おばたのお兄さん、男の子のパパに。奇跡的に“グッド”なタイミングで立ち会う事ができた出産!一生分の親孝行をしてもらった感じ
昨年8月、奥様であるフジテレビアナウンサー・山崎夕貴さんが第一子となる男の子を出産し、パパとなった芸人・おばたのお兄さん。夫婦で数年間の不妊治療を乗り越え、無事に出産の日を迎えられましたが、そこにはさらなる運命的な出来事も。今回は、日々の育児について、また出産当日のエピソードをパパの視点からお聞きしました。
学生時代は保育士ボランティアも。子育てのコツがつかめてきた!
――男の子のパパになった、今の気持ちを教えてください。また、誕生直後と今の気持ちに変化はありましたか?
おばたのお兄さん:素直にうれしくて、毎日がものすごく楽しいし幸せですね。息子がいてくれることによって生まれる感情や、今まで感じたことのない感情が、毎日湧き出ています。
産まれてから数カ月が経って、子育てでもいい意味で余裕が出てきたかなと思います。そんなに気にしなくてもいい部分もあるんだなということがわかった気がします。というのも、最初の1カ月ぐらいはものすごい緊張感があって、考えすぎて疲れてしまうこともありました。でも今は、少しずつ子育てのやり方やコツもつかめてきたように思います。
たとえば、泣き声ひとつにしても、かまってほしい時の泣き方なのか、おなかが空いたり眠い時の泣き方なのか、息子の欲求が泣き声でも判断できるようになりました。仕事の作業をしている最中に息子が泣いても、すぐに行った方がいいのか、もう少しだけ待っても大丈夫なのかが判断できるようになったんです。今までは、泣いたらすぐに抱っこしに行っていたんですよね。
それから、寝かしつけをしていて、もうベッドに置けるな、というタイミングがわかってきたことも大きいですね。最初のころは、目を閉じて寝たなと思ってベッドに置くと、すぐに泣いてしまい、また抱っこして置いての繰り返しでしたね。寝かしつけも、だいぶ省エネでできるようになりました。
うちの息子、夜はめちゃめちゃ寝てくれるんですよ。夜11時ぐらいから朝の8時ぐらいまで寝ているので、逆に寝過ぎじゃないかと思うぐらい。生まれてすぐのころは、「魔の三週間」なんて言いますが、夜泣きがひどくてしんどいなというときもありましたが、1カ月半ぐらいからしっかり寝てくれるようになりました。妻は僕よりもずっと息子と一緒にいるので大変ですが、夜は比較的、体は休めているのかなと。妻の表情や様子を見ていると、そう感じますね。
――おばたのお兄さんの仕事柄、奥様がワンオペで息子さんを見られる時間も多いのでしょうか?
おばたのお兄さん:すごく多いです。僕は、劇場やイベント営業などの仕事がとくに多いので、全国あちこちに行きます。生まれた直後の1カ月なんて、20都道府県に行っていたんですよ。さらに今年の1月からはミュージカルの仕事で地方公演が多くなるので、妻の負担がさらに増えてしまい、その心配はありますね。
僕が仕事でいない間は、どうしてもワンオペになってしまうので、区から補助が出る「産後ドゥーラ」というサービスを活用させてもらっています。週に一回来てもらって、食事の作り置きなどもお願いできるので、だいぶ助かっていますね。
自分が休みで一日家にいる時は、妻をなるべく休ませるようにしています。「今日は僕が面倒見るから、1日どこか行ってきていいよ」という感じで、子どもから手が離れるようにしています。これには、妻にもすごく感謝されていますね。
――子どもを一人で見るのはプレッシャーだったり、怖いと感じることはないですか?
おばたのお兄さん:それは全くないですね。もともと、僕は子どもがすごく好きで、学生時代には保育士ボランティアをやっていました。甥っ子のことも大好きで、仕事の休みには、甥っ子に会いに実家に帰っていたぐらいで。当時、まわりの友だちに、「お前、自分の子どもが生まれたら大変なことになるな!」なんて言われていたんですが、まさに今、その状況ですね(笑)。
息子が夜中にちょこちょこ起きていた頃は、夜中のミルクは僕が担当していたんです。息子が泣いた瞬間に、僕がパッと起きてミルクをあげていたので、妻が気づいた時はもうミルクも終わっていた、なんてこともありました。当時は、僕もだいぶ眠りが浅く、多少の緊張感があったから起きられたのかもしれません。
そんな感じなので、妻が一週間出張になったとしても、1カ月間専業主夫をしてと言われても、僕一人で息子の面倒を見れちゃうんじゃないかと思いますね。僕は、息子が”推し“になっているんです。僕にとって、子育てが”推し活“なんですよね。
予定日より大幅に遅れて、千秋楽の翌日に奇跡的に立ち会えた!
――出産当日で、何か印象的なエピソードがあれば教えてください。
おばたのお兄さん:息子は、8月27日の朝4時ぐらいに生まれたんですが、実は予定日からだいぶ遅れていました。そんな状況で、僕は名古屋で舞台の仕事をしていたので、立ち会いはもう諦めていたんです。
そして26日の夜に千秋楽を迎えたのですが、最後の舞台を夜の8時ごろに終えてパッと携帯を見たら、妻から「陣痛がきた」と連絡が入っていたんです。そのとき、もしかしたら間に合うかも!と思いました。実はその舞台は「千と千尋の神隠し」だったのですが、湯婆婆役の夏木マリさんが、劇中のセリフにちなんで「待っててくれたのね、グッドタイミングね」と言って、送り出してくれたんですよ。
みんなに送り出されて最終の新幹線に飛び乗り、深夜1時には病院に到着して、その3時間後に息子は産まれてきてくれました。さらにその3時間後には、僕は次の仕事に行かなくてはいけなかったんですが、滞在時間6時間のちょうど真ん中あたりで産まれてきてくれたので、仮眠まで取らせてくれたんです。
息子がこの“グッド”なタイミングで無事に産まれてきてくれたことは、一生分の親孝行をしてくれたなと思えるぐらいうれしかったですね。
僕たち夫婦は一度流産を経験しているので、僕も妻も、産まれてきて泣き声を聞くまでは安心できないという思いがあったんです。だから、泣き声を聞いた時は、無事に産まれてきてくれてありがとうという思いでしたね。産まれてきてくれること自体が奇跡なんだと、身をもって感じていました。
それから、妻への感謝も強かったです。無事に息子を産んでくれたことはもちろんですが、十月十日、おなかの中に息子がいて、我慢することも多かったと思います。つわりもあるし、歩くのもしんどいし。自然と湧き出る感謝の気持ちもありましたし、「お前、感謝しろよ!」と、自分に自分で言い聞かせる部分もありました。
――パパになって、ご自身で変わったなと思うところはありますか?
おばたのお兄さん:子どもと妻を残して死ねない、二人を守っていかなきゃという責任感みたいなものが芽生えましたね。それと、自分が表に出る仕事をしているので、息子が大きくなった時に、恥をかかせないようにしたいし、自慢の父親になりたいという思いも強くなりました。それによって、1つ1つの仕事に対するエネルギーも強くなったと思います。
僕はけっこうナルシストっぽいところがあるので、妻に対しても、子どもに対しても、ずっとかっこいい夫・パパでいたいという思いが強いのかもしれないですね。
お話・写真提供/おばたのお兄さん、取材・文/内田あり、たまひよONLINE編集部
●この記事は個人の体験を取材し、編集したものです。
●記事の内容は2024年1月の情報で、現在と異なる場合があります。
<プロフィール>
おばたのお兄さん
1988年生まれ、新潟県出身。小栗旬のモノマネで人気を博し、さまざまなバラエティ番組に出演。日本体育大学卒で、よしもとアスリート芸人としても活躍。2018年、フジテレビアナウンサー・山崎夕貴さんと結婚し、今年の夏に第一子となる男の子が誕生。
※山崎さんの「崎」の字は、正しくは「たつさき」です。