助産師さんに聞いた!立ち会い出産・パパのやりがちNG行動&やっておくべきこと3つ
gorodenkoff/gettyimages
近年、増えている立ち会い出産。そのよしあしは、パパの行動にかかっていると言っても過言ではありません。「すごく頼りになってよかった!」というママがいる反面、「イライラした…」などのマイナス意見も少なくないのです。よりよい立ち会い出産にするために、パパが覚えておくといいことを助産師の鳥越敦子さんに伺いました。立ち会い出産を考えている人は、パパとしっかり情報共有しておきましょう!
パパのやりがちNG行動はコレ!
まずは、NG行動からCHECK。お産本番になると、パパもあせったり戸惑ったりして、ついやってしまいがちなことについて、解説していただきました。
力任せのぐいぐいマッサージは、痛いだけかも!
「マッサージのやりがちNGは、あせって力任せにこするようにしてしまうこと。さすったり、やさしく押したり、支えるようにそっと手を当てたりするほうが、ママが安心感を得やすいです。ただ、力加減はママの好みがあるので、しっかりコミュニケーションをとってママが心地よい強さや位置を見つけていくことが大切です」(鳥越先生・以下同)
べったりつきっきりは、ママが疲れることも
「陣痛で苦しむママを見て、心配でママの隣から離れないパパも。しかし、お産中、ママは一人で集中したい時間帯が出てくるかもしれません。そばにいて献身的にママを支える時間と、一歩引いて静かにママを見守る時間、立ち会い出産にはどちらも必要です。ママの様子を見ながら、『今はどうしたらいいかな?』と考えられるとベストです」
「やってあげてる感」を出さない!
「ママを思っての行動であっても、いかにも『おれ、頑張ってサポートしてるよ!』という感じが出てしまうのはNG。立ち会い出産では、パパは“ナチュラルな黒子”に徹し、自然に、さりげないサポートを心がけて。とは言っても、パパもわからない場合もあるので、ママが自分で『こうして欲しい』としっかり伝えることも大切です」
これはやっておくべき!パパのおすすめ行動
次は、パパがやっておくべき行動を3つにまとめました。できることだけでも、心がけられるとGOODです!
前もって仕事の調整をしておく
「お産はいつ、どうやって始まるのか、予想ができないものですが、なるべく仕事の調整をしておくのが◎。
スケジュール管理や、前もって職場の人に相談しておくなど、できる範囲で根回しを。パパがそばにいる時間が長いと、ママも安心できるはず」
パパも適度に休憩をする
「ママは言うまでもありませんが、お産はパパにとっても体力、気力を使います。サポートするパパが先にバテてしまっては意味がないので、パパは自分自身で小まめに水分をとったり、椅子にかけて体を休めたりなど、休憩する時間を意識的に作りましょう」
ラストスパートは全力でママを応援する
「出産直前のいきみのとき、ママは最後の力をふりしぼっています。このときは、『あと少しだよ!』など、ママの背中を押してあげるような声かけを。力強い応援がママにとっていちばんの励みになるはずです」
立ち会い出産には、パパの献身的なサポートが不可欠。そして、立ち会い出産は、妊娠したときからスタートしているとも言えます。妊娠中から夫婦でお産についてしっかり話し合って、お互いがベストな状態で赤ちゃんを迎えるためにも、よりよい立ち会い出産になるようにしていきたいですね。(文・たまごクラブ編集部)
■監修:医療法人社団 寿修会 芥川バースクリニック 助産師 鳥越敦子さん
●記事の内容は記事執筆当時の情報であり、現在と異なる場合があります。