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大黒摩季「自分の悩みや苦しみが誰かの勇気や希望になる、そんな自分も悪くないなと思えます」

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シンガーソングライターとして30年にわたって第一線を走り続けてきた大黒摩季さん。その活躍の裏には、子宮の病気や不妊治療との長い闘いがありました。
人生のターニングポイントで自ら決断を下し、常に前を向いて歩んできた大黒さんから、妹世代である読者のみなさんへのメッセージです。

大黒摩季さんのインタビュー<後編>では、妊活終了後の心境、そしてこれからのアーティスト活動について妊活たまごクラブがお聞きしました。

『妊活応援インタビュー1・大黒摩季さん「人生で一番悩んだ27歳当時の私」から、頑張る妹たちへ。』 #2
※参考:「妊活たまごクラブ 2022-2023年版」

子宮全摘出と妊活の終了。自分で決めたから後悔しない

「諦めた」のではなく「自分で終わらせた」。大黒摩季さんは、そう言葉を強めます。

「私はそもそも『諦める』という言葉が好きじゃないんです。『何かに巻き込まれて、そうせざるを得なかった』と、自分の意志ではないところで決定したら、その状況をずっと恨むことになる。それは何もいいものを生まないから。私は今まで、致し方なく選択しなくちゃいけないときも『自分で決めたんだから、ごちゃごちゃ言わず、決めた方向に進む』という気持ちで選び取ってきました。自分で決めたことだから後悔もしないし、それまでよく考えた末だから覚悟もできるし、覚悟ができれば躊躇もなくなるし。そういうふうに生きてきたから、過去に対しての後悔は一切ないんです」

2016年8月、大黒さんは再びステージの上にいました。
6年ぶりの単独ライブ。大黒摩季復活の瞬間でした。心に寄り添い、ときに励まし、背中を押してくれる歌詞とパワフルな歌声。大黒さんの音楽から力をもらっている人も多いはずです。

「自分より深く傷んでいる人からファンレターが来たりすると感じるんです。人を応援することで自分からも力が出てくるんだって。自分が一番救われたかったはずなのに、その瞬間だけはいい人になっていたり、ポジティブな人になっていたり、強いお姉ちゃんになっていたりする。誰かの闇を受け止めて、癒やして、笑顔で送り出して…そうしていると、ちょっとだけイケてる自分になるというか。でも、たったひとりでポツンと家にいるときは自分の闇がぶわーっと出てきて『誰か助けて?』とか言ってるんだけどね(笑)。そういう状況も、私はそのまま歌にします。そうして同じ境遇の人たちが救われたりすると、これまた何か役にたった気になる。自分の悩みや苦しみが人様の勇気や希望になったりすると、あながち自分の苦しみも悪くないなと思えます」

お母さんにはなれなかったけれど敗者ではない!

その後、大黒さんは夫とは別々の道を歩んでいくことを決めました。さまざまな人生の岐路において、悩みや迷いはなかったのでしょうか。

「悩みって、答えを出さないから悩むんですよね。答えを出しちゃえば悩みじゃなくなるから、私は悩まないんです。子宮がなくなったこととか、悩んでもしょうがないしね。それに、52歳にもなるともう時間がないの(笑)。やりたいことも会いたい人も食べたいものもたくさんあるから、すぐ決着つけて、すぐ次に行かないと。50歳を過ぎた頃から、いい意味で自己中になりました」

しなやかに、そして力強く人生を歩む大黒さん。これまでを振り返って今、伝えたいこととは?

「『自分の意志で自分の人生をチョイスして!』ということ。自分で決めれば、誰かのせいでも運命のせいでもないと納得できます。将来に赤ちゃんを抱いている自分を思い描いているなら、自分の体を知って準備万端にしておけばいいんです。幸いにも今はこの本も含めて、いろんな人がいろんな情報を提供してくれるし、選択肢もいっぱいありますから。そして、もし授からなかったとしても決して敗者ではない! 子どもがいなくても夫婦で仲良くやっている人はたくさんいるし、私も自分のことを敗者だとは思っていません。だから『なんで私はこんな体に生まれたんだ』と否定せず、頑張ってくれた自分の体を許してやろうと思って。母には向いていなかった体でも歌にはかなり向いていたから、良くできると心の中で『アタシ、サイコー!』と自分を褒めています(笑)」

自分で決めたことだから、誰のせいでもない。ごちゃごちゃ言わず前に進むだけ

自分が決めたら文句は言わない。それが大黒さんの流儀。

「過去に後悔はないけれど、もし今、30歳若返れると言われたら、いの一番に妊活します。できるならお母さんやりたいもん。仕事の代わりはあるけれど、お母さんの代わりはいない。もし仕事を休んだり辞めたりしても、その間に自分を磨けば必ずやり直せます。でも、人生の時間だけはどうしても取り戻せない。だから自分の人生を自分の思うように生きて欲しいなと思います」

大黒さんは今年、デビュー30周年を迎えます。

「人としての役割で言えば、私は子孫を残すというAチームじゃなかっただけで、音楽で人を癒やし守り立てるBチームなのだと思います。人生100年時代ならば、半分は音楽とともに奔放に生きてきたから、これからのもう半分は生かしていただいた社会への恩返しや、ファンのみなさんからもらった愛や勇気、エネルギーを還元していこうかと。だから30周年は自分のお祝いではなく、応援してくださった方々への感謝の証にしたい。ツアーで47都道府県、全国回る予定です!」

そして最後にこんなことも教えてくれました。

「最近、目覚めたのは“美”。美しくなりたいです、ハートも全部。そして自分の美意識を研ぎ澄ませたい。だから初めて定期的にトレーニングやエステに通っています。私は今の自分が人生で一番好き。そして52歳の今が一番楽しい☆」

●大黒摩季さんHistory

貴重な写真とともに振り返ります。

<1969年>

誕生。3歳からピアノを始める。

<1987年>

札幌市の高校を卒業後、上京。
スタジオ・コーラスなどを担当。

<1992年>

「STOP MOTION」でデビュー。
2作目となる「DA・KA・RA」がミリオンセラーを記録し、第34回日本レコード大賞新人賞受賞。
その後も「あなただけ見つめてる」「夏が来る」「ら・ら・ら」など次々とヒットを飛ばす。

<1995年>

初ベストアルバム『BACK BEATs #1』が300万枚を超えるセールスを記録!

<1997年>

初のソロライブでレインボースクエア有明に4万7000人を動員。
その後も毎年全国ツアーを開催し、精力的に活動。

ライブの半年ほど前に子宮の病気が判明。

<2003年>

結婚。不妊治療をスタート。

<2010年>

病気治療のためアーティスト活動を休止。

<2015年>

不妊治療を終了。
子宮全摘出の手術を受ける。

<2016年>

8月にライジング・サン・ロックフェスティバルで本格的に活動再開。
その後、47都道府県ツアーを完走。

<2022年>

デビュー30周年。6月から再び47都道府県ツアーをスタート!



●大黒摩季 Profile


1969年生まれ、北海道出身。高校卒業後、アーティストを目指して上京。スタジオ・コーラスや作家活動を経て、1992年に「STOP MOTION」でデビュー。2作目のシングル「DA・KA・RA」をはじめ、「あなただけ見つめてる」「ら・ら・ら」などでミリオンヒットを連発する。その後も精力的に活動するも、2010年、病気治療のため活動休止。2016年に復帰を果たす。

「大黒摩季 公式WEB SITE」はこちらから

●撮影/関信行
●スタイリング/國本幸江
●ヘア&メイク/髙野孝喜
●構成・文/本木頼子

※記事内容、日付、監修者の肩書、年齢などは掲載当時のものです。

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