1分でわかる! 赤ちゃん用「ミニマム」防災ポーチの作り方
たくさんのママたちに防災についての講演やレクチャーで全国を飛び回っている、NPO法人 MAMA-PLUG代表の冨川万美さん。
冨川さんに地震や災害時の持ち物として「防災ポーチ」について教えてもらいました。
あくまで非常用持出袋が家にある前提ですが、そもそも防災グッズや備蓄、非常用持出袋については「やらなきゃ!」と思っても対策していないママが多いそう。
まずは第一歩として「防災ポーチ」作りをぜひ参考にしてみてください。
ママバッグには、必要最低限の荷物が
「赤ちゃんのいる家庭では、まずはママバッグがそのまま防災バッグのもととなります。
紙おむつポーチ、着替え、授乳ケープ、抱っこひもやティッシュなど。すべて災害時にそのまま使えますよね」
いつものママバッグに、さっと入れられる「防災ポーチ」!
ただし、これだけでは心もとないのも事実です。
「そこででバッグにさっと入れられる防災ポーチがあると便利です」
防災ポーチの中身は?
防災ポーチの中身には、主に5つのアイテムがあれば大助かり!
【1】 電池式モバイルバッテリー
「避難時に、スマートフォンを充電するのにとっても役に立つアイテムです。
充電できないことが多いので、充電式より電池式がオススメ。これがあるとないとでは、安心感が違います。」
【2】 軍手
「災害時は、何か作業をしたりと手が汚れる場面も多く、1つあるとなんにでも使えて便利です。」
【3】 マスク・【4】 生理用品類
「人によりますが、生理ナプキンや常備薬、化粧品など必要だと思ったものを用意しておくといいでしょう。」
【5】 ミルクセット
「母乳のママは、ミルクセットは防災ポーチには特に用意しなくて大丈夫。
いつもの授乳スタイルでかまいませんが、不安な方は備えておくといいでしょう。
そのときに、哺乳瓶はいつでも清潔な状態で哺乳できるよう、哺乳瓶を清潔にするための消毒用品もあると◎。」
※非常用持出袋のほうには、液体ミルクやベビーフードなどさまざまな用意を。
もしものときに備えるものは、赤ちゃんのお世話に必要なものを最低でも3日分を家にキープ、さらに非常用持出袋が基本です。
とはいえ、まずは何も用意していないママは「防災ポーチ」だけでも考えてみてください。
今回教えてくれた人
●NPO法人 MAMA-PLUG アクティブ防災事業 代表 冨川万美さん
自ら考えて動く「アクティブ防災」を提唱し、全国で防災講座を展開するほか、女性のキャリアを豊かにする「キャリア事業」などを中心に活動。
著書に、実際に被災したママたちの声を集めて作った『被災ママ812 人が作った子連れ防災手帖』や『子連れ防災BOOK』など
祥伝社『全災害対応! 子連れ防災BOOK 1223人の被災ママパパと作りました』
ひよこクラブ 2019年9月号
ひよこクラブ2019年9月号では、「地震から赤ちゃんを守る防災ワークブック」という特集を掲載。
実際に自然災害を体験した読者ママたちが、そのあと用意したものや決めたことを掲載しています。
■動画撮影時期/2019年6月
■撮影/小山志麻
■構成・文/坂井勇太朗