【コロナで病院に行けない】妊娠中の出血!NG&危険な色、量を公開
出血があったとき、色や量で緊急度が変わります。いざというときに備えて見分け方をチェックしておきましょう。
本来でしたら主治医に相談したいことも、今の状況では難しいという人がいるかもしれません。そこで妊婦雑誌「たまごクラブ」は、本誌記事のなかから妊婦さんに役立つと思われる記事をお届けします。
東京都・昭和大学江東豊洲病院 周産期センター長、教授の大槻克文先生に聞きました。
出血の色の緊急度をチェック
出たばかりの血液は真っ赤で、時間がたつほど茶色へと変化します。赤・ピンク色は今出たばかりの血。胎盤がはがれている可能性もあるので、すぐに病院に連絡を。
出血の量の緊急度をチェック
「サラサラした鮮血が流れてくる」、「ゴルフボール大の血のかたまりが出てくる」、「ナプキンからしみ出すくらいの出血」などは超緊急! 救急車を呼ぶレベルの緊急事態です。
出血があったときの行動マニュアル
1 出血の色と量をチェック
まずは落ち着いて、出血の色と量をチェックします。産院に正確に伝えられるよう、状態を覚えておきましょう。出たばかりの鮮血だった場合は、緊急度が高くなります。
2 産院に連絡
必ず出血の状況を把握している本人が電話しましょう。出血の色、量、出血の様子、いつ、どこで何をしていたときに出血したのか、出血以外の症状はないかを明確に伝えましょう。
3 安静、または受診
すぐに受診するか、自宅安静をして様子を見るのかは産院の指示に従います。母体や胎児の命にかかわる危険のある「常位胎盤早期剝離(じょういたいばんそうきはくり)」の可能性がある場合は、緊急手術や入院になることがほとんどです。
出血があったときは、とにかく落ち着いて産院に電話を。自分で判断せずに、医師の指示に従いましょう。
■監修/大槻克文先生 文・たまごクラブ編集部
■参考:『たまごクラブ2019年12月号』「冬ニンプにいち早く気づいてほしい赤ちゃんからの危険サイン5」
大槻克文先生
Profile
東京都・昭和大学江東豊洲病院
周産期センター長、教授
昭和大学医学部卒業。昭和大学病院病棟医長、昭和大学医学部産婦人科教室医局長などを経て、2014年から現職。救急搬送の妊婦さんも数多く受け入れています。