[男の妊活 #3] 30代男性が「男性不妊専門外来」を見学&体験レポート!
妊活は夫婦2人でするもの。不妊の原因の半数は男性にあるといわれているけれど、まだまだ男性は妊活に消極的なのが実情。
どうやったら夫をヤル気にさせられるのか、女性はやきもきしてしまう。でも、本当に男性の心と体のこと、わかっていますか?男の人って、とってもナイーブなんです……。
コボちゃん先生のニックネームで、男性の性の啓発に取り組む小堀先生に直撃!
今回は、<男性不妊専門外来を見学&体験レポート編>です!
妊活を始めたばかりの30代男性が、初めての男性不妊専門外来を訪問!
見学体験をしてくれたのは「健太さん(31歳)」。
1歳年下の妻とラブラブな結婚生活を送っている。「僕の精子って元気なの?」と知りたくて、コボちゃん先生に会いに来た。
男性不妊外来での主な診察
診察1.問診票に記入
風邪などで病院を受診するときに書くのと基本は同じ。
過去の病歴、親族の病気の有無、気になる症状などを記入。医師が診察をするために重要な情報なので、具体的に書こう。
診察2.問診
問診票を基に、医師と会話。男性不妊外来では、精子や体の病気だけでなく、セックスがうまくできない場合のカウンセリングもしてもらえる。恥ずかしがらずに話そう。
診察3.視診・触診
実際に性器を診たり触ったりして診断。専用の器具を使用して、精子がつくられる精巣(睾丸)に異常がないか、サイズが大きすぎたり、小さすぎたりしないかを診察する。
男性不妊外来での主な検査
検査1.精液検査
精子の数や運動率を確認する検査。病院で精液を採取する場合と、自宅で採取した精液を病院に持参する方法がある。
病院の個室(採精室)には、セクシーなDVDや雑誌がある。
検査2.ホルモン検査
血液検査でホルモン値を診断。精子は下垂体ホルモンによってつくられるため、ホルモン値が極端に低い場合は治療が必要。
薬で下垂体ホルモンを投与することで改善される。
検査3.超音波写真検査
エコーによって精巣のサイズを診たり、腫瘍や静脈瘤がないかを確認する。精子の通り道である精管に詰まりがないかも触診で診察。閉塞性の無精子症の原因を発見できる。
ドキドキ!小堀先生に精子の動きを診てもらいました!
「TENGA MEN'S LOUPE」を使い、iPhoneの5S®で健太さんが撮影した精子動画。元気に動くたくさんの精子がハッキリ見える。カメラの性能によって映り方には違いがある。
Dr.小堀コメント
いっぱい精子がいますよ。素晴らしい!
フォーカスが合っている部分だけでも、1億くらいはいるかな。少し元気のない精子もいるけれど、運動率は70~80%くらいありそうです。妊娠にはまったく問題ないですよ。
行ったのは【獨協医科大学埼玉医療センター 泌尿器科&リプロダクションセンター】
獨協医大埼玉医療センターでは、男性を専門に診察する泌尿器科と、夫婦で検査から人工授精や体外受精などの不妊治療までが受けられリプロダクションセンターを完備。
夫婦2人で協力して行う妊活をサポートしている。
【監修】小堀善友 先生
泌尿器科医。2009年より獨協医科大学埼玉医療センター泌尿器科に勤務。専門は男性不妊(とくに射精障害)、性感染症。読売新聞の医療サイト「ヨミドクター」にてコラム連載中。著書に『妊活カップルのためのオトコ学』(2014年・メディカルトリビューン)がある。
■撮影/合田和弘
■取材・文/尾越まり恵