「両親学級はパスで」と言ったら妻が冷めた目に…。赤ちゃんにまつわるイベントをおろそかにしてはいけない理由【体験談】
妊娠すると、妻の心身には、さまざまな変化が。夫にも妊娠の大変さや、おなかの赤ちゃんの成長を喜ぶ気持ちを分かち合いたいと思う妻と、妻や赤ちゃんのことは大切だけど、実際、何をどうすればいいかわからない夫との間で衝突が起こることがあります。実際、『たまごクラブ』にもさまざまなトラブル事例の報告が。両親学級の講師を務める渡辺大地さんに、夫がとるべき対処法を聞いてみました。
安産祈願や両親学級…妊娠期ならではのイベントをおろそかにしていない?
妊娠生活にも慣れ、一般的に体調が安定してくるころといわれている「妊娠中期」は、安産祈願、両親学級など、妊娠期ならではのイベントがある時期でもあります。夫が赤ちゃんにまつわるイベントごとをおろそかにすると、夫婦トラブルの一因にも。妻の気持ちに配慮した発言や行動を意識したいものです。
ここでは『たまごクラブ』に届いたトラブル事例と、その対処法を両親学級の講師に取材。身に覚えのある方は要注意です。
トラブル事例その①「両親学級はパスで」と言ったら、妻が冷めた目に…。そんなに大切なものなの?
「産院や地域で開催される両親学級(コロナ禍の今はオンラインで行っているところも)は、出産や育児について学ぶいい機会。なので、ぜひ参加してほしいですね。仕事の都合などでどうしても参加できない場合は、別日の両親学級を探したり、あとから妻に情報共有してもらったりして、育児に関心がある意思をしっかり示しましょう。できるだけ参加意欲を見せることが大事です」(渡辺さん)
トラブル事例その② 安産祈願「どこでもいいよ」と全部妻まかせにしていたら不機嫌に
「安産祈願の行き先を調べるのもひと苦労…。なので、ここは妊娠中で疲れやすい妻まかせにせず、夫が率先して寺社探しをしたいところです。経路や混雑具合も調べ、体調も気づかいながら決めましょう。もし、妻が行きたい寺社がある場合は、ぜひ、その気持ちを優先してあげてください。
また、人気寺社の場合、戌(いぬ)の日や週末などは混雑することもあります。長時間並ぶと、妻の体調が悪くなる可能性もあるので、無理しないよう気にかけてあげましょう。体調がよく見えても、通常の状態ではないことを忘れないようにしてくださいね」(渡辺さん)
監修/渡辺大地さん イラスト/沼田光太郎 取材・文/たまごクラブ編集部
両親学級の講師を務める渡辺大地さんからは「妻の妊娠中、いちばん大事なのは夫婦がお互いを思いやること」というメッセージが。夫にとって妻の妊娠期は未知の世界かもしれませんが、ぜひ今しかない特別な期間を2人で楽しみ、協力して過ごしていってくださいね。
参考/『初めてのたまごクラブ』2022年夏号「妻の妊娠がわかったら最初に読む本」
●掲載している情報は2022年7月現在のものです。
『初めてのたまごクラブ』2022年夏号には渡辺大地さんも監修協力をした「妻の妊娠がわかったら最初に読む本」という夫のための別冊付録があります。
渡辺大地さん
PROFILE
両親学級講師。3児の父。産後サポート事業などを手がける(株)アイナロハ代表。これまで累計2万人が受講している「アイナロハの両親学級」はメディア紹介多数。著書に『産後が始まった!』『夫婦のミゾが埋まらない』(以上KADOKAWA)など。