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最新の脳医学でわかった1、2才の子どもの脳が育つ親子遊び

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日本の赤ちゃん女の子を通過してトンネル(1 年)
ziggy_mars/gettyimages

AI時代を生きていく子どもたち。わが子には、可能性に満ちた幸せな人生を歩んでほしいですよね。そこで、これからの時代に必要な能力を伸ばすために、1才2才の子どもの親は何をすればいいのでしょうか?東北大学加齢医学研究所教授の瀧靖之先生に聞きました。遊びの中で簡単にできることばかりなので、ぜひ試してみてください。

これからの時代に必要な力は「知的好奇心」と「共感力」

子どもにとっての幸せは、将来の選択肢がたくさんあり、自分の意志と力で前進する力を持っていること。そのためには、「知的好奇心」と「共感力」をバランスよく育ててあげることが必要です。

「もっと知りたい!」という「知的好奇心」が子どもの可能性を広げる!

「知的好奇心」とは、「もっと深く知りたい」と思う気持ちのこと。赤ちゃんが誕生したときの脳は、「新しいことを知りたくてしかたがない!」という状態です。この「ワクワクする気持ち」が、子どもの「やる気エンジン」。新しいことを知るたびに、子どもの脳は興味や関心でいっぱいに!そして、夢中になって何かをすることで、新しい力や能力がどんどん身についていきます。また、何かを知ることは、ほかの何かを知ることにつながり、子どもの世界がどんどん広がっていきます。

子どもの可能性が広がる「知的好奇心」ですが、自然に育っていくかというと、そうではありません。親の働きかけがないと、しぼんでしまうのです。

「知的好奇心」を育てるには、子どもにたくさんの刺激(=新しい体験)を与えることが大切。そうすることで、子どもは自分から新しい知識や能力を次々と身につけ、可能性を広げていきます。

「共感力」を育てると、「コミュニケーション力」がアップ!

「共感力」とは、相手の気持ちを理解し、その気持ちに寄り添える力のこと。「共感力」が育つと、相手を認める力や人へのやさしさが育ち、いろんな人と一緒に頑張る力が身につきます。今の社会がいちばん重要視している「コミュニケーション能力」もアップ。相手の要求を理解して応えたり、自分の要求を的確に伝えてわかってもらえると、達成感が得られて幸せな気持ちになります。

子どもの「共感力」を伸ばすコツは、たくさん抱きしめてあげること。スキンシップをすると、脳に神経伝達物質の1つ「オキシトシン」が流れて、ストレスや不安感が減り、子どもの心に安全基地(不安なことがあっても親の所に戻ってくれば必ず守ってもらえるという安心感)が築かれます。この安全基地が、人を思いやる気持ちのベースになるのです。

また、「怖かったね」などと子どもの気持ちや表情を言葉にして伝えてあげることも大切。気持ちを理解してもらった経験は、子どもの自己肯定感を育てます。

簡単な親子遊びで、「知的好奇心」「共感力」が育つ!

子どもの「知的好奇心」と「共感力」を伸ばすために、生活の中に簡単に取り入れらる親子遊びを紹介します。

図鑑を見せる

動物など、子どもが親しみやすいものの図鑑を選び、1才代から子どもと一緒に見るといいでしょう。2才代になったら、物の名前を教えてあげて。3才以降は図鑑に書かれた情報を読み聞かせてあげましょう。子どもが興味を示したものは本物を見せて、バーチャルとリアルをつなげるのがおすすめ。子どもの質問にはすぐに答え、時には、親から「見てごらん」などと提案をすると、子どもへのいい刺激になります。

絵本を読み聞かせる

絵本の登場人物に自分を重ね、いろいろな気持ちを体験できます。そのため、喜怒哀楽などの感情をつくり出す脳の領域が活発に働き、相手の気持ちを感じる力が育ちます。また、言葉を覚える機会にもなります。読み聞かせは、就寝前などの5~10分程度で大丈夫です。

自然の中で遊ぶ

花を見る、川の音を聞くといった五感を刺激する体験、小山を登るなどの体を動かす体験…、自然の中には新しい体験や発見が無限にあります。親子のコミュニケーションも密になり、それが子どもの脳の発達を促します。自然環境ならではのアクシデントも起こりやすいですが、その体験はやり抜く力を伸ばす機会に!新型コロナウイルスの影響で遠出はしにくいですが、行きやすい場所に、1年に数回でいいので出かけてみましょう。

取材・文/ひよこクラブ編集部

将来の子どもの可能性を広げるための親子遊び。こんな簡単なことでいいの?と思ったママ・パパも多いのではないでしょうか。無理のない範囲で、できることから少しずつ始めてみてはいかがでしょうか?



参考/『1才2才のひよこクラブ2020年夏秋号』「脳を育てる最高の親子遊び」

監修/瀧靖之先生(たきやすゆき)
東北大学加齢医学研究所 教授。医師・医学博士。16万人以上の脳のMRI画像をもとに、脳の発達や加齢のメカニズムを解明する研究をしています。

1才2才のひよこクラブ

『1才2才のひよこクラブ2020年夏秋号』では、瀧靖之先生の「子どもの能力を伸ばすためのQ&A」なども紹介しています。

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