【たまひよ妊娠・出産白書2024】全体サマリー/1.父母の子育て意識
調査概要
・調査期間 2023年9月15日~22日
・調査方法 WEB調査
・調査対象者 全国の生後0か月~1才6か月のお子さまを持つママ・パパ(『たまごクラブ』『ひよこクラブ』購読経験者)
・有効回答数 2,062人(ママ1,649人・パパ413人)
・調査内容 産前産後での父母の意識や、父親の育休取得を含む育児環境や育児への関わりかた等
※計算上、小数点第2位以下四捨五入の関係から、チャート内のスコアとチャート右の考慮集合(Top2等)スコアに差異が発生している場合があります。
全体サマリー
父親の出産・育児のための休暇および「育児休業」取得の実態
父親が出産・育児にあたり取った休みの日数は長期化。父母ともに日数と満足度に相関あり
●日数:休暇日数の長期化が顕著。「2週間~1カ月未満」「1カ月~3カ月未満」「3か月以上」が3年連続で増加、2023年は2週間以上の取得が計43%。
●満足度:日数が長いほど満足度が高い。また、父親の休み日数が1か月以上だと母親の満足度は約9割に。
●「育児休業」取得しない理由:「仕事の代替要員がいない」がトップ、「経済的不安(収入源)」が3割を超え上位。
●「育児休業」利用促進への必要条件:「休みやすい職場の体制・雰囲気づくり」「育休中の収入補償」が上位傾向続く。
出産・育児に関わる意識
「出産・育児がしにくい」と思う父親が約6割となり、昨年25ポイントあった母親との差が約16ポイントに縮まる
●「出産・育児がしにくい」と思う母親は昨年と変わらず75%、父親の割合も約10ポイント増加し約6割となった。
●理由は父母ともに「経済的・金銭的負担」がトップで、8~9割を占める。
●家族計画:父母ともに「0人(欲しいが難しい)」が増加傾向。理由は「経済的負担」。
2023年妊娠・育児に関する印象に残ったニュース
「出産一時金」が特に高い。経済的・制度的支援拡充へのニーズが伺える
●父母ともに「出産一時金引き上げ」がトップ、次いで「異次元の少子化対策」。
1-1 日本社会における出産・育児のしやすさ
●母親は、昨年と変わらず「出産・育児がしやすい社会」と思う割合は1割程度で推移。「あまり+全くそう思わない」が昨年から7割を超える。
●父親は、「とても+まあそう思う」が母親よりは多いものの昨年より減少し、「あまり+全くそう思わない」が増加している。
Q. 日本の社会は、子どもを産み育てやすい社会だと思いますか?
1-1 日本社会における出産・育児のしやすさ/属性別(母親)
●母親は年齢層が低いほど、「そう思わない」と思う割合は高くなっており、20代では「あまり+全くそう思わない」が8割弱を占めている。
Q. 日本の社会は、子どもを産み育てやすい社会だと思いますか?
1-1 日本社会における出産・育児のしやすさ/属性別(父親)
●父親は40代で「出産・育児のしやすい社会」と思わない割合が高く、年代による差が大きいことがうかがえる。
Q. 日本の社会は、子どもを産み育てやすい社会だと思いますか?
1-1 日本社会における出産・育児のしやすさ:そう思わない理由
●母親・父親ともにトップは「経済的・金銭的な負担が大きいから」で8-9割を占める。
Q. 前の質問で「あまりそう思わない」「全くそう思わない」とお答えになった理由としてあてはまるものをいくつでもお選びください。
1-1 日本社会における出産・育児のしやすさ:そう思わない理由/属性別(母親)
●母親は、「経済的・金銭的負担」は年齢が低い層ほど高く、年齢が高い層は「保育園など預け先の整備が不十分だから」「子育てしながらの家事の負担が大きいから」「子育てにおける精神的な負担が大きいから」の割合が高くなっている。
1-1 日本社会における出産・育児のしやすさ:そう思わない理由/属性別(父親)
●父親は、年齢が高い層では「社会の理解や支援が不足しているから」「職場の理解や支援が不足しているから」の割合が高い。
●20代は「経済的・金銭的な負担が大きいから」「子育てにおける精神的な負担が大きいから」が相対的に高い。
1-2 今後の家族計画
●子どもを「あと1人以上」欲しいと思う人は全体で約7割。2020年時点からの推移でみると5pt以上減少しており、低下傾向が続いている。一方、「0人(もっと欲しいが難しい)」が増加している。
●父親も「あと1人以上」は昨年からわずかに低下し、「0人(もっと欲しいが難しい)」が微増している。
Q. 今後の家族計画についてお伺いします。あと何人、子どもがほしいとお考えですか?あてはまるものをお選びください。
1-2 今後の家族計画/属性別(母親)
●母親の本人年齢別では、年齢が低い層で「あと1人以上」が高い傾向となっている。
Q. 今後の家族計画についてお伺いします。あと何人、子どもがほしいとお考えですか?あてはまるものをお選びください。
1-2 今後の家族計画/属性別(父親)
●父親の本人年齢別では、30代は相対的に高い傾向がみられる。
Q. 今後の家族計画についてお伺いします。あと何人、子どもがほしいとお考えですか?あてはまるものをお選びください。
1-2 今後の家族計画:0人の理由
●母親のトップは「経済的・金銭的な負担が大きいから」が8割を占める。
●父親では「経済的・金銭的な負担が大きいから」「体力的・身体的に負担が大きいから」が2トップ。特に「体力的・身体的に負担が大きいから」は昨年から増加している。
Q.前の質問で「0人(今の人数が理想的)」「0人(もっと欲しいが難しい)」とお答えになった理由についてあてはまるものをいくつでもお選びください。
1-3 妊娠・育児に関する印象に残ったニュース・キーワード
●印象に残ったニュースとして、母親・父親ともに「出産一時金引き上げ」が特に高く、母親では6割を超え突出。
●次いで「異次元の少子化対策」「年間出生数80万人割れ」が父母ともに3割となっている。
1-4 子どもを産んだことへの感想(子どもを産んでよかったかどうか)
●子どもを産んだことへの感想は、母親・父親ともにほぼ全員が「産んでよかった」と回答している。
Q. 子どもを産んでよかったと思いますか?
1-5 子育てに関する意識(ポジティブ項目)
●子育てを「充実していると思う」 「楽しい・幸せを感じる」人は母親で9割強とほぼ全員。父親においても8割超で、母親・父親ともに昨年までとほぼ変わらない。
Q. 子育てについてお伺いします。現在、以下のことにどのくらいあてはまりますか?お気持ちに近いものをそれぞれお選びください。
1-5 子育てに関する意識(ネガティブ項目)
●不安意識項目についても各項目とも昨年までと傾向は変わらず、「自分の時間がほとんどなくつらい」が母親で約4割、父親で5割弱と最も高い点は昨年までと共通。
Q. 子育てについてお伺いします。現在、以下のことにどのくらいあてはまりますか?お気持ちに近いものをそれぞれお選びください。
1-6 子どもにつけてほしいと思う力
●母親・父親ともに「自分で考えて行動する」が5割、次いで「他人を思いやる」「人生を楽しむ」が続く。
Q.コロナ禍を経て、これからの時代を生きる子どもに身につけてほしいと思う力は何ですか?
1-7 子育て「チーム」と思う人
●母親・父親ともにトップは「配偶者・パートナー」が9割。次いで「実父母」「義父母」が続く。
Q.あなたが子育てをするにあたって力になってくれる、頼りにしている「チームの一員」だと思う人はだれですか?
1-8 子育て「チーム」と思うグッズやアイテム
●「チームの一員」と思うグッズやアイテムは、母親では「抱っこひも」「紙おむつ」「ベビーカー」が3トップである点は昨年と共通。ただし、上位3項目は昨年から低下しており、「何もない」が増加している。
●父親は昨年と概ね同傾向で「紙おむつ」「ベビーウェア・ベビー肌着」「ベビーカー」が続く。
Q.あなたが子育てをするにあたって力になってくれる、頼りにしている「チームの一員」だと思うグッズやアイテムは何ですか?
1-9 子育て「チーム」と思うサービス
●「育児アプリ」「ネット通販」 がトップ2となっており、「ネット通販」は昨年から微増。これらに次ぐ「小児科など医療機関」「Instagram」は昨年から低下傾向が続いている。
●父親は「ネット通販」が4割弱で最も高く、「育児アプリ」が続く。母親・父親ともに「何もない」が微増。