ペットのお世話は母がする運命?【御手洗直子のコマダム日記】
今回は御手洗家のペット事情について。大センセーションを巻き起こした「婚活コミック」著者、御手洗直子さんが結婚して2児の姉妹の母に。あいかわらずのつっこみどころ満載の日々、渾身のひとコママンガ&エッセイでお送りします。「つっこみが止まらないコマダム日記」#55
小1がペットを飼うとこうなる
私たちの子どもの頃は『たまごっち』が主流であった育成ゲームだが、前回のクリスマスにむすめがリクエストしたものは『もっちまるず』というものであった。たまごっち初代が25年前だそうだが、さすが25年経っているととんでもなく技術が上がっている。
まず、画面がカラーになっている。色い。色がついている。そして解像度がめちゃくちゃ上がっているのでキャラがギザギザしていないのである。もちもちしている…。さすがもっちまるずと名付けるだけある。25年前のめちゃくちゃ荒いドット絵キャラクターにはつけられなかった名前である。
さて、育成ゲームなので基本はたまごっちと同じくごはんをあげたり、うんちを片付けたりするゲームなのだが、ほかにもミニゲームでお金を稼いでおいしいごはんを買ったりおもちゃを買ったりできる。基本は一回で100円稼げるのだが、むすめは初日から9999円貯めてカンストしていた。単純計算してミニゲームだけで一日100回やっている。親が止めてやれよ。(私)
そして買って三日で新品の乾電池3本が電池切れになった。
そう…スマホ等と違って充電機能が無いので電池を入れ替えなければならないのである…。
三日で電池三本消費はツラい。(上記のようなヘビーユーザー使用による場合の情報です)電池を都度新調するのもツラいのでエネループ(充電式電池)を買った。充電器付きで3980円であった。ちなみにもっちまるずは約4000円である。(店による)内臓が高い。
そんな感じで夢中になって遊んでいたが、一か月経つ頃には気が向いた頃にお世話をする程度になっており、もっちまるずはうんちの横でホコリにまみれ、お腹を空かせてカチカチ(遊んであげないとカチカチに固まってしまう)になっているのであった。文章にすると重い。
そして気になりすぎるので私がお掃除をし、お風呂に入れ、ごはんをあげて遊んであげるのであった。無機物でさえこのありさまである。将来ペットを飼うとお母さんがお世話をすることになるのだ。と説教臭いことを書いている私もたまごっちを何度も旅に出した(お世話をしないと旅に出てしまう)のであった。
今も昔も『死ぬ』設定でないのが相当優しい。(おわり)
御手洗直子
Profile pixivで大人気。累計閲覧数1100万を誇る爆笑コミックエッセイスト。なんでそんなにネタ満載人生を・・・という謎の人。既刊に「31歳BLマンガ家が婚活するとこうなる」「31歳ゲームプログラマーが婚活するとこうなる」(共に新書館)、「腐女子になると、人生こうなる!~底~」(一迅社)、「つっこみが止まらない育児日記」「さらにつっこみが止まらない育児日記」(ベネッセコーポレーション)など。たまひよのサイトで、数話限定公開中。
御手洗直子twitter:@mitarainaoko
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