【専門家監修】コロナでまさかの世界経済の悪化、妊娠中に考えておきたい家計のこと
妊娠してうれしい反面、「これからわが子が成長していくために、どのくらいのお金が必要になるのか…」「現在の限りなく0に近い貯金額で、今後子育てなんてできるんだろうか…」そう考える妊婦さんは少なくありません。さらには、新型コロナウイルス感染症に係る影響をうけて家計が不安という人も。
その不安を払拭する第一歩として、まずは自分たちの家計を知ることが大切です。妊娠中でまだ育児にお金がかからない今こそ、お金のことを真剣に考え始めるチャンスです。お金のプロ、ファイナンシャルプランナーの畠中雅子先生に聞きました。
夫婦の収入と費目の適正額を知る
実際に夫婦の収入がどのくらいあって、「何にどのくらいお金をかけているか」を書き出し、全体のバランスを見渡すことが大切です。家庭によって、家計の費目に対する適正額が違ってくるので、夫婦で金額を共有しておきましょう。
夫・妻ともに会社員の場合…
食費…13%
住居費…25%
水道光熱費…6%
通信費…6%
日用雑貨費…2%
趣味・レジャー費…3%
被服費…3%
交際費…3%
こづかい…10%
子ども費…10%
そのほか…2%
保険料…5%
貯蓄…12%
夫は会社員・妻は専業主婦の場合…
食費…14%
住居費…25%
水道光熱費…6%
通信費…6%
日用雑貨費…2%
趣味・レジャー費…2%
被服費…2%
交際費…3%
こづかい…10%
子ども費…10%
そのほか…3%
保険料…7%
貯蓄…10%
思ったよりこまかく費目は分かれる
食費、居住費、光熱費などは聞きなれていますが、日用雑貨費(トイレットペーパーやシャンプー&コンディショナーなどの消耗品)や被服費(私服代やクリーニング代)などこまかく分かれています。パパの会社の飲み代は、おこづかいから出るようにしている夫婦も多いかもしれませんが、別途交際費として費目が立てられます。
よく「1カ月のこづかいが少ない…」といった不満を聞きますが、夫婦の月の収入が30万円だったとしたら、食費や飲み代、趣味・レジャー費などを別にして、3万円も自由に使えるお金があるということ。
適正額を知るだけで、何にどのくらいのお金がかけられるかを知ることができるので、今すぐ夫婦で金額を計算してみてください。
大切なのは2人で話し合うこと
適正額を知ったら、実際に夫婦でお金のことを話し合ってみよう!
子どもは何人ほしい? 教育コースはどうする?
2人目、3人目をどうするかや、保育園か幼稚園どちらに通わせるか、中学校は公立か私立かなど、ざっくりとでもいいので、夫婦で話し合っておくと、将来的にかかるお金について、具体的に見通せます。
子どもの大学入学までにいくら貯めるか
300万円なのか、500万円なのか…。現在の家計と貯蓄総額を知って、明確な目標金額を決めることが大切です。その金額に向かって、月にいくら貯金するかなど、これから何をすべきかが見えてきます。
こづかいで賄う費目は何にするか
「こづかい」の定義は、夫婦がお互いに断りなく使える自由なお金のこと。話し合いの中で、それぞれこづかいの中で賄う費目を決めましょう。
ボーナスの使い道はどうするか
年末年始の帰省代など使いどころが決まっている場合は、ボーナスからあらかじめ取り置きするのがおすすめです。また冠婚葬祭など急な出費にあてるのも◎。それ以外のお金は、できるだけ貯蓄へ回すようにするといいでしょう。
文/たまごクラブ
産後は待ったなしで育児が始まり、子どもが小学校、中学校と進学するのに、どんどんお金が出ていきます。だからこそ、妊娠中からお金をため始めることが大切。
「これから先の生活でどのくらいのお金がかかるか不安…」という人も「夫婦の間で、これまでお金の話をしてこなかったけれど大丈夫かな…」という人も、この機会にぜひ2人で話し合ってみてください。自分たちの家計を知ることで、お金の動きが見えるようになり、お金を貯めるためには何をすべきかがわかってくるはず。これから生まれてくるわが子のためにも、妊娠中の今こそ、お金の話をしましょう。
初回公開日 2020/04/12
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