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若いころのピアスがまさかの……アラフォーママならではの衝撃?【御手洗直子のコマダム日記】

更新

今回は直子の耳のお話。大センセーションを巻き起こした「婚活コミック」著者、御手洗直子さんが結婚して2児の姉妹の母に。あいかわらずのつっこみどころ満載の日々、渾身のひとコママンガ&エッセイでお送りします。「つっこみが止まらないコマダム日記」#63

これからグロい話をします


これからグロい話をします。苦手な人はここでブラウザを閉じてください。(いにしえのネット警告)

若いころピアスを開けまくっていた。というほどでもないが、両耳に一つずつと、左耳の軟骨に二つ穴を開けていた。さてこのうちの軟骨部分のピアスについては一応開けにくい部分であったというのもあり、念のためピアスもやっている皮膚科で開けてもらった。プロにやってもらえば間違いはないであろう。アフターサービスも万全である。(フラグ)

と思っていたのだが、位置が、多少適切ではなかった。

開けてもらったピアスの位置が、若干、想定された部分より外側寄りなのである。外耳の溝の、若干外側に穴が開いているのである。ん~~~~~~~?????

気に食わない。若干気に食わないが諦めが早いタチなのでまあこれはこれでと特にアクションを起こすわけでもなくそのまま過ごしていた。

さて、ピアスを開けたことがある人はご存じかと思うが、ピアスは雑に生きている人間には向いていない。配慮して服を脱がず、適当にバサッと服を脱ごうとすると服がピアスに引っかかって血が出ます。アンヘルブラッドでブラッディースクライドなのである。(オタクの血表現)

そんな『グイッ!』『イタッ!』『グイッ!』『イタッ!』を繰り返し過ごしていたころ、風呂場で髪を洗っている最中『カラーン』という音とともにピアスが落ちているのが見えた。ああ、また落としてしまった。キャッチを探さなくては。とピアスを見ると、キャッチが付いていたのだ。

恐怖である。

己の耳から落ちた、ピアスに、キャッチが、付いていたのだ。

おそるおそる己の耳へ手をやり、該当の箇所をつまんでみると

ピラッ



と耳が千切れていた。

耳が!?千切れて!いたのである!!!!!

ギャァッ!

と日本昔話のような悲鳴を上げて風呂から上がり、よくよく見てみると、己の耳はしっかり千切れていた。だから言ったじゃ~~~~ん!!(言ってない)

そんなわけで、あからさまにピラッと千切れた私の耳であるが、いつの間にかピラッの部分もどこかへ千切れて消え、明らかにちぎり取られただけの私の耳が残った。明らかに!ピアスに失敗した人!である!!しかし諦めが早いタチなのでまあこれはこれで…と特に気にするも無く日々を過ごしていたのであった。気にしろよ。

しかし、もともとの穴が真ん中よりズレていたとはいえ、3㎜程度は余裕があったはずなのだ。それが私の雑な扱いのせいなのか、人体が異物を排除しようと努力し続けるせいなのか、なぜかピアスは私の耳を貫通してしまったのだ…。

その後特に気にせず生きていたところ、私の耳は削れた部分に肉が付き、完全に元に戻ったのであった。ピッコロである。(ではない。)ピアスを開けようとも、人体は異物を排除し、修復してしまうのである。


若いころに開けたピアス…胸を躍らせて買った宝飾品…

あれは、現実だったのであろうか…?(オシャレという概念が完全に消え去った虚無の残滓)(おわり)



御手洗直子
Profile pixivで大人気。累計閲覧数1100万を誇る爆笑コミックエッセイスト。なんでそんなにネタ満載人生を・・・という謎の人。既刊に「31歳BLマンガ家が婚活するとこうなる」「31歳ゲームプログラマーが婚活するとこうなる」(共に新書館)、「腐女子になると、人生こうなる!~底~」(一迅社)、「つっこみが止まらない育児日記」「さらにつっこみが止まらない育児日記」(ベネッセコーポレーション)など。たまひよのサイトで、数話限定公開中。
 御手洗直子twitter:@mitarainaoko

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