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風疹流行中!30代以上パパは妊娠中のママのために予防接種を受けて!!

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Wavebreakmedia/gettyimages

今年の夏から感染が急速に拡大している「風疹(ふうしん)」。妊娠中のママに感染すると、おなかの赤ちゃんに影響する可能性がある、危険な感染症です。この感染拡大を防止する鍵をにぎっているのが、実は30~50代男性。この“たまひよパパ世代”に、できることとは…!? 横浜医療センター産婦人科の奥田美加先生に伺いました。

目の前にいるママだけでなく、すべてのママと子どもたちを守るために、パパは風疹の予防接種を受けましょう

国のワクチン政策で、現在は定期接種として1才のときと小学校入学前の2回、男女を問わず予防接種を受けることになっている風疹ワクチン。ところが30~50代男性は、子どものころに、制度の谷間にあってワクチン接種率が低かった “風疹ワクチン空白世代”なのです。そして、今回の風疹の流行拡大はこの層が中心といわれています。

受けた記録のない人は、風疹の予防接種を受けるのがおすすめ

妊娠20週ごろまでにママが風疹にかかると、おなかの赤ちゃんの目や耳、心臓などに障害が現れる可能性があります。

30代以上の男性は風疹に対する免疫を持っていない割合が高いのですが、あまり知られていません。パパが子どものときの母子健康手帳があれば、風疹の予防接種を受けているかどうかを確認してみましょう。

成人の場合、予防接種は抗体価検査を受けて、抗体価が低いという結果が出た場合に接種を受けるものですが、平日にパパが検査や接種のために何度も仕事を休むのは大変なこと。たとえ抗体を持っていても、予防接種を受けても問題はないので、予防接種を受けたかどうか、抗体を持っているかどうかよく分からない場合は、接種を受けてしまうのがおすすめ。妊娠を希望している女性およびパートナーには自治体から助成がある場合が多いので、自治体に問い合わせてみてください。ママが通っている産院や病院に予防接種をできるかどうか聞いて、ママの妊婦健診の付き添いのときにパパも接種してしまいましょう。

風疹の予防接種は、目の前にいるママだけでなく、まわりにいるかもしれないすべてのママと子どもたちを守るためにも必要な接種です。職場で隣の席に座っている同僚が妊娠初期かもしれません。自分だけではなく、職場の人たちにも伝えていってほしいです。

2013年には風疹の流行がありました。日本での流行の発端は、海外で感染して帰国後に発症した人からの職場内集団発生でした。パパが海外出張に行くときは予防接種をしてから行くとよいでしょう。

ママの抗体価が低い場合は産後に接種を受けましょう

妊婦さんの場合は、妊娠中に風疹の予防接種はできません。抗体価が低い場合には、とくに流行時には人込みを避け、感染に気をつけなければいけません。海外旅行も控えましょう。産後には、予防接種を受けてください。授乳もOKです。

2020年には、東京でオリンピックが開催されます。大規模国際交流イベントでは、大流行する恐れがあるため、それまでに風疹をなくす、「風疹ゼロプロジェクト」が始まりました。これを機会に、ぜひ新しい命を授かったパパとママからこの運動を広めていけるといいですね。(文・たまごクラブ編集部)

■監修:横浜医療センター 産婦人科 部長 奥田美加先生
横浜市立大学卒業。神奈川県立こども医療センター産婦人科などを経て、2013年より現職。専門は周産期。「お産大好き」とおっしゃる先生は、母子の健康を守るべく、最前線で日々奔走されています。

※この記事は、たまごクラブ産院向け特別編集「パパと読む妊娠生活心得BOOK」ドクターズリレーエッセイから一部修正して再録しました。

関連:首都圏で風疹患者が急増!妊婦さんとその家族・周囲の人に知っておいてほしいこと

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