授かれるだけでありがたい。私の願いは間違いだった。 【ケイコモエナのスイス妊娠日記「もしかしてふたりめ不妊!?」#3】
こんにちは!ケイコモエナです!
スイス人夫の元に嫁ぎ、スイスのアルプスの麓のど田舎に住んでおります。見渡す限り山、山、山、牛、羊、ヤギ、空です。
この連載では、長男のイチがまだ小さい頃のお話で、ふたりめの妊活を始めた頃のエピソードを赤裸々に綴りました! 笑いあり、涙ありの私の妊活話、楽しんでいただけると幸いです。
第3話は、前回、産み分けの存在を知って、興奮していた私を制してくれた、お友達とのお話です。
愚かな私の願望。
軽い気持ちでこんな話をしてしまった後悔。優しい彼女へ嫌な思いをさせてしまった自分への嫌悪感。「授かれるだけでありがたい」本当に彼女の言う通りで、なんて愚かな願いをしてしまったんだろう、彼女に嫌われてしまったかもしれない。
そんな事をグルグル考えていたら、キレイな夕日が沈んでいる公園を歩きながら、バギーの中で遊び疲れて寝ているイチの顔を見て、ハラハラと涙が流れてしまっていたのでした。
イチと同い年の女の子を持つこのお友達。いつも笑顔で優しく、趣味や思考が似ていて、夫の職種が一緒で、悩みや深い話も色々できる仲だと思っていたけれど、赤ちゃんを授かるのに苦労をした、と言うのは初めて聞いたことでした。
そんな事はつゆ知らず、この日まで、妊活の話や、ふたりめの話題など、いつも笑顔で聞いてくれていた彼女の優しさへ感謝の気持ちが止まりませんでした。
後日、私の軽率な考えや願いを、軽い気持ちでしゃべってしまった事を謝り、今後気をつけるね、と彼女にドキドキしながら伝えたところ、「全然謝る事じゃないわよー、私は気にしていないわ♡」といつも通りの優しい彼女に戻っていました。
それから彼女と彼女の夫の10年近くに渡る不妊治療の大変さ、心の苦労、など色々と少しずつ話してくれて、子どもを授かれる事は「当たり前のことではない、とてもありがたいこと」なんだ、と教えてくれました。彼女ともっと深いところでつながれたような気持ちになったのでした。
次回はそんな猛反省していた私が、産み分けの話を懲りずに違うママ友にしてしまった! と言うお話です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
それではまた次回に!
<自己紹介>
ケイコモエナ
「ぼんち揚げ」をこよなく愛すコテコテの関西人です。スイス人夫、長男のイチ、末っ子のゆあ、とスイスのアルプスの麓の小さな村に住んでいます。育児にまつわるつぶやきや、母としての思いをゆるくインスタにて綴っております。
※この記事は、過去にたまひよONLINEで公開されたものです。