キッチンレスキュー!Case④ おうち時間応援!プロ直伝まとめ買いに便利な冷蔵庫収納テクニック
まとめ買いした食材でやりくりしようと思っても、うまく使いきれなかったり、何を買ったのか、どこに何をしまったのか、忘れてしまいがち…。おまけに、チルドルームにどんな食材を入れたらいいのかも今イチわからない! そんな悩みから解放される収納術を、主婦であり、冷蔵庫収納家でもある、福田かずみさんにお聞きしました。
大量買いした食品も「見える化」でストレスフリー!
まとめ買いした食材を冷蔵庫に整理して、効率よく、むだなく使いきるためには、どうすればいいのでしょうか? 冷蔵庫を家族みんなが使いやすく「見える化」するための4つのテクニックとは?
テクニック①定番品と臨時品で分ける
「冷蔵庫の食品は、食べたら買い足す“定番品”とそれ以外の“臨時品”に分けましょう」と福田さん。定番品とは、卵やヨーグルトや豆腐、納豆のように、なくなったら必ず買い足すもののこと。臨時品は急ないただきものや昨晩の残りものなどです。
定番品は、トレーを使って冷蔵庫の定位置を決めます。「皆さん、卵は卵ケースに入れて在庫を把握すると思いますが、卵と同じように定番品は必ずここ、と定位置を決めて、そこにしまうことが大切です」。そして、定番品以外の臨時品は、ゆとりのスペースにまとめて収納します。
テクニック②冷蔵庫の棚ごとに期限を分ける
冷蔵庫内の定位置を決めるポイントは、棚ごとに賞味(消費)期限を分けることだと福田さんは言います。
「期限の長いものは、手の届きにくい上の棚に。食材の下ごしらえや作り置き等、早めに食べきりたいものは、管理のしやすい下の棚を定位置とします。棚のすべてをトレーで仕切ってしまうと、かえってトレーが邪魔に感じられてしまうので、ほどよいゆとりも大切です」
テクニック③開封済み専用ケースで上手に使いきり
冷蔵庫の中で埋もれがちなのが、使いかけや開封済みの食品です。ついつい重複買いしてしまって「まだあったのに」と後悔することもしばしば…。
「早く使いきりたいものを把握するために、専用の容器にまとめます。たとえば、チルドルームには、使いかけのハムやチーズなどの開封済み専用容器を置くなど。冷凍室や野菜室にも、それぞれ開封済みの食品や使いかけ野菜の専用容器を置いておくといいですね」
テクニック④冷凍室は食品を立てて本棚収納
「すべての食品を上から見渡せるように、本棚のようにブックエンドを使ってタテ収納を維持しましょう。食品が残り少なくなっても倒れずにきちんと整列させることができて、空きスペースを気持ちよく確保することができます」
冷蔵庫の「見える化」は暮らしを上手に循環させる作業です
冷蔵庫を一通り整理したら、写真に撮って冷蔵庫に貼っておくこともおすすめだそう。
「何度も扉を開け閉めしなくても、写真を見ればどこに何があるかわかるし、散らかってきてしまったときに、どう戻せばいいのかの目安にもなります」
結果、冷蔵庫を「見える化」すると、「家計」「時間」「心」それぞれに大きなメリットがあると福田さん。
「在庫管理がしやすく、食材がきちんと循環する冷蔵庫になれば、フードロスによる経済的損失を軽減します。どこに、何が、どれだけあるか一目瞭然な冷蔵庫は、調理をスムーズに手助けしてくれて、結果的に時短にも。それに、整った冷蔵庫から得られるスムーズな導線は、心にゆとりを与えてくれるんです。料理にやる気がわいてきて、暮らしに良い循環をもたらしてくれます」
あの野菜も!? チルドルームの意外な使いこなしワザ
いつもなんとなくお肉やお魚を入れている冷蔵庫のチルドルーム。冷蔵室との使い分けは? チルドルームに入れるとおいしくなる食品はある? など、チルドルームについての素朴な疑問や使いこなし術もお聞きしました。
「冷蔵室以上、冷凍室未満。冷蔵の中で一番温度が低いけれど凍らせることなく、雑菌の繁殖をもっとも抑えてくれるのがチルドルームです。使いかけの加工食品や作り置きおかずなど、より長持ちをさせたいものはチルドルームが適しています。また、発酵を緩やかにしてくれるので、キムチやヨーグルトなどが酸っぱくなりにくく、味噌も熟成が弱まるので色の変化を抑え、風味を保ってくれます」
離乳食からお弁当、大人の食事まで、幅広く活躍するブロッコリーも、実はチルドルーム向きの野菜。
「保存温度が低いほど、ブロッコリーの穂が黄色く変色するのを防ぐことができます。穂先と茎を分けて保存袋に入れ、チルドルームに保存してください。断面が変色してしまうことを防いでくれるので、市販のカット野菜もチルドルームに向いています」
ちなみに「大根、白菜、キャベツ、にんじんなどは、0℃の環境を維持することで、でんぷんが糖化しておいしくなるので、0度以下に設定できるチルドルームで保存するのもおすすめ!」
チルド室で保存の際は、冷気を直接当てないように、野菜は新聞紙やキッチンペーパーに包み、保存袋に入れ、乾燥させない工夫が必要です。
0℃以下で保存ができて乾燥が防げる「旬鮮チルド」はまとめ買いした幅広パックも収納できる万能ルーム
まとめ買いした生鮮食品や作り置きおかずを、フルワイドの47cm幅でしっかりおいしく保存できるチルドルームを搭載した冷蔵庫がAQUAの「Delie(デリエ)」シリーズ!
「旬鮮チルド」は、幅広パックを2つ横に並べて収納できるワイドなチルドルームで、大きなパックやチルド食品の買い置きもラクラク。食材のパサつきや変色を抑えてくれるので、大皿に盛りつけたサラダやお刺身の一時置きスペースとしても優秀! 盛りつけたままインできて、家族の食事時間がバラバラでもおいしく食べられます。
さらに、冷気にうるおいをプラスする機能を搭載。0℃以下の温度に切り替えることができ、うるおいを保ちながら食材の鮮度や風味をキープしてくれます。
数日中に使う予定のお肉や魚、ハム、風味を保ちたいチーズ、納豆などの発酵食品もおいしく保存できます。
協力/アクア株式会社