
Q 「副反応かも?」と思ったとき、だれに相談すれば?
A 症状が出たら、まず接種した医師に相談して
「副反応と思われる症状が出たら、まず接種した医師に相談を。個別接種のときはその病院へ、集団接種のときは保健所などへ連絡してください。なお、予防接種を受けたときに限らず、普段から夜間や緊急時のために、地域の時間外救急体制を確認しておきましょう」
Q 1回目の接種で副反応がなければ、2回目以降もない?
A 毎回、反応は違うので油断しないで
「通常は、1回目の接種後に副反応が見られなければ、同じワクチンの2回目以降の接種で重篤な副反応が起きる可能性は低いでしょう。でも、副反応はその都度、現れ方が違うもの。前回、副反応がなくても、接種後はその場で30分ほど待機し、赤ちゃんの様子をよく確認して。なお、日本脳炎などは2回目以降のほうが腫(は)れやすい
といわれています」
Q 同時接種で副反応が出た場合、なんの反応か判断できるの?
A 接種部位に現れないと判断ができないことも
「接種部位に現れた腫れやしこりなどは、その部位に接種したワクチンの副反応だと予想できます。でも、発熱などの症状の場合は、どれが原因であったのか、はっきりと判断できないこともあります」
ワクチンは、病原体をもとに作ったもの。それを赤ちゃんの体に入れて病気に対する免疫をつくるので、発熱や赤く腫れるなどの症状が現れるのは普通と言っても過言ではありません。だからこそ、接種後は、赤ちゃんの様子をじっくり観察することを心がけましょう。気になるときは、受診した方が安心です(文・ひよこクラブ編集部)
■参考:「いつでもどこでもHAPPY育児生活ガイドBOOK」(ベネッセコーポレーション刊)
初回公開日 2018/11/11
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