【妊娠日記初期】つわりでも、上の子の育児は休めないのが大変でした<渡邊宰野さん第1回>
妊娠中のリアルな生活や体の変化を追いかける連載企画「たまひよ妊娠日記」。現在妊娠5カ月の渡邊宰野さんに、妊娠4カ月までの生活を振り返った話を聞きました。
吐きづわりだった時期は、長男の葵士(あおし)くんの後追いが激しかったので、余計大変だったそうです。
渡邊宰野さん(32才)
公務員。家族は夫と長男の葵士くん(1才2カ月)。今まで育休でしたが、妊娠6カ月から職場に復帰予定。「長男のときは里帰り出産でしたが、今回は里帰りせずに、個人産院で出産する予定です」
思っていたより早めの2人目妊娠でした
最近、なぜか車に酔いやすいな…と不思議に思っていたら、妊娠が判明! ちょうど夫の実家に行って長男の1才の誕生日会をしようと計画していた矢先でした。2人目を欲しいとは思っていましたが、まさかこんなに早く妊娠するとは思っていなかったので、私も夫も驚きのほうが大きかったです。
前回は里帰り出産をしましたが、今回は、私の職場復帰のタイミングに合わせて長男が保育園に入園したので、里帰りはしないことに決めました。とは言え、昨年、引っ越してきたばかりで、どこにどんな産院があるのか、まったくわかりません。「家から近い」「入院中の食事がおいしそう」という条件でネット検索をして、よさそうな個人産院を見つけ、予約を入れました。
長男のお誕生日会でサプライズ報告
長男の誕生日会まで、夫の両親には妊娠したことを黙っていました。当日、長男は「ぼくおにいちゃんになるよ!」とプリントしたTシャツの上にカーディガンを重ね着して訪問。みんながそろったところで、長男の上着を脱がせて、妊娠を報告しました。予想通り、義父も義母もとても驚いて、長男の誕生日と2人目の妊娠をダブルで祝福してくれました。
ただ、このときすでに、私は吐きづわりの真っ最中。みんなに祝福されてうれしい半面、吐きけをこらえるのが大変でした。
つわりのピークと長男の後追いが重なって…
妊娠が判明したころから、においに敏感になりました。食べ物のにおいをかぐと気持ち悪くなるので、コンビニにも入れなくなりました。家の中でも、キッチンにいるときは、マスク着用。どんなにつらくても、長男の食事は作らなきゃいけないので、吐きけをこらえながらごはんを用意するのが大変でした。
妊娠3~4カ月はつわりのピークで、吐いてしまうことも多かったのですが、この時期、ちょうど長男の後追いが激しくなっていました。私の姿が見えなくなると、すぐに大泣きするので、吐きけでトイレにこもっている間もずっと長男と一緒でした(苦笑)。
また、つわりの中、子連れで妊婦健診に行くのもきつかったです。健診日に雪が降った日は、ベビーカー移動ができないので、長男を抱っこして産院へ向かいました。あの日の大変さは、この先もずっと忘れられないと思います。
2人目は立ち会い出産で生みたい!
長男の妊娠・出産は、コロナ禍の真っただ中で、夫は健診の付き添いも、出産の立ち会いもできませんでした。産後の面会ができるのも、産後2時間以内の15分間だけと決められていたので、夫はそのわずかなタイミングに間に合うように、あわてて新幹線に飛び乗り、里帰り先の産院まで駆けつけてくれました。そんな状況だったので、夫は私たち母子が退院するまで、パパになる実感がほとんど持てなかったようです。
今は以前よりも制限がゆるくなってきて、出産予定の産院でも、立ち会い可になっています。夫には、ぜひ立ち会ってもらいたいし、夫自身も出産の日を楽しみにしてくれています。
監修/中川一平先生(産婦人科医・帝京大学医学部附属病院 産婦人科)
撮影/橋詰かずえ(プロフィール写真) まとめ/栗本和佳子、たまごクラブ編集部
●掲載している情報は2023年5月現在のものです。