みんなが気になる生活のリアルをリポート「子育てファミリー世代のお金白書」
気になるけどなかなか聞きにくい、よその家庭のお金事情をリポート。多くの人の生活を変えたコロナ禍で、家計や働き方に変化があったのか、0才代と1才代の赤ちゃんがいるファミリーに2020年2月と6月に実施したアンケートをまとめてみました。
「コロナ禍で、家計や夫婦の働き方に変化があった?」収入や支出、働き方の変化を聞いてみました
新型コロナウイルス感染症の流行によって、多くの人の生活が変わりました。コロナ禍は、家計やパパやママの働き方にも変化を及ぼしているのでしょうか? 子育てファミリー世代に、以下の項目で聞いてみました。
【Q1】コロナ禍で、家計や夫婦の働き方に変化があった?
<家計の収入と支出について>
◆家計の収入における変化は?
あった 37%
ない 63%
◆家計の支出における変化は?
あった 60%
ない 40%
収入の変化あり37%に比べ、支出の変化ありは60%と高いです。生活が変わり、支出は増えた人、減った人、両方のケースが。収入は減ったという声が目立ちました。
<お金の使い方について>
◆お金の使い方における変化は?
あった 65%
ない 35%
◆育児グッズの購入における変化は?
あった 34%
ない 66%
娯楽費・レジャー費・外食費が減った半面、食費・テイクアウト代、おもちゃ代など、家で過ごすための費用が増加。家で過ごす時間が増えて、必然的に支出が変化しただけでなく、家時間の充実のためにお金を使った人も多いようです。また、節約を始めたという人も。
<働き方の変化について>
◆パパの働き方における変化は?
あった 43%
ない 57%
◆ママの働き方における変化は?
あった 23%
ない 77%
働き方の変化では、在宅勤務が実施された人が多数。中には、休業、失業という大変な状況を経験している人も。収入減のため、副業を始めたという声もありました。
【Q2】コロナ禍で、将来のお金への意識に変化はあった?】
将来のお金への意識に変化はあったのか、聞いてみました。
変化があった 60%
変化はない 40%
変化があったは60%。「今後、収入が下がるのではないかと不安」「仕事がなくなったら…と、漠然とした不安がある」など、先の見えない情勢により、現在は働き方や収入に変化がなくても、今後に不安を感じている人が多いようです。
「どれくらい貯めて、どれくらい使ってる?」貯蓄額、食費、子ども費の調査結果を公開
0~2才未満の赤ちゃんを持つママに、貯めいるお金、かかるお金について聞いてみました。
【Q3】現在の貯蓄額は?
気になるという声が多い、貯蓄額の結果を紹介します。
1位 300万~400万円台 14%
2位 1円以上50万円未満 13%
2位 100万円台 13%
4位 200万円台 10%
5位以降は、50万円以上100万円未満9%、1000万円以上9%、500万~600万円台6%、700万~900万円台6%と続き、貯蓄額は、回答の金額にばらつきがありました。また、100万円未満の家庭が、全体の4分の1ほどでした。
【Q4】月々の食費はいくら?
続いては、毎日かかる身近なお金、食費についてです。
1位 3万円未満 34%
2位 3万円台 29%
3位 4万円台 20%
食費は、全体の8割以上が4万円台までという結果に。ちなみに、赤ちゃんが0才代ファミリーの回答は3万円未満、3万円台の順に多く、1才代のファミリ―は3万円台、3万円未満の順でした。1才代になると子どもの食費もかかってくるようです。
【Q5】月々、子どもにかかるお金は?
子育てファミリー世代ならではのお金、赤ちゃん用品や習い事など、子どもにかかるお金についてです。
1位 5000円以上1万円未満 32%
2位 1万円台 29%
3位 5000円未満 14%
1万円台までで8割ほどを占めますが、2万円台11%、3万円台4%、4万円以上3%と2万円以上も2割弱いて、いちばん高額な回答は10万円以上でした。
※この記事内、Q3のデータは、2020年2月に、0~1才11カ月の赤ちゃんを持つママ412人にインターネット調査を行い、アンケート結果をまとめたもの、Q1、2、4、5のデータは、2020年6月に、0~1才11カ月の赤ちゃんを持つママ412人にインターネット調査を行い、アンケート結果をまとめたものです。
取材・文/ひよこクラブ編集部
結果はいかがでしたでしょうか。子育て世代は、赤ちゃんの将来やかかる教育費、家族のライフプランやママ・パパの老後のことなど、不安がつきないものですが、コロナ禍で大変なときだからこそ、必要なお金や家族の将来について、ママとパパで相談をして見直してみるのもいいかもしれません。
『ひよこクラブ』2020年10月号では、コロナ禍の今、子育て世代が将来に向けてどのように考え、蓄えればいいのか、専門家に取材。進路別教育費の見通し、教育費の貯め方・ふやし方、理想の家計バランスと家計管理テク、住宅購入と住宅ローンについてなど、子育て世代のお金と将来設計について多岐にわたり紹介しています。
参考/『ひよこクラブ』2020年10月号「いくら必要?子育て世代のお金&どうする将来設計」