おうち時間で簡単“手作りおもちゃ”にチャレンジ!むーさんにインタビュー
Twitterのフォロワーが2万人超えのむーさんは、子どものための手作りおもちゃのレシピをSNSで公開している“手作りおもちゃクリエイター”。最近ではコロナの影響でおうち時間も増えているため、身近なものを使って簡単に作れるむーさんの手作りおもちゃはさらに注目を集めています。
今回はそんな手作りおもちゃクリエイター・むーさんにおもちゃを作るようになったきっかけや、人気の高い手作りおもちゃを教えてもらいました!
プロフィール/むー
2歳の男の子を育児中の京都在住のデザイナー・手作りおもちゃクリエイター。カンタンゆかいな手作りおもちゃ「#むの手作りおもちゃ」をTwitterやInstagramで紹介している。
子どもができたら一緒に工作するのが“夢”だった
――おもちゃを作るようになったきっかけは?
「小さい頃から手芸や工作が好きで、自分に子どもができたら一緒にいろんなものを作りたいなという夢がありました。2018年1月にむすこが生まれましたが、一緒に何かつくるのはまだまだ先だなぁと思い、待ちきれずに1人で作りはじめました!」
第1作目「キャンディ太郎」
「はじめてむすこに作ったおもちゃは『キャンディ太郎』。むすこはとても気に入ってくれて、抱きしめながら寝ている姿を見て嬉しくて感動したのを覚えています。そこから『どんなものだったらむすこが気に入るかな?』とおもちゃのアイデアを考えるのが楽しくなり、思いついたものをどんどん作るようになりました」
手書きの「作り方」も一緒に掲載
――工作のアイデアはいつ、どのようなタイミングで思いつきますか?
「日々むすこと接していて、『手先が器用になってきたからこんなおもちゃがウケるかも!』『こんなものがあったら楽しく遊んでくれるかな?』など、成長に合わせておもちゃをひらめくことが多いです。
あとは、物を観察することでおもちゃが生まれることも。『ここに目をつけたらこんな動物に見えそう』『この入れ物にこれを合わせたら新しいおもちゃになるなぁ』などなど、いろんな妄想をしながら廃材を眺めたり、100均ショップをウロウロしていたりします。もともとアイデアを考えことが大好きなので、頭の中で構想を練るのもとても楽しい時間です」
超カンタン!五感を刺激する「ピカピカさん」
――SNSのフォロワーさんなど周囲の方から特に人気の高かったおもちゃはなんですか?
「今までで一番反響があったのは『ピカピカさん』です。
ペットボトルの中に水やビーズを入れるおもちゃはよく見かけますが、蓄光の星や石(100均で買えます)を入れて“寝室用の光るおもちゃにする”というのが新しかったようで、たくさんの方に作っていただきました。ペットボトルに入れるだけ、という手軽さも人気の理由かもしれません。『子どもが気に入って、抱きしめて眠っています』『親も癒されています』などうれしい言葉をたくさんいただきました」
暗いところで光るので寝室用にも◎
※このおもちゃは、ふたを接着剤で固定しています。
※お子様がペットボトルのふたを開けたり、誤飲しないように十分ご注意ください。
成長に合わせてお気に入りも変化!
――むすこさんに好評だったおもちゃはどれですか?
「むすこへのおもちゃは成長に合わせて作っているので、その時々でお気に入りや流行が変わります。ねんね〜ハイハイ期のお気に入りは先ほどの『キャンディ太郎』や『パキパキ棒』、ちょっと手先が器用になってきた頃は『ぽっとんストローくん』など。
でも、作ってからずっと気に入ってくれていると感じるものもたくさんあります。『雨の日おばけ』は特にお気に入りみたい。雨の日もお部屋のなかでダイナミックに遊べるおもちゃを作りたくて考えたものですが、出してくると今でも大興奮! むすこは特にトンネルのように中をくぐるのが好きで、何往復もして遊んでいます」
雨の日のおうちで大活躍!「雨の日おばけ」
コロナ禍で広がった手作りおもちゃの輪
――現在2歳のお子さんと親子で作って楽しかったおもちゃはどれですか?
「『ジャバラダンボールの街』は一緒に作ってとても楽しかったです!
これはコロナが広がってきてから紹介したおもちゃで、おうち遊びのネタに困っているお父さんお母さんに届けばいいな…と考えたものです」
ダンボールひとつで完成!
「わが家の場合、切り出しはわたしが担当して色つけをむすこと一緒にやりましたが、当時画用紙よりも大きなものに絵を描いたことがなかったむすこは大はしゃぎでした。作ったあとも楽しく遊ぶことができているので、わたしにとっても満足度が高いおもちゃです。
緊急事態宣言の期間に親子で作ってくださった方も多く、たくさんの方から『作りました!』とお写真が届きました」
成長に合わせて楽しみ方も変わる
コロナに疲れたら、毎日にワクワクを取り入れよう
――まだまだ長引きそうな新型コロナウイルスの影響ですが、むーさんが思う工作の魅力や、これからのおうち時間をどんなふうに楽しんでもらいたいですか?
「わたしが工作をしたりおもちゃを作っているのは、むすこのためというよりは自分のためだなぁと最近よく感じています。もちろんむすこに喜んでほしいし、一緒に楽しみたくていろんなおもちゃを考えるんですが、“つくること”はわたしがご機嫌でいるために不可欠。アイデアを形にするワクワクが、育児の息抜きになっています」
手袋で作るぬいぐるみ「ハーイ村のみなさん」
「わたしの場合は“つくること”が息抜きですが、映画でも料理でも音楽でもゲームでもなんでもいいと思います。育児やコロナにちょっと疲れたなと思ったら、自分がワクワクすることを少しでも日常に取り入れて息抜きしてくださいね……! 全国のお母さんお父さんを応援しています。
そしてもし、子どもに何か作ってみようかなと思ったり、子どもとのおうち遊びに困ったときには、わたしのおもちゃレシピが役にたてばとてもうれしく思います」
ママや子どもたちに大人気のむーさんの手作りおもちゃは、2歳のお子さんを持つむーさんだからこそ生み出せる愛情のこもった贈り物。子どもとの時間の過ごしかたに悩むママたちの助けになってくれます。
むーさんが「自分がワクワクすることを少しでも日常に取り入れて…」とおっしゃるように、子どもだけでなくママの息抜きも忘れずにおうち時間を乗り切りましょうね。(取材・清川優美)
※手作りおもちゃを作って遊ぶときは、お子様が工作道具や、材料に触って怪我をしないよう、また誤って口にしないように十分にご注意ください。