働く妊婦の[7~10カ月]上手なダンドリ術★産休までにやることは?
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仕事を持っているワーキング妊婦は、妊娠7カ月ごろになったら、いよいよ仕事の引き継ぎを始めましょう。パパと健診や旅行に行ったり、内祝いや入院の準備をしたりなど、プライベートでもやっておくことが盛り沢山です。妊婦さんの体の状態、産休に入る前〜入ってからやることをまとめました。
ワーキング妊婦の上手なダンドリ術★妊娠7カ月
おなかが大きくなり、妊娠線が出てくる人も。引き続き、便秘や痔(じ)、貧血などのマイナートラブルも多い時期。塩分や糖分のとりすぎにも注意して。
☑余裕を持って、引き継ぎ資料を作り始める
引き継ぎは、余裕を持って早めに動き始めましょう。後任の人や引き継ぐ人が決まっていない場合は、上司に「そろそろ資料を作り始めたいのですが」と打診を。
☑夫に赤ちゃんスペースを作ってもらう
産休に入ってからでは間に合わない場合もあります。大きなおなかでは大変なので、夫の休日などに一緒に動いてもらいましょう。
☑旅行に行くならこの時期
旅行は、身動きがとりやすい今のうちに。体調優先で、無理のないスケジュールを組みましょう。
ワーキング妊婦の上手なダンドリ術★妊娠8カ月
動悸(どうき)や息切れを起こしやすくなり、おなかも張りやすくなる時期。張りを感じたら、無理せずひと休みして。赤ちゃんの聴覚も完成するころなので、たくさん話しかけてあげましょう。
☑夫婦で健診へ行き、お産について話し合う
夫婦で一緒に健診に行って、お産についての話をするなど、夫がパパになる意識を高めておきましょう。共働きの先輩夫婦に話を聞くのも◎。
☑引き継ぎ資料を完成させる
これもやっておくと安心
●内祝いの準備
出産祝いをいただいた人へのお返しが「内祝い」。最近はインターネットでも簡単に注文できるので、気になるサイトや商品を絞っておくと安心。
●入院バッグの準備
いつ入院になってもあわてないよう、入院に必要なものはバッグに詰めておくと安心です。遅くとも32週までには用意しておきましょう。
●産後の手続きのリストアップ
出生届、赤ちゃんの健康保険の加入などは、産後すぐに提出が必要なもの。どの手続きをいつだれがするのかリストアップしておきましょう。
ワーキング妊婦の上手なダンドリ術★妊娠9カ月
大きくなった子宮が胃を圧迫し、1回に食べられる量が減少します。子宮が膀胱(ぼうこう)も圧迫するので、トイレも近くなります。34週から産休に入る人も。
☑勤務先を通して行う手続きを総務部などに確認
出産手当金や出産育児一時金の申請、育児休業給付金の申請など、産後すぐに提出が必要になる書類も。早めに担当者に確認を。
産休突入
☑産休前のあいさつ
産休に入る前に社外の関係者に伝え、後任の担当者の紹介をしましょう。産休に入る前日には上司や同僚、後輩たちにもしっかりあいさつを。
●産休・育休中の連絡手段の確認を忘れずに
休んでいるときの連絡先を伝えておき、「生まれました」の報告が必要な人たちのメールアドレスなどを控えておくのも忘れずに。
ワーキング妊婦の上手なダンドリ術★妊娠10カ月
37週になれば、いつ生まれてもOK。赤ちゃんが下がってくると胃への圧迫感がなくなり、食欲が出てきます。おなかの張りも頻繁に。お産まではリラックスして過ごしましょう。
☑産休に入ってからの体重増加に注意
仕事のストレスから解放されたり、里帰りすることなどから、急激に体重が増加する人も。規則正しい生活はキープして。
妊娠7カ月に入ったら、余裕を持って仕事の引き継ぎを始めましょう。8カ月には引き継ぎを完了させ、産休に入る前には社内外の人へのあいさつを忘れずに。産休に入ってからは体重増加に気をつけて、リラックスを心がけながら楽しく過ごしましょう。(文・たまごクラブ編集部)
■監修:小川クリニック 院長 小川隆吉先生
日本医科大学卒業。同大学産婦人科講師、都立築地産院産婦人科医長を経て、1995年より現職。セックスカウンセラーセラピスト協会会員、日本不妊学会会員。
■参考:たまひよブックス「いつでもどこでもHAPPY妊娠・出産ガイドBOOK」(ベネッセコーポレーション刊)