【医師監修】妊娠初期(妊娠2・3・4カ月)に気をつけることは? やっていいこと・ダメなことQ&A【日常生活の気がかり・スポーツ】
妊娠初期ママは、日常生活のいろいろなシーンで「おなかに赤ちゃんがいるのに、これってやっていいのかな? ダメなのかな?」「これって妊娠中どうなの?」と気になることがあるはず。そんな疑問の数々を帝京大学医学部附属病院、総合周産期母子医療センター長、笹森幸文先生に聞きました。今回は、日常生活の気がかり「スポーツ」に関するQ&Aです。
【Q1】なるべくウォーキングはしたほうがいい?
【A】ウォーキングは手軽にできる有酸素運動で、妊娠中にはおすすめです。ただし、体調と相談しながら、無理のない範囲で行うようにしましょう。
【Q2】ジョギングはしてもいい?
【A】慣れている人が体調のいいときに軽く走る程度ならいいですが、初心者はやめましょう。
【Q3】日課のストレッチや腹筋は続けてもいい?
【A】軽いストレッチ程度なら問題ありません。ただし、おなかが張る場合はいったん中止して。安静を指示されたら控えましょう。腹筋はおなかに負担がかかるのでやめましょう。
【Q4】スイミングに通ってもいい?
【A】妊娠中期以降、経過に問題なければマタニティスイミングはOK。専門指導員の指示に従い、能力に応じて、無理のない範囲で泳ぎましょう。
【Q5】ヨガ教室に通ってもいい?
【A】妊娠中期以降、妊婦向けのマタニティヨガが安心。リラックス効果が期待でき、妊婦さんにおすすめです。
【Q6】ホットヨガ教室はダメ?
【A】脱水症状になる心配もあるので、妊娠中はNG。専門指導員がいる、マタニティヨガがおすすめです。
【Q7】バレエ教室やダンス教室はやめたほうがいい?
【A】妊娠中はバランスを崩しやすく、負担になる姿勢や動きも。やめておきましょう。
【Q8】ボウリングはしてもいい?
【A】おすすめはできません。おなかが張ったり、腰を痛めてしまったりする可能性があります。
【Q9】ゴルフは?
【A】体をひねるような動きはしないようにしましょう。パターで楽しむ程度にとどめておいてください。
【Q10】バレーボールは?
【A】やめたほうがいいでしょう。激しく動いたり、ジャンプをしたりする運動で、転倒してしまう恐れが。
【Q11】バドミントンやテニスは?
【A】転倒や、テニスの場合、ボールがぶつかる可能性があるので心配です。とくに、激しいラリーは危険なのでやめましょう。
【Q12】卓球はやってもいい?
【A】卓球に限らず、相手がいて、得点を競うような運動は、無理をしてしまいがちです。転倒の恐れもありますから、妊娠中はやめておきましょう。
【Q13】バッティングセンターでバッティングはしてもいい?
【A】体をひねる動作なので、おなかに負担がかかるだけでなく、ボールが当たったり、転倒したりする恐れもあります。妊娠中は控えましょう。
【Q14】登山はやめたほうがいい?
【A】一度登ってしまうと、具合が悪くなった場合に、下りられず危険です。平らな道でのハイキング程度にしておきましょう。
【Q15】シュノーケリングやスキューバダイビングは?
【A】妊娠中は何が起きるかわからないので、やめておきましょう。とくにダイビングはどんなにベテランで慣れていても危険です。
【Q16】ボルダリング(岩登り)はやってもいい?
【A】慣れていても、不測の事態が起こる可能性があります。落下したら危険です。妊娠中はやめましょう。
【Q17】スケートボードは?
【A】妊娠中には向きません。転倒する危険性が高いスポーツです。
参考/『初めてのたまごクラブ』2023年春号
●記事の内容は2023年5月の情報で、現在と異なる場合があります。