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約3人に1人は「マタニティマークはつけない」と回答。理由はトラブルの予防?!専門家に聞く【12,176人のリアルママボイス】

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母子健康ハンドブックとマタニティキーチェーン。日本語で「妊娠中と赤ちゃんのハンドブック」と書かれています。
sashimi/gettyimages

妊娠3カ月前後のママに「外出するとき『マタニティマーク』つけてる?」という質問を、スマホアプリ「まいにちのたまひよ」の情報交換コーナー(※ルーム)で聞いてみました。結果は「つけている」、「たまにつけている」と合わせて約67%、逆に「つけていない」「もっていない」と回答したママも約32%となりました。
つけないと回答した理由で多かったのは「マタハラが怖い」「妊婦様と思われたくない」などのコメントが目立ちました。マタニティマークの重要性について、助産師の浜脇文子先生に聞きました。

※出産月が同じママが集まるコミュニティ。同じ状況のママ同士で情報交換やお悩み相談ができるコーナーです。

周囲への気遣いからマタニティマークをつけない?!

体調が不安定だけど見た目で妊婦とわかりづらい妊娠初期。もしもの際に、周りが配慮できるようにと妊婦さんを守るために始まったのがマタニティマークです。しかし、ネットやニュースでは不安な情報もあり、つけることに賛否があるのが実情です。

マタニティマークに関わるネガティブな意見として

「妊婦様と思われる」
「不妊治療をしている人に、あのマークは見るのも辛いのでは」

というコメントがありました
実際に「マタニティマークはつけない」と、回答した方の経験談を紹介します。


「上の子の時、電車で立っていたら前に座っていたおばさまが『妊婦さんは動いた方がいい。立っていても大丈夫よね』と、説教してきました。『妊婦ならタクシー使えよ』とも言われたな。会社では同フロアに不妊治療の方がいたらしく(私は知らなかった)、その人と仲の良い人から『このマークを見て傷つく人もいるんだよ』と、言われたり。
もちろん、マークのおかげで優しくされたこともありました。でも嫌な記憶のほうが強烈に残っており、今回はつけません」

「不妊治療をしていた時、あのマークを見るのは辛かったのでつけていません」

「通勤電車で『席譲ってください』アピールと勘違いされるのが嫌なのと、ネットで『妊婦は病人じゃない』『自分たちの意思での妊娠なんだから』という書き込みをみて、妊婦様扱いされても相手に迷惑かなって」

「車社会で電車はほとんど使いません。なので持ってもいません」

というコメントもありました。
次に多数派の「マタニティマークをつける派」の声を紹介します。

自分と赤ちゃんを守るために必要「つける」派の声

「自分と赤ちゃんを守るためにつけています」

が圧倒的でした。

「つわりがひどいので、妊娠初期からずっとつけています。周りの目よりも自分の体調が優先なので」

「『自分は妊婦です!』を強調しているのではなくて、事故や災害などもしもの際に救急隊の人にわかってほしいからです」

「社会的に必要と判断されたから配布しているものだと思うのです。確かに嫌な気持ちになる人はいると思いますが、もしもの際に妊婦さんが優先されるのはわがままなのかな」

「最初は噂を耳にして不安でしたが、美容院やお店の人が『気分悪くなったら言ってくださいね』と、声かけてくれてノンカフェインのお茶にしてくれたり、気を遣ってくださってありがたかったです」

「妊娠6週目で、職場のミーティング中に数分間意識を失ったことがあります。大事にはなりませんでしたが、職場にまだ伝えていなかったので大騒ぎに。以来、夫から強く希望され、赤ちゃんを守る手段でつけています」

「妊婦になって初めてマタニティマークへの嫌な噂を知りました。恐ろしいし驚きました。
でもそういった不運は妊婦でなくても出遭う可能性はあります。なので普段、私はマークをつけているけれど、周りを警戒するようにしています。もともと人間観察が好きだったのでちょっと怪しいなと思ったら離れたり、電車の車両を変えたり。
よく妊婦のマナーがなっていない、という声をネットで見るけど、もともとマナーの悪い人が妊婦になっただけの話。妊婦が悪いわけじゃない。噂に惑わされず、信念をもつことが大切だと思っています」

その一方で、「持ち歩いているけれど、トラブル予防で見えない位置につけている」「マタニティマークは持たず、母子手帳を持ち歩いている」という声もありましたが

「私は見える位置にマタニティマークをつけています。駅で貧血で倒れた際にすぐわかってもらえました。緊急時とはいえバッグの中をあさる人はいないし、マタニティマークは見える位置が大事だと思います」

「つけていますが、子ども服ブランドのリンゴのデザインのものを愛用しています。パッと見は目立たないけど、緊急時にはしっかりわかってもらえるかな」

「車社会で、公共交通機関をまったく使わないのでマタニティマークは必要ないと思っていましたが、書き込み読んでなるほどと思いました。明日からつけます」

こうした声に対して、ベテラン助産師の浜脇文子先生に聞きました。

「マタニティマークは『赤ちゃんを守る』ためのもの。決して『妊婦様の紋所』ではありません」と、専門家

「残念なことに、私も妊婦さんから『これみよがしにつけて』『権利ばっか主張して』など、第三者から非難されたと相談を受けることが時々あります。本当に憂うべき実情で、個人的には日本って赤ちゃんに厳しい国だなぁと思ってしまうほどです。

そもそもマタニティマークは、平成17年に旧厚生省が『妊婦さんにやさしい環境づくり』というキャンペーンでデザインを募集したのがキッカケでした。
妊娠初期は外見では妊婦とわかりづらいけど一番体調が不安定な時期。だから社会全体で赤ちゃんを守ろう、育てようという啓蒙キャンペーンの一環で誕生し、それがマークとなって普及したものです。

なのになぜか『電車の優先席使用の許可証』だとか『妊婦様の紋所みたいに偉そう』など、歪曲している方々がいて、本当に嘆かわしいです。
トラブル予防でマタニティマークをつけたくない、という妊婦さんの心情もわかります。

ただ、助産師として言えることは、妊娠初期はつわりや貧血など妊婦にとって一番辛い時期であり、突然倒れるリスクの高い時期であることも事実です。もしもの際にはマタニティマークによって周りは状況を素早く察知でき、適切な対処をすることができるのです。

外出時は自分を守るためにも、赤ちゃんを守るためにも、マタニティマークをつけることを推奨します。
そして世の中に、マタニティマークの正しい知識が広がることを願うばかりです」

監修/浜脇文子、取材・文/和兎尊美


※記事の内容は記事執筆当時の情報であり、現在と異なる場合があります。
※文中のコメントはアプリ「まいにちのたまひよ」内、同じ出産月のママ・妊婦さん同士で情報交換できるコーナー(ルーム)に寄せられた投稿を再編集したものです。
※アンケートの結果は「ルーム」にて以下の期間で実施した回答結果を合算したものです。(有効回答数:12,176人)
・2021年8月9日~2021年8月16日実施/2022年2月生まれルーム
・2021年9月6日~2021年9月13日実施/2022年3月生まれルーム
・2021年10月4日~2021年10月11日実施/2022年4月生まれルーム
・2021年11月1日~2021年11月8日実施/2022年5月生まれルーム
・2021年12月6日~2021年12月13日実施/2022年6月生まれルーム

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